崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十八・五話 VSラグナロク・蒼雷

突然の訪問!

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 ナガレはいつものライトアーマーを着込んだ鎧姿。今からクエストに行く予定であり、ベルトのポーチには回復薬も入っている。マルチスタッフもバッチリ整備して、炎の魔法石をはめてあった。万が一の戦闘準備はバッチリ!
「……で、どんなクエストに行きたいんだ」
「どれどれ……お、ヨビカリ草の採取とかにしとこうかな……最近ずっとチェリナを養ってるからメンタル擦り減ってて。ちゃんと戦えるか不安でさぁ」
「……やはりか。他の意見はともかく、お前が嫌だと思うのなら追い出したら良いだろう」
「やっぱそう思う? オレ、草むしりに向いてるのかなぁ」
「……そこじゃない。俺が言いたいのは……」
「分かってるって、ジョーダンだよ」
 けらけら笑うナガレに、ジョーは不満げな目を向ける。ちなみにヨビカリ草についてだが、ちょっと探せば荒野の日陰や岩の側にたくさん生えているスラガン地方とは違って、他の地方ではそこそこ需要がある。
 夜になったら自動で、そこまで明るくないものの、暗い道を照らしてくれる都合の良い草なのだ。スラガン地方の土壌に環境に適合した種であるため、他の地方では逆に栄養過多で死んでしまう。適当な花壇などに、専用の土に植えて灯りにするのが一般的である。
「いや、ファンブルウィードもあるのか~。報酬はこっちの方がウマイんだよな。どうしよう……」
 ナガレが考え込んでいた、その時!

「いるかァ! ナガレ・ウエスト!」
「なっ⁉︎」
 突然外から、ナガレを呼び叫ぶ声がする。驚いてビクリとする一向をよそに、ジョーは素早く出て行った。
「……この声は、マッシバーか」
「なんだと!」
 ナガレも慌てて後を追い、レンやアルクルも一緒になってギルドを出た。
「……よう、クソザコ冒険者。ちったあ強くなったか」
「お前はマッシバー! 何しに来た!」
 道のド真ん中で、腕を組んで仁王立ち。暖かい春なのに分厚いコートを来た、ドラゴン頭に緑のウロコの体……大陸でも数人しかいない凄腕の戦士であるZランク冒険者、マッシバー・J・ドラグーンだ! こちらを見るなりニヤリと笑った。
「へへへ、ご無沙汰じゃねえか。ジャック……そのだらけきったツラ見るにゃ、お山の大将を楽しんでるようだな」
「……言ってろ」
 嘲笑にも怯まず言い返すジョー。
「マッシバー! 何しに来たのじゃ。そんな嫌味を言うだけのためにここまで来るほど、貴様もしょぼい男じゃなかろう」
「まぁな。ナガレ・ウエスト。この際はっきりと言う」
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