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第二十四話 存続のギルド!
風みたいに去りぬ
しおりを挟む「……本当に、お前がイビル教団を見つけ出したのか。まさかリーダーのペテロたちを……?」
「え? ああ話変わったのね」
一瞬反応できなかった。ナガレは周囲をキョロキョロ見回してから、声を下げてバンドの顔に口を寄せる。
「……本当だ。大きな声では言えないけど。ちょっと前、ベイス・キャニオンが謎の光と共に消滅したって話があったの知らない? ……アレもオレたちが、戦ってる途中に」
「……なに? まさか、大司祭が出てきたのか」
「大司祭?」
聞き慣れない単語に、首を傾げるナガレ。だがバンドは、ゆっくりと腕を組んだ。座っていてもなかなかの威圧感がある……。
「……大司祭ソラル。ソラル・デラ・キングドマ。やつの名前だ」
「へぇ~、そうなんだ。…………なんだってぇーーっ⁉︎」
一瞬聞き流してから、ナガレは椅子からひっくり返りそうになった。あの老人はそんな名前だったのか、という驚きもあるが……。
「待て待て待て! なんで名前なんか知ってるんだよ! ジョーですら知らなかったのに。それに、なんでそのソラルとかいう爺さんがやったって分かったんだ⁉︎」
だがバンドは答えない。考え込むように、腕を組んだまま俯いてしまう。
「……だが、あのソラルがこんなことを……何かあったのだろうか」
「ちょっとちょっと、教えてよ」
「……帰る」
唐突に席を立つバンド。面食らったナガレは慌ててそのマントを掴んだ。
「え、ちょ、どこに?」
「……おれは普段、姿を表さない。だがこの町のどこかにいる。……この町で何かあれば呼べ。必要とあらば、すぐに来る」
「いっ、いやいや説明になってないって」
「……この町を去る時は、また言う」
そう言って扉を開けて、外へ出ていった。
「おおいっ! ど、どこいくんだぁっ!」
ナガレは慌てて後を追ったが……。
扉を開けても、バンドの影も形もなかった。空っ風が吹いているだけだ。
「あ、あれ……?」
「……食い逃げかよ、ナガレ・ウエストぉ……?」
「や、そう言うわけじゃ」
追いかけたかったナガレだが、ヴァレリーに肩を掴まれ店に引き戻されてしまった。
~☆~☆~☆~☆~☆~
「……そんな奴がやって来たのか」
ヨビカリ草の光に照らされながら、アルカナショップの店先でジョーとナガレが話していた。
既に日が沈んで、それに伴い町中のヨビカリ草が光始める。昼間に吸収した太陽光を夜に放出することで、仲間の草の成長を促している……らしいが、それを外的であるニンゲンに利用されるとは皮肉な状況である。
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