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第三十話 浄蓮の八つ足
いちゃもんナイト
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そのまま本をパラパラとめくってみる。相変わらずたくさんの技がある……。
「このままじゃダメだ。もっと強くなって、イビル教団を倒さないと。……技の特訓もした方がいいな」
本をパタンと閉じて、改めて決意を露わにするナガレ。チェリナが想像以上にまともになったため、最近は色々と余裕が出てきた。
とはいえアズラの特訓、そしてみんなで基礎トレーニング&必殺技開発を、クエストがない日はずっとやっている。最近休みなんてない。
「……それでも、オレはやらなきゃ。イビル教団を倒して、世界に平和を取り戻す! それにオレができることなら、なんだってやらなくちゃ」
しかし、ナガレはイビル教団を倒さなければならない。彼の夢はアーバンのような、困っている人を助けられる強い冒険者になること。そしてイビル教団を野放しにしておけば、世界中の人々の平和が脅かされる。おそらくアーバンなら……絶対にそれを放っておかない。
「誰かに任せるんじゃダメだ。……オレがやるんだ! よぉーーっし!」
そうと決まれば、石猿流の特訓だ! この前だってぶっつけ本番ながら『悟浄昇』を習得できた。その技術を確かなものにして、加えて新たな技と身につける。
「よーし、ちょっと早いけど特訓だ! どうせ今日はのんびりするんだから! ……っと、その前にちょっと腹ごしらえしなきゃ」
という訳で簡単な朝食と果物を食べて、すぐさま鎧に着替えてマルチスタッフを持ち家を飛び出した。
クレイさんは留守のようで、今日は姿を見せない。そのまま建物の外へ出たところで……。
「……おっ?」
ナガレの足が止まった。空はいつも通り晴れている……が、気にしたのは天気ではない。
「……むっ」
「あ、ナガちゃん! ちゃーっす」
そこにいたのは、口髭のおっさん騎士クリストフと、気さくな赤髪騎士のエレナだ。二人とも腰に帯剣して、背中には中型のカイトシールドを背負っている。
「……冒険者。貴様、ここで何をやっている? 余計なことをするんじゃない」
「家から出てきただけで酷い言われようだなぁおっちゃん。別に余計なことしてるつもりは無いんだけど」
「あのー、ナガちゃん?」
「何、エレナ。そんな申し訳なさそうな顔してどうしたのさ」
「……さっき『イビル教団をオレが倒す!』みたいなこと言ってなかった? 窓空いてたから全部聞こえちゃった」
「えぇ!」
ボッと赤面するナガレ。聞かれていたのはちょっと恥ずかしい……。
「全く……それは我々ロードバッツ騎士団の仕事。お前たちは乞食のようにクエストとやらをやっておけばいい」
「このままじゃダメだ。もっと強くなって、イビル教団を倒さないと。……技の特訓もした方がいいな」
本をパタンと閉じて、改めて決意を露わにするナガレ。チェリナが想像以上にまともになったため、最近は色々と余裕が出てきた。
とはいえアズラの特訓、そしてみんなで基礎トレーニング&必殺技開発を、クエストがない日はずっとやっている。最近休みなんてない。
「……それでも、オレはやらなきゃ。イビル教団を倒して、世界に平和を取り戻す! それにオレができることなら、なんだってやらなくちゃ」
しかし、ナガレはイビル教団を倒さなければならない。彼の夢はアーバンのような、困っている人を助けられる強い冒険者になること。そしてイビル教団を野放しにしておけば、世界中の人々の平和が脅かされる。おそらくアーバンなら……絶対にそれを放っておかない。
「誰かに任せるんじゃダメだ。……オレがやるんだ! よぉーーっし!」
そうと決まれば、石猿流の特訓だ! この前だってぶっつけ本番ながら『悟浄昇』を習得できた。その技術を確かなものにして、加えて新たな技と身につける。
「よーし、ちょっと早いけど特訓だ! どうせ今日はのんびりするんだから! ……っと、その前にちょっと腹ごしらえしなきゃ」
という訳で簡単な朝食と果物を食べて、すぐさま鎧に着替えてマルチスタッフを持ち家を飛び出した。
クレイさんは留守のようで、今日は姿を見せない。そのまま建物の外へ出たところで……。
「……おっ?」
ナガレの足が止まった。空はいつも通り晴れている……が、気にしたのは天気ではない。
「……むっ」
「あ、ナガちゃん! ちゃーっす」
そこにいたのは、口髭のおっさん騎士クリストフと、気さくな赤髪騎士のエレナだ。二人とも腰に帯剣して、背中には中型のカイトシールドを背負っている。
「……冒険者。貴様、ここで何をやっている? 余計なことをするんじゃない」
「家から出てきただけで酷い言われようだなぁおっちゃん。別に余計なことしてるつもりは無いんだけど」
「あのー、ナガちゃん?」
「何、エレナ。そんな申し訳なさそうな顔してどうしたのさ」
「……さっき『イビル教団をオレが倒す!』みたいなこと言ってなかった? 窓空いてたから全部聞こえちゃった」
「えぇ!」
ボッと赤面するナガレ。聞かれていたのはちょっと恥ずかしい……。
「全く……それは我々ロードバッツ騎士団の仕事。お前たちは乞食のようにクエストとやらをやっておけばいい」
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