崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十話 浄蓮の八つ足

発見

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「良いから行ってよタネツさん! あと絶対に騎士隊は呼ぶんじゃないよ!」
「え? お、おい⁉︎」
「いいんだ! イビル教団はオレたちが倒す! ……行ってくれ!」
 ナガレのはっきりとした声に、突っ込むべきポイントはあれど、タネツは言い返せなかった。
「わ、分かった。すぐ戻る! ……ほらほら早く行こうほら」
 そう言ってタネツは、ルックたちを引き連れて馬車の方へ走って行った。一方ナガレたちもジョロウを追いかけ続ける……そして、数十メートルはあろう巨大岩の影に辿り着いた。

「よう来たよう来た、クックック……」
「はぁはぁっ、に、逃げられないぞ……」
 全力疾走はそこそこ疲れた……が、ジョロウは宙に浮いたままケラケラ笑っていた。
「くっ、追いかけっこは終わりか! 行くぞ、みんな!」
 ナガレはマルチスタッフを構える……が、あんなに燃えていたジョーからの反応がない。
「ど、どうした?」
「…………!」
 見ればジョーもベネットもニンフォも、ある一点を見つめていた。目を見開いて驚愕している。どうやら上を向いているようだが……ナガレもそちらを見て、そして言葉を失った。そこにいたのは……!

「……! に、二号! オーラルクワガタンも⁉︎」

 大岩にはべりついた、立体型の巨大な蜘蛛の巣。そこにいたのは……粘着性の糸に絡まった、ブリーダマン二号とオーラルクワガタンだ!
「んんっ! う、ウエストさん!」
「ンビビーッ……ビーッ……!」
 どうやら意識はあるようで、必死にもがいているが、その糸は全く切れる様子がない。
「お願い、オーラルクワガタンを助けてあげて! このままだと死んじゃうわ!」
「なにいっ⁉︎」
 確かによく見れば、オーラルクワガタンはとても強く拘束されていた。まるで繭玉のようにがんじがらめにされている。
 ……そして、なんだか繭の内側がなんだか薄暗い。金ピカのクワガタムシなのに……。

「……ああ、助けてやる。こいつを殺してな!」
「さて、アイツらは無事に逃げられたか……オレらはシンガリだな」
 ジャキジャキジャキッ! とマルチスタッフを構えたナガレ。だがジョロウは首を横に振った。
「ええてええて。ワイはショタもロリも対象外や。……ナガレ・ウエストとか好きやねんけどなぁ」
「ファッ⁉︎」

「……それに大司祭様とやらが、無闇に人を殺すな言うとるらしいねん。戦えん奴らまで下手に殺しすぎたら、教団の格が下がるっちゅーて」
「なに……?」
 イビル教団の大司祭ともあろう者が、そんなことを言うはずがない。ナガレは眉を顰め、マルチスタッフを構え直した。
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