崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十六話 荒野に叫ぶロックスター

飛ぶ鳥を落とす勢い

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「クェーッ! ガァァァガァァァ~!」
 地上にいるナガレたちにまで、その低い鳴き声が聞こえてくる。その鳴き声は、まさに警告音と言ってふさわしい、緊張感を煽るサイレンのようだ。
「結構でかいな……」
「体長は大体一メートルッス。油断は禁物ッスよ!」
 ナガレたちは一斉に武器を構えた。眩しい太陽に照らされて、それぞれの武器がキラリと光る。
「とにかく、撃ち落とさなきゃー!」
「いや撃ち落とすったってどうすれば……」

「ここはニャアに任せとけにゃ!」
 その時突然ミケが進み出て……一メートルほどの大弓を構えた。所々を鉄で補強された、滑車式のコンパウンドボウだ。ミケ独自のカスタムなのか、虎柄の毛皮が貼り付けてあった。
「ちょいと待っとけにゃあ! ……ふっ!」
 どこからともなく矢筒を取り出し腰にぶら下げる。そして先端の尖った矢を取り出し構え、ギリギリ……と引き絞った。
「お、おい、あんな空飛んでる鳥を落とせるのか⁉︎」
「ミケを信じるッス、ナガレ先輩。アイツの弓の腕前は並じゃないッス!」
「なんたって獣人の視力だからね。数百メートル先も見通せるらしいよー!」
「おみゃーらそんなにヤジ飛ばすにゃあ。今集中してるから……!」
 ミケは片目を瞑った。ネコ特有の鋭い瞳孔が、すーーっと細められる。

「……はいっ、ここにゃあ」
 パヒュンッ!
 ミケが放った矢は、まっすぐサイレンコンドルに向かう……。

 訳ではなく、微妙に逸れていった。羽のすぐ近くを惜しくも通り抜けてしまう。
「クェェーッ!」
 驚いて暴れて、パティバートンを取り落としてしまうサイレンコンドル。だがその瞬間、ミケがもう一本の矢をつがえる!
「今のはオトリにゃっ、それぇ!」
 パヒュンッ!
 ヒューーン……ザクッ!
「グェェーー⁉︎」
 二本目の矢はしっかり命中! サイレンコンドルは悲鳴を上げながら落下してくる。「グェェーーッ!」とやかましい鳴き声がどんもん降りてくる!
 ドサァッ!
「グェェーーッ!」
 そして地面に落下し、土煙を上げた。だがいまだに影が動き、元気に「ガァ~!」と鳴いている。
「くそ、トドメとは行かなかったか」
「フン、バッチリ撃ち落としてやったにゃあ。一の矢で動揺させ、二の矢で仕留める。これぞ一流の弓使いにゃあ」
「……一流の弓使いって、一矢で仕留めるんじゃないの?」
「弓の練習時には、二本目の矢を持たないって聞いたことあるッス。二本目に甘えず、一発で仕留めるらしいッス」
「ってことはー……!」
「う、うるさいにゃあ!」
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