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第二十八話 正義の羽音
おとなしいモンスター
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「あっそ……なら、ヒーローとしてお礼を受けておくか」
「……まぁ、うん。この様子を見れば、ヒーローだって断言できるかもな」
ナガレが言っている間に、すでに町の住人……子供たちが、メタルカブトンのそばに群がっていた。
「すごーい! む、大きなカブトムシ!」
「しかもスゲェ! 体が鋼鉄でできてるぜ!」
「か、カッコいい……!」
早速ディーネちゃんにルックとターショ君が、メタルカブトンの周りをぐるぐる回り出した。しゃがんでしたから観察したり、頑張ってジャンプして触ってみたり……。
「こらこらターショ。許可なく触るんじゃないぞ」
「あ、ご、ごめんなさいお父さん……」
タネツに注意され、ターショは大人しくブリーダマンの前へ来た。
「あの、ヒーローさん……僕、か、カブトムシに触ってみたいです。いいですか……?」
ブリーダマンは顔を見合わせ、ニッと笑う。
「少年に頼まれたのならば、無視するわけにもいかないな。いいだろう、メタルカブトン!」
一号が合図すると、メタルカブトンは注意深くゆっくりと着地。軽い風圧で少年少女が尻餅をついたが……。
「すっげぇー!」
「きゃあ~!」
すぐに立ち上がって、メタルカブトンに向かっていった。ツノによじ登ったり背中に跨ったり、脚を触ったり……。いつもはイキってるルックも、健気な頑張り屋のディーネも、大人しい少年のターショも、ワクワクに従い無邪気に遊んでいる。
「……すいませんねぇ、ホント。ただ娯楽の少ない町なんで、すぐやめさせます」
娘が心配なのか、エディ店長がエプロン姿でやって来た。それところかアルクルやらマディソンやら、町長夫妻まで向かってくる。
「あ、あの、そこのクールなマスクのお方。このモンスターは一体……」
「困りますわ。町の人々が怖がってしまいます。……その、手助けしてくださったことは分かっておりますが……せめて町に入れたりするのはちょっと……」
村の混乱を防ぐために、アリーナ夫人はやんわりと遠回しに「入ってくんな!」と意思を伝える。ルーカス町長は「およしなさいって」と嗜める……が、ブリーダマンは「はっはっは!」と笑った。
「ええもちろん! メタルカブトンは町に入ったりしません。こいつは幼虫の頃から面倒見てるんで、オレとは大の仲良しなんです」
「こ、これの幼虫ですか⁉︎」
「ひえぇっ……」
巨大なメタルカブトン、一体幼虫はどんな大きさの芋虫なのか……アリーナ夫人は膝から崩れ落ちそうになり、慌ててルーカス町長に支えられた。
「……まぁ、うん。この様子を見れば、ヒーローだって断言できるかもな」
ナガレが言っている間に、すでに町の住人……子供たちが、メタルカブトンのそばに群がっていた。
「すごーい! む、大きなカブトムシ!」
「しかもスゲェ! 体が鋼鉄でできてるぜ!」
「か、カッコいい……!」
早速ディーネちゃんにルックとターショ君が、メタルカブトンの周りをぐるぐる回り出した。しゃがんでしたから観察したり、頑張ってジャンプして触ってみたり……。
「こらこらターショ。許可なく触るんじゃないぞ」
「あ、ご、ごめんなさいお父さん……」
タネツに注意され、ターショは大人しくブリーダマンの前へ来た。
「あの、ヒーローさん……僕、か、カブトムシに触ってみたいです。いいですか……?」
ブリーダマンは顔を見合わせ、ニッと笑う。
「少年に頼まれたのならば、無視するわけにもいかないな。いいだろう、メタルカブトン!」
一号が合図すると、メタルカブトンは注意深くゆっくりと着地。軽い風圧で少年少女が尻餅をついたが……。
「すっげぇー!」
「きゃあ~!」
すぐに立ち上がって、メタルカブトンに向かっていった。ツノによじ登ったり背中に跨ったり、脚を触ったり……。いつもはイキってるルックも、健気な頑張り屋のディーネも、大人しい少年のターショも、ワクワクに従い無邪気に遊んでいる。
「……すいませんねぇ、ホント。ただ娯楽の少ない町なんで、すぐやめさせます」
娘が心配なのか、エディ店長がエプロン姿でやって来た。それところかアルクルやらマディソンやら、町長夫妻まで向かってくる。
「あ、あの、そこのクールなマスクのお方。このモンスターは一体……」
「困りますわ。町の人々が怖がってしまいます。……その、手助けしてくださったことは分かっておりますが……せめて町に入れたりするのはちょっと……」
村の混乱を防ぐために、アリーナ夫人はやんわりと遠回しに「入ってくんな!」と意思を伝える。ルーカス町長は「およしなさいって」と嗜める……が、ブリーダマンは「はっはっは!」と笑った。
「ええもちろん! メタルカブトンは町に入ったりしません。こいつは幼虫の頃から面倒見てるんで、オレとは大の仲良しなんです」
「こ、これの幼虫ですか⁉︎」
「ひえぇっ……」
巨大なメタルカブトン、一体幼虫はどんな大きさの芋虫なのか……アリーナ夫人は膝から崩れ落ちそうになり、慌ててルーカス町長に支えられた。
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