崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十八・五話 VSラグナロク・蒼雷

口を開けば罵詈雑言

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 そうしてマッシバーは去っていった。……と言うより魔法を使ったのか、急に姿が消えてしまった。
「……ナガレ、見え見えの挑発に乗るな。アイツの目的はギルドを潰すことだ。それに戦っても勝てるわけがない。落ち着いて考えろ」
「そ、そうだな……おいっ、シエラとか言ったな」
 ナガレは武器をしまって、シエラを指差す。
「……そうだけど、なに?」
「悪いけどさ。オレは決闘なんかしない。そんな訳で悪いけどさ、帰ってもらおうか?」

 ……これで「はいそうですか、なら仕方ないですね」と言うとは思っていない。
 しかしシエラは、フッとバカにしたように笑った。
「……やっぱり。そう来るだろうと思った」
「なんだ、ヤケに物分かりがいいな」

「……特訓してるのに、大したことないのね。度胸も無い臆病者」
「……!」
 ジョーはハッとしてナガレを見る。彼の眼光がキッと鋭くなった気がした。
「別にいいのよ。あなたがどれだけ頑張ったって、結局このギルドはなくなっちゃうんだから。私がこのまま帰っても、イビル教団に勝てるとは思えない」
 ナガレが信じている『努力』を踏み躙るような発言に、ジョーの額を冷や汗が流れる。突然ナガレはブチ切れると思いきや……。
「……ふーんだ、好きに言ってろ! オレはいいんだよ、弱いからこそ努力して、少しはマシになろうとしてるんだ」
 しっかりと、しかし冷静に言い返した。その態度にジョーはホッと安堵の息を吐く。

 ……だが、次の発言を聞いた時、ナガレの目の色が変わった。

「……まあ、その時はお仲間さんも路頭に迷うことになるね」
「なにっ?」
「ナガレ・ウエスト。あなたには『石猿流棒術』がある。あなたが弱くても、石猿流は強い。……でもお仲間さんはどう?」
「どう言う意味だ!」
「ナガレ、落ち着け……!」
 再び嫌な予感がしたジョー。ナガレはさっきとは打って変わって、思いっきりシエラを睨みつけていた。
「あなたの仲間のこと、ちょっと調べてきたよ。……寄せ集め・烏合の衆・声がでかい少数派……ナガレ・ウエスト。あんたは確かに才能がない。でもお仲間はそれ以上じゃん」
「なんだと!」

「妻に浮気され子供ともども出て行かれた中年、今だに恋愛経験ゼロの三十路みそじ、イビル教団の裏切り者、相次いでパーティを追い出された口だけ魔術師、アイドルグループの使いっ走り……なにこれ、精神病院の患者みたいなリストじゃん。冒険者ギルドより心理カウンセラーがいるでしょ」
「やめろっ! それ以上バカにすると許さないぞ!」
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