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第三十話 浄蓮の八つ足
平和は続く…?
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「サニー! シャット! 景気づけだ、俺様ともクエストに行くぞ。ついてこいっ!」
「でもアタイ無理だよ。まだ下位ランクなんだし、難しいクエストにはそもそもいけないもん」
「案ずるな、俺様はその点にも配慮している。貴様に合わせたクエストにするさ。もちろん分け前は全員同じ位にな。俺様は普通の生活を送ることができれば、それでいい」
「ンフー」と自慢げに鼻を鳴らすケンガ。どうやら興味があるのは名誉や尊敬だけで、大金持ちになりたいわけでは無いらしい。
「ええとアルクル、何かいいのは無いのか……」
「そんじゃ準備してくるにゃあ」
ヒズマたちが出て行った時も、クエストを探すケンガ。その背中を、サニーがじっと見つめていた。
「どーしたのサニー。ケンガのローブが気になるのー?」
シャットが聞くと、サニーは我に返ったように反応する。そしてシャットの長い耳に、小声で耳打ちした。イケメンにコソコソ話されてムズムズしそう……だが、エルフと小鬼族の感性は違うのでシャットは無反応。
「いえ……少々気になりまして。ケンガさんの名前なのですが」
「え? パイセンがどーかしたの?」
「彼の父親の名前は、ソード・アタカンです。そして息子であるのはケンガ・アタカン。……なんだか名前の雰囲気が違うように感じるので。ニンゲンはこんな感じにつけるのでしょうか?」
「あー、言われてみればそーかもー……」
お互い顔を見合わせる。そして同時に頷いた。
「……ニンゲンって変わってるねー」
「そうですね。ニンゲンは不思議な存在です」
異種族の二人は、それで納得した。
本当はニンゲンどうこうという話ではなく、ちゃんと理由があるのだが……それはのちに分かることである。
~☆~☆~☆~☆~☆~
一方、ようやくナガレは目が覚めた。
「ん……ふあぁ~」
自宅の寝袋から体を起こし、周囲をキョロキョロ見回す。チェリナの姿がどこにもなかった。
「……もう仕事に行ったのか」
最近チェリナはパンにジャムを塗ることを覚えたので、朝メシくらいは自分で何とかできるようになっていた。もうナガレが無理やり起こされる心配はない。
さて、歯を磨いて寝癖を整え自分も朝ごはんを食べて、いつもの普段着に着替えた。
「この前クエストに行ったばっかしだから……今日は特訓の時間までのんびりしてるか」
適当な椅子に座って、大切に本棚へ保管している『石猿流棒術之巻』を取り出す。そして中身を熟読していた。
「ふーん……カウンター技の『玉兎脚』か……改めていろんな技があるなぁ」
「でもアタイ無理だよ。まだ下位ランクなんだし、難しいクエストにはそもそもいけないもん」
「案ずるな、俺様はその点にも配慮している。貴様に合わせたクエストにするさ。もちろん分け前は全員同じ位にな。俺様は普通の生活を送ることができれば、それでいい」
「ンフー」と自慢げに鼻を鳴らすケンガ。どうやら興味があるのは名誉や尊敬だけで、大金持ちになりたいわけでは無いらしい。
「ええとアルクル、何かいいのは無いのか……」
「そんじゃ準備してくるにゃあ」
ヒズマたちが出て行った時も、クエストを探すケンガ。その背中を、サニーがじっと見つめていた。
「どーしたのサニー。ケンガのローブが気になるのー?」
シャットが聞くと、サニーは我に返ったように反応する。そしてシャットの長い耳に、小声で耳打ちした。イケメンにコソコソ話されてムズムズしそう……だが、エルフと小鬼族の感性は違うのでシャットは無反応。
「いえ……少々気になりまして。ケンガさんの名前なのですが」
「え? パイセンがどーかしたの?」
「彼の父親の名前は、ソード・アタカンです。そして息子であるのはケンガ・アタカン。……なんだか名前の雰囲気が違うように感じるので。ニンゲンはこんな感じにつけるのでしょうか?」
「あー、言われてみればそーかもー……」
お互い顔を見合わせる。そして同時に頷いた。
「……ニンゲンって変わってるねー」
「そうですね。ニンゲンは不思議な存在です」
異種族の二人は、それで納得した。
本当はニンゲンどうこうという話ではなく、ちゃんと理由があるのだが……それはのちに分かることである。
~☆~☆~☆~☆~☆~
一方、ようやくナガレは目が覚めた。
「ん……ふあぁ~」
自宅の寝袋から体を起こし、周囲をキョロキョロ見回す。チェリナの姿がどこにもなかった。
「……もう仕事に行ったのか」
最近チェリナはパンにジャムを塗ることを覚えたので、朝メシくらいは自分で何とかできるようになっていた。もうナガレが無理やり起こされる心配はない。
さて、歯を磨いて寝癖を整え自分も朝ごはんを食べて、いつもの普段着に着替えた。
「この前クエストに行ったばっかしだから……今日は特訓の時間までのんびりしてるか」
適当な椅子に座って、大切に本棚へ保管している『石猿流棒術之巻』を取り出す。そして中身を熟読していた。
「ふーん……カウンター技の『玉兎脚』か……改めていろんな技があるなぁ」
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