崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十三話 希望と絶望の復活

真打登場

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 ジョーは冷たく吐き捨てた。ペトロは先程までの威勢はどこへやら、驚きと恐怖が混ざった顔で口をパクパクさせている。
「……何、無能だと、ペトロ様が!」
 怒りを露わにするタオティエ。だがジョーは「フン……」と鼻で笑った。
「……大した能力も無いくせに、現場にまで出しゃばった。お前たち四人は確かに強い。だが、そんな戦いの場所になぜ、弱点になる存在……ボスがやって来た? フフフッ……」
 次第にジョーの声に、嘲笑するような含み笑いが増えてくる。
「クククッ、偉そうに計画や正体をベラベラ語り、その結果センチアに出し抜かれた。さらに自分たちで戦わず、敵の間近で部下に指示を出すだけ。そして最後はこうして俺たちに捉えられる。クフッ……こ、これを……クックック……無能と言わずになんと言う」
「な……!」
 これには四幹部もすぐに言葉が出なかった。唯一言い返したのはフランコの「あうー!」という低音だけだ。
「……ジョー、そんな嫌なやつだったっけ?」
「……不満か?」
 そう聞くと、ナガレはニッと笑う。
「いいや、褒め言葉だよ。さぁジョー、速く逃げよう!」
「……ああ。おいお前たち、攻撃してみろ、その時がこの無能リーダーの命日となるぞ!」
 そして震えるペトロに耳打ちした。
「……コイツらが少しでも攻撃すれば、その瞬間貴様の命は終わる。……どのみち貴様は遅かれ早かれ殺すがな。さあ、寿命を伸ばしたければ、部下の連中が妙な気変わりを起こさないよう邪神とやらに祈っておけ」
「う……!」
 ペトロを硬く拘束したまま、ゆっくりと後ずさっていくナガレたち。
「くそ、待てっ!」
「ダメよタオティエ! ここで追ったら奴らの思う壺!」
「だ、だが……」
「ケッ、残念だったな!」
「一時はどうなることかと……」
 人質を取られては追うこともできない。悔しそうに足踏みするしか無いタオティエ……。

「……いえ、私が連れ戻して見せましょう」
 だが、彼の後ろから声がした。ちょっと聞き取りにくい、低いしわがれた声だ。
「……ん? あれ、誰だ⁉︎」
 同時にナガレが、奥からやって来る人物に気づく。
 

 振り向いた四人の顔が……一斉に笑みに変わった。
「貴方たちは、なるべく多くの信者の方々を携えて脱出しなさい。このアジトはもう捨てましょう。……私は彼女を取り返し、例のアジトへ向かいます」
 そこにいたのは、顔に深い皺を作った、痩せこけた老人。背だけがひょろりと高く、物憂げな表情で杖をついている。黒い装束を着て、その上にローブを羽織っていた。頭は完全な白髪で目も細いが、眼力だけは今だ輝いている。
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