崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十八・五話 VSラグナロク・蒼雷

解散

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「アタイの意見はないのー⁉︎ びんぞこゴーグルゴブリンとか! ……あ、それ褒め言葉か」
(え、今のが褒め言葉なのにゃあ? 獣人からすれば罵倒にしか思えんにゃあ……)
「しょーがないし許してあげる。……おらっ無様に腰ヘコつかして媚びてみろっほげがごっ⁉︎」
「こんな良い感じなのに下ネタぶっこむなッス」
 そのうちシエラを放置してわちゃわちゃやり始めた。……全員、シエラの言葉を告げ口されても、全く怒ったり動揺したりしなかった。

「……えぇ~?」
 呆然とするシエラ。正直、だいぶ酷く言った自覚はあった。彼らが一番気にしているようなことを、ナガレを焚き付けるために言ったつもりだった。
 だが、冒険者たちは全く気にしていない。いや、気にはしているだろうが、なんとも思っていない。
 自体が飲み込めないシエラ。しかしナガレとジョーは顔を見合わせてフッと笑う。
 
 ザッザッザッ……。
「……何よ、ロリババア」
 そしてシエラにそれを教えてくれたのは、歩み寄ってきたレンだった。
「なんとでもいえ。……あやつら冒険者は、ざこではなかったようじゃのう」
「なに……?」

「確かに力は弱いかもしれぬ。じゃが彼らは、まだまだ努力を続けることができる。自分の弱い時も経験の一部として認めて、未来に目を向けることができたのじゃ」
「おめえの罵倒も無駄だったみたいだな。シエラ・ファスタ……名実ともに、おめえ負けだよ」
 

~☆~☆~☆~☆~☆~


 あの後町の人々はまた日常へ戻っていく。シエラは、あらかじめ手配しておいた馬車に放り込まれた。……全身グルグル巻きにされたボウリングのピンみたいな格好のままである。
「むむーっ! ぐぐぐぐぐ……ぐぎぃぃぃ~!」
「お、お客様。こ、こちらの方を……アルファダムまでお送りすればよろしいんで?」
 暴れようとしても何もできないシエラ。困惑する御者に金を持たせ、アルクルはニヤニヤ笑って手を振る。
「はい、金はこれで十分なので、馬車がガシャンガシャン揺れるくらい、スピード出してお願いします。……ああそれと、コイツちょっと痛いやつでして……自分をSランク冒険者だとか言うこともありますけど、コイツの若さ特有の妄想なので、無視してくだされば大丈夫ですから」
「は? え、ええ……か、かしこまりました……」
 困惑しつつも「はいやっ!」と手綱を振って、馬車は走っていった。

 そして数日経ち、ナガレの傷もだいぶ良くなった。マディソンに見送られ、いつもの病院を後にする。
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