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第二十九話 森林のハンター
真面目が続くと思ったら…
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センチアは俯いて、ブルブル頭を振った。……そのままワンちゃんみたいに全身をブルルッと振るわせる。
「それだけがずっと心残りでさ。友達を捨ててまでこのやり方を貫いた。……もうこのキャラを捨てられない。この道を、進み続けるしかない……」
最後の方は、ボソボソとした呟きの声になっていた。小声で聞き取りにくかったが、ナガレは何度も頷いて集中して聞いた。
「実のところ、ちょっとずつだけど、わたしもエセギャルみたいな言葉遣いに慣れてきたんだ。最初は笑われるのも仕方ないし、それでも続けてたら、優しい人は『あ、こういう奴なんだな』って理解してくれるから」
「そっか……。あ、もしかして! それで……」
「そう、イーターズの仲間と出会ったの」
集中して頷いて聞いていたナガレは、手をポンと叩く。納得が言った様子だ。
イーターズ……ナガレたちの仲間になる前、センチアが加入していた冒険者パーティだ。(第十話・第十七話~第十九話)ケンガの初恋であるカナ、その彼氏→旦那さんのダンケ、寡黙な戦士かと思いきやイビル教団の間諜だったワッカーサ……最後のはともかく、カナとダンケはとてもいい人だった。二人はセンチアの内面をちゃんと見てくれたのだろう。
「そう! それで三年か四年くらい、イーターズみんなで頑張ってたんだ。カナとダンケ以外は抜けたり入ってりで一期一会……一昨年にワッカーサも加入して、小規模なパーティだけど頑張ってて」
「そっか……それで元気を取り戻したんだな。いやー良かった良かった」
「その頃はもう、ほとんど思い出すこともなかったんだ。何も考えず明るい感じのキャラを演じるのに慣れちゃってたし、つい最近までずっとどーでも良かった。でも……」
「で、でも? なんだよ何かあって…………」
ザッザッザッ……ガッ! ドガッ!
「あだぁ⁉︎」
……センチアに気を取られすぎて、木の根っこに足を引っ掛け豪快にすっ転んだ。ビターン! と頭から倒れ込む。
バサバサバサ……と、驚いた森の鳥たちが一斉に飛び立った。ナガレは「し、しまったぁ~……」と、頭を掻きながら立ち上がる。
「な、ナガレっち⁉︎ ダイジョーブ⁉︎」
「いででで……し、集中して聞きすぎたか。あ、話し方戻ってるね」
「そこ気にするとこじゃないでしょーが!」
なんだか調子が戻ってきたセンチア。
「えっとこめん、なんの話だっけ」
「最近のことだっちゅーの! ……そんで、最近ブリーダマンが来たじゃん」
「それだけがずっと心残りでさ。友達を捨ててまでこのやり方を貫いた。……もうこのキャラを捨てられない。この道を、進み続けるしかない……」
最後の方は、ボソボソとした呟きの声になっていた。小声で聞き取りにくかったが、ナガレは何度も頷いて集中して聞いた。
「実のところ、ちょっとずつだけど、わたしもエセギャルみたいな言葉遣いに慣れてきたんだ。最初は笑われるのも仕方ないし、それでも続けてたら、優しい人は『あ、こういう奴なんだな』って理解してくれるから」
「そっか……。あ、もしかして! それで……」
「そう、イーターズの仲間と出会ったの」
集中して頷いて聞いていたナガレは、手をポンと叩く。納得が言った様子だ。
イーターズ……ナガレたちの仲間になる前、センチアが加入していた冒険者パーティだ。(第十話・第十七話~第十九話)ケンガの初恋であるカナ、その彼氏→旦那さんのダンケ、寡黙な戦士かと思いきやイビル教団の間諜だったワッカーサ……最後のはともかく、カナとダンケはとてもいい人だった。二人はセンチアの内面をちゃんと見てくれたのだろう。
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「そっか……それで元気を取り戻したんだな。いやー良かった良かった」
「その頃はもう、ほとんど思い出すこともなかったんだ。何も考えず明るい感じのキャラを演じるのに慣れちゃってたし、つい最近までずっとどーでも良かった。でも……」
「で、でも? なんだよ何かあって…………」
ザッザッザッ……ガッ! ドガッ!
「あだぁ⁉︎」
……センチアに気を取られすぎて、木の根っこに足を引っ掛け豪快にすっ転んだ。ビターン! と頭から倒れ込む。
バサバサバサ……と、驚いた森の鳥たちが一斉に飛び立った。ナガレは「し、しまったぁ~……」と、頭を掻きながら立ち上がる。
「な、ナガレっち⁉︎ ダイジョーブ⁉︎」
「いででで……し、集中して聞きすぎたか。あ、話し方戻ってるね」
「そこ気にするとこじゃないでしょーが!」
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