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第二十七話 粉骨砕身カルテット
まさかの同居人
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「……待て、ナガレ。結論を急ぐな」
しかしジョーがまたも口を挟んだ。
「……俺は、どうも疑いの気持ちが消えない。この女の言っていることは、果たして本当なのか」
「ど、どういうことですか?」
フローレンスの問いに、ジョーはキッとチェリナを睨みつける。
「……この女が嘘泣きをして、俺たちの同情を誘おうとしているんじゃないか。体よくナガレを利用しようと思ってるんじゃないか。……悲しみに打ちひしがれる悲劇のヒロインに見えて、腹の底ではせせら笑っているんじゃないか。……そう言いたいんだ」
「「………………」」
その言葉に、何か言おうと口を開いたケンガとフローレンスも黙り込む。……彼らもまた、その可能性を信じてしまった。
「……ナガレ。俺は反対だ。今はイビル教団や例の特訓で忙しい。大切な時間を、わざわざこんな奴のために割くわけにはいかないだろう」
「チェリナ嬢には申し訳ないが、俺様も同意見と言っておこう。『くにへ かえるんだな おまえにも かぞくがいるだろう……』なんてな」
「ふざけてる場合ですかっ! ……でも、私も同じ考えです。本人の前で言うのも何ですが、自業自得ですっ。ちょっとくらい痛い目に合ったって仕方ないでしょ!」
三人の意見も、非道に見えるが正論だ。
「……決めるのはナガレ、お前だ」
ジョーの声に……いや、ケンガの言葉を聞いた瞬間、オロオロとしていたナガレは、何かを決意したように顔を上げた。
「……分かった」
「えっ?」
「……チェリナ、ウチに来なよ。狭いところだけど」
「はぁ⁉︎」「ちょっ⁉︎」「……!」
ナガレの言葉を聞いて、三人とも目を丸くした。チェリナは涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げる。
「な……ナガレ……! あたしを、アタシを許してくれるの……⁉︎」
「……いいや、お前のことは許しちゃおけない。だけどオレは、困っている人を助けられるような冒険者になりたいんだ。……こんなところで知り合いを見捨てたりはできない」
「ナガレ……ッ! うっ、うわぁぁぁぁ!」
チェリナは大袈裟なほどに両手をあげて、ナガレの胸に飛び込んだ。……彼もまた、拒否する様子を見せない。
「おいっナガレ! てめえ、本気か! 俺様の意見ちゃんと聞いてたかっ」
「そうですよ! そこはもう拒否するムードだったでしょっ」
怒る二人を、ジョーは片手を上げて制する。そしてナガレへ静かに語りかけた。
「……ナガレ、よく考えた上での答えなんだろうな」
「……あぁ。困ってる人を見捨てちゃおけない」
しかしジョーがまたも口を挟んだ。
「……俺は、どうも疑いの気持ちが消えない。この女の言っていることは、果たして本当なのか」
「ど、どういうことですか?」
フローレンスの問いに、ジョーはキッとチェリナを睨みつける。
「……この女が嘘泣きをして、俺たちの同情を誘おうとしているんじゃないか。体よくナガレを利用しようと思ってるんじゃないか。……悲しみに打ちひしがれる悲劇のヒロインに見えて、腹の底ではせせら笑っているんじゃないか。……そう言いたいんだ」
「「………………」」
その言葉に、何か言おうと口を開いたケンガとフローレンスも黙り込む。……彼らもまた、その可能性を信じてしまった。
「……ナガレ。俺は反対だ。今はイビル教団や例の特訓で忙しい。大切な時間を、わざわざこんな奴のために割くわけにはいかないだろう」
「チェリナ嬢には申し訳ないが、俺様も同意見と言っておこう。『くにへ かえるんだな おまえにも かぞくがいるだろう……』なんてな」
「ふざけてる場合ですかっ! ……でも、私も同じ考えです。本人の前で言うのも何ですが、自業自得ですっ。ちょっとくらい痛い目に合ったって仕方ないでしょ!」
三人の意見も、非道に見えるが正論だ。
「……決めるのはナガレ、お前だ」
ジョーの声に……いや、ケンガの言葉を聞いた瞬間、オロオロとしていたナガレは、何かを決意したように顔を上げた。
「……分かった」
「えっ?」
「……チェリナ、ウチに来なよ。狭いところだけど」
「はぁ⁉︎」「ちょっ⁉︎」「……!」
ナガレの言葉を聞いて、三人とも目を丸くした。チェリナは涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げる。
「な……ナガレ……! あたしを、アタシを許してくれるの……⁉︎」
「……いいや、お前のことは許しちゃおけない。だけどオレは、困っている人を助けられるような冒険者になりたいんだ。……こんなところで知り合いを見捨てたりはできない」
「ナガレ……ッ! うっ、うわぁぁぁぁ!」
チェリナは大袈裟なほどに両手をあげて、ナガレの胸に飛び込んだ。……彼もまた、拒否する様子を見せない。
「おいっナガレ! てめえ、本気か! 俺様の意見ちゃんと聞いてたかっ」
「そうですよ! そこはもう拒否するムードだったでしょっ」
怒る二人を、ジョーは片手を上げて制する。そしてナガレへ静かに語りかけた。
「……ナガレ、よく考えた上での答えなんだろうな」
「……あぁ。困ってる人を見捨てちゃおけない」
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