崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十八話 正義の羽音

二人の朝

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 あれから一週間が経ち、バッファローにも春の陽気が訪れ始めた。
 チュンチュンチュン……。
「……ぇ、ねぇナガレ、起きてったら」
「んにゃ……スー……も、もうちょっと寝かせてよぉ……」
「寝ぼけてないでさっさと起きなさいっ!」
 グィッ!
「どひゃ⁉︎」
 いきなりベッドから引き摺り出され、パジャマ姿のナガレはすっ転んだ。「はわわ⁉︎」とテンパりつつ窓を見ると、すでに朝日が差し込んでいる。
「おはよ、ナガレ。そろそろ起きてよねえ」
「……チェリナか。はぁ……ん、分かった、起きるってば」
 眠い目を擦って体を起こすナガレ。立ち上がって「うーんっ……」と伸びをした。
「早く朝ごはん作ってよ。お腹ぺこぺこなんだけど」
「自分で作れそんくらいっ! ……い、いや、そうだな。やっぱりオレが作るよ」
 慌てて発言を撤回して、横縞Tシャツに青っぽいジーンズの普段着に着替えるナガレ。チェリナは全く気を遣おうとはしない。
 ナガレが家事をしているのは決してチェリナが汚嫁(?)と言うわけではない。登場はむしろチェリナの方から「住み込みってのも悪いし、家事は私に任せて!」と言っていたのだが……。

「はいナガレ、下の共同炊事場で朝ごはん作ったよ。パンケーキでーす」
「……この真っ黒いのが、パンケーキ……?」

「ナガレ、洗濯するね」
「あぁ、よろしく。……ところでオレのレザージャケットは?」
「このカゴの中に入ってるよ。一緒に水洗いするね」
「ギャーッ⁉︎ やややっやややめろーっ!」
 
「ふぃー、アズラの特訓も疲れたな……ッ⁉︎」
「あ、ナガレ、おかえり」
「なんで家中ぐっちゃぐちゃなの! 部屋を手に持って、上下に揺さぶったみたいじゃん! えっ何、泥棒にでも入られた⁉︎」
「あー、ごめん。掃除しようと思ったんだけど…………」

 ……と言うわけで、何かやらせるとそのうち取り返しがつかないことになりそうである。そんなわけで、ナガレが色々やっておくことにしたのだ。
「……厄介者が増えた……自分のことだけで手一杯なのに」
 その上チェリナはヤケに早起きなので、特訓やクエストで疲れた体を休めることもできない。根本的に、相性が合っていない。
(……い、いや、前向きに考えよう。規則正しい生活ができるって考えれば、それほど悪くない……よね……)
 そんなことを考えつつ、適当な材料と愛用のフライパンを持って炊事場へ向かう。
「ふわぁ……そんじゃベーコンと目玉焼きでも作ろっと。レタスも水で洗って切っておかないとね……」
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