崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十話 浄蓮の八つ足

襲来

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 ナガレがひとまず連れ立っていこうとした、その直後!

 ビィィィーーーーッ!

「な⁉︎」
 突然ホイッスルのような音が鳴り響く。
 ハッとして周囲を見回すナガレ。するとジョーは遠くを見つめて「チッ……!」と舌打ち。そしてすぐさまオブシディアンダガーを抜いた! 黒い刃が太陽の光に照らされ光沢を纏っている。
「……ナガレ、来るぞ! 間に合わない!」
「えっ! ……どわっ来たー⁉︎」
 ナガレは目を凝らし、ジョーの言葉の意味を知る。地平線の向こうから、黒いローブの集団が走ってくる。
「げぇっ! ひ、ひーふーみー……六人もいるぞ」
「……あれだけか。ブリーダマン二号とオーラルクワガタンの事件……間違いなく奴らが絡んでいる。何か裏がありそうだな」
 そんなことを話している間に、全力疾走する黒ローブの戦士たち。ナガレたちを見て、即座にロングソードやアイアンスピアなど武器を抜いていた!
「ルック! ターショ! ディーネ! 隠れてろっ!」
「な、ナガレっ⁉︎」「ナガレお兄ちゃん!」
「バカもう! 戻ってっての!」
 ポカンとしていたルックとターショを、ディーネがズルズル引きずり戻す。ナガレとジョーは即座に武器を構え、近くまで辿り着いたイビル教団と対峙した。それを見て黒ローブの戦士も立ち止まる。
 五メートルほどの距離を取って、しばしの間睨み合う。小石が転がるベージュの岩地ファイタ荒野……静かな空間に、風が鳴く音だけが響いた。
「何者だ、お前ら!」
 ナガレが叫ぶと、先頭にいたローブの戦士が口を開く。フードに隠れて顔も分からないが、手には太陽の光を反射する、銀色のロングソードを握っていた。
「……ナガレ・ウエストか。……我らは邪神様の子、イビル教団」
「なにっ!」「……!」
 ジョーの目がキッと細められる。それと同時に凄まじい殺気が溢れ出し、そばで見ていたナガレは空間が揺らぐような衝動に襲われた。
「お前らの親の邪神とやらは、子供に手を出すつもりか! この下衆ゲスの殺戮者っ!」
「我らのリーダーが、お前を探している。大人しく捕まれば命は奪わない」
「……嘘だ、信用するな。……全員殺すぞナガレ! イビル教団は皆殺しだ!」
「うわぁこっちにも殺戮者がいた⁉︎」
 ジョーの目が爛々と輝いて見える。それほどの怒りを携えていた。
「……抵抗するな。ならば……殺す」
「寝言は死んでから言え。貴様ら全員血祭りにあげてやろう……ッ!」
 宣戦布告の合図と同時に、ジョーの姿がかき消えた。バトルスタートだ!
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