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第二十七話 粉骨砕身カルテット
エマージェンシー
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「あぁ、行ってらっしゃ~い」
ナガレが振り向きもせずにそう言うと、ケンガは素直に小走りで去っていった。
「さーてサニー、キツめに行くぞぉ~」
「んぎっ! や、やめて……じ、自分でもできますから」
ナガレが指圧を強めようとした、その瞬間!
「大変大変! 大変だよーーっ!」
「うぇ⁉︎」「なんです⁉︎」
突然ナガレの背中に何か飛びついてきた! サニーの背中に倒れ込むナガレ。その襲撃者(?)も同じく倒れ、サニーは二人の下敷きになってしまった。
「ぐぇ……」
「いででっ、こ、この声は……エレナ!」
「はーよかった、やっと初回から名前で呼んでもらえた。……いや、それどころじゃないっ!」
ナガレの背中から立ち上がったのは、赤髪の女騎士エレナ!
「ん、オメーは騎士か! ……ナガレ君、知り合いかよ?」
「まぁちょっと、最近の付き合いですねぇ。それで大変って何が?」
同じく立ち上がるナガレが聞くと、エレナは「そうそう! すっごく大変なのよぉー!」と血相を変えた。
「ついさっき伝書ハトで報告が入ったの! 旅行客を乗せた駅馬車が、イビル教団と思わしき団体に襲われたって!」
「なんだって⁉︎」
ナガレもハッとした表情になる。痛がっていたタネツたちもさっと沈黙し、一気に緊張した空気になった。エレナはベルトのポーチから手紙を取り出し広げて読んでみる。
「えーと『襲撃者は複数。皆黒きローブを着ている』これってイビル教団よね!」
「それじゃあ、イビル教団に攫われちゃったのか⁉︎」
「いいえ、それは護衛も連れてたみたいだし、戦いは任せて馬車は全力で逃走したらしいよ。だけどスピードを出しすぎて道から大きく外れちゃって、しかも手綱が取れて馬が逃げちゃったみたいなんだ」
「それじゃあ荒野のど真ん中で立ち往生か! マズそうだな……」
タネツが不安気に呟いた。スラガン地方は目立った競合モンスターも少ない比較的安全なところではあるが、それは公道や人里近くの話。一歩道から外れれば、過酷な荒野を生き抜く恐ろしいモンスターもたくさんいる。
「それで、ここが肝心だよ! ……その馬車が骨のモンスターに襲われてるんだって!」
「なんですって~! ど、どんなヤツか分からないの~⁉︎」
「えーっと『羽を持たぬ骨の小竜。四体の群れ。馬車の積荷を漁っている。乗客皆避難、しかし自体は深刻。襲撃者、追撃の可能性もあり。至急・救助求む』! このままじゃ旅行客さんがズタズタに食いちぎられちゃうよ!」
「骨の小竜、四体の群れ……まさか! スカルラプトルかっ!」
ナガレが振り向きもせずにそう言うと、ケンガは素直に小走りで去っていった。
「さーてサニー、キツめに行くぞぉ~」
「んぎっ! や、やめて……じ、自分でもできますから」
ナガレが指圧を強めようとした、その瞬間!
「大変大変! 大変だよーーっ!」
「うぇ⁉︎」「なんです⁉︎」
突然ナガレの背中に何か飛びついてきた! サニーの背中に倒れ込むナガレ。その襲撃者(?)も同じく倒れ、サニーは二人の下敷きになってしまった。
「ぐぇ……」
「いででっ、こ、この声は……エレナ!」
「はーよかった、やっと初回から名前で呼んでもらえた。……いや、それどころじゃないっ!」
ナガレの背中から立ち上がったのは、赤髪の女騎士エレナ!
「ん、オメーは騎士か! ……ナガレ君、知り合いかよ?」
「まぁちょっと、最近の付き合いですねぇ。それで大変って何が?」
同じく立ち上がるナガレが聞くと、エレナは「そうそう! すっごく大変なのよぉー!」と血相を変えた。
「ついさっき伝書ハトで報告が入ったの! 旅行客を乗せた駅馬車が、イビル教団と思わしき団体に襲われたって!」
「なんだって⁉︎」
ナガレもハッとした表情になる。痛がっていたタネツたちもさっと沈黙し、一気に緊張した空気になった。エレナはベルトのポーチから手紙を取り出し広げて読んでみる。
「えーと『襲撃者は複数。皆黒きローブを着ている』これってイビル教団よね!」
「それじゃあ、イビル教団に攫われちゃったのか⁉︎」
「いいえ、それは護衛も連れてたみたいだし、戦いは任せて馬車は全力で逃走したらしいよ。だけどスピードを出しすぎて道から大きく外れちゃって、しかも手綱が取れて馬が逃げちゃったみたいなんだ」
「それじゃあ荒野のど真ん中で立ち往生か! マズそうだな……」
タネツが不安気に呟いた。スラガン地方は目立った競合モンスターも少ない比較的安全なところではあるが、それは公道や人里近くの話。一歩道から外れれば、過酷な荒野を生き抜く恐ろしいモンスターもたくさんいる。
「それで、ここが肝心だよ! ……その馬車が骨のモンスターに襲われてるんだって!」
「なんですって~! ど、どんなヤツか分からないの~⁉︎」
「えーっと『羽を持たぬ骨の小竜。四体の群れ。馬車の積荷を漁っている。乗客皆避難、しかし自体は深刻。襲撃者、追撃の可能性もあり。至急・救助求む』! このままじゃ旅行客さんがズタズタに食いちぎられちゃうよ!」
「骨の小竜、四体の群れ……まさか! スカルラプトルかっ!」
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