崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十六話 荒野に叫ぶロックスター

いざクエストへ

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「わ、分かったよ。忘れてただけで、約束を破ろうとしたわけじゃないし。よし、行くか! せっかくたくさんクエストがあるんだからな」
「やたっ!そうこなくっちゃ!」
 シャットはガッツポーズで喜んだ。そんなに嬉しかったのだろうか。
「よし、それじゃあ、ケンガとかフローレンスとも予定合わせないと……」
「いや、パイセンと後輩四人だよ」
「へ?」「……!」
 キョトンとするナガレ。その横でジョーは、何かを感じ取ったのか眉を顰めた。
「うん! そんじゃ、約束だよー! 明後日の朝ギルドに集合ねー!」 
 そう言ってシャットはぴょんと立ち上がり、そのまま柵を乗り越え去って行った。
「あ! おいっ! 絶対にみんなは真似するなよーーっ!」
 ナガレも慌てつつ見送った。

「……んじゃ、バンドもいないしオレも帰るか。そんじゃあなジョー!」
 立ち上がったナガレだが、ジョーは「……待て」と引き留める。
「ん、どうした?」
「……シャットについてだ」
「えっ?」
 ジョーも立ち上がり、考え事をするように腕を組んだ。

「……奴は、いや後輩たちは、クエストを通じてお前の力量を図ろうとしているんだ。手を抜けば舐められるぞ」
「なんだ、そんな魂胆があったのか。呆れた奴……」
 おそらくシャットたちは、ナガレの実力を確認してやろうという考えだろう。厳しい特訓をしている、そしてタイガスの危機を救ったナガレ・ウエストの力をチェックするつもりだ。
「まっ、オレに任せとけって。別に舐められたってどうにもならないしさ。変に縛ったりしても、それはそれだろ」
「……だといいが」


~☆~☆~☆~☆~☆~


 そうして、明後日になった。
「いってらっしゃーい、ナガレ君ー」
「気をつけて行けよー!」
「……健闘を祈る」
 アリッサとルック、そしてジョーに見送られながら、町のゲートを潜って出ていく五人。いつものライトアーマーとレザージャケット、緑のスカーフを巻いたナガレ。
 後の四人は、身軽な革鎧のモフモフネコ獣人ミケ、白装束に長い杖を持つショートスタック小鬼族シャット、裸の肉体の上に急所を守るプレートをあちこちにつけた緑肌の怪力肉体美ベネット、そしてヴェール状のヒラヒラ布が目立つ露出の多いビキニアーマーの魔族ニンフォだ。
「ナガレさんとクエストに行けるなんて感激ッス! 今日は胸を借りるつもりで行かせてもらうッス」
「……それはニンゲンの意味では、そいつと戦う時の言葉だにゃ。お前は先輩と戦うつもりかにゃあ」
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