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第三十話 浄蓮の八つ足
不安なアリッサ
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「あ、センチア! ……その格好、今からクエストに行くの?」
「ん、そだよーん。ソロクエだけど報酬バリウマだったから!」
そこにいたのは、鎧姿のセンチア。身軽な革鎧を着て、腰には二刀流のマチェットを備えていた。
「へぇ~、なんのクエストなの?」
「んふふー、聞いて驚け! ……ファンブルウィードの採取だし」
「なんじゃいなっ!」
ずっこけるアリッサ。もったいぶった割には大したクエストではなかった。
「そんなこと言わないでよう。ファンブルウィードの採取だって大変だしぃ? マヂでコロコロ転がってる草を捕まえるの大変なんよ? 魔法で止めようとしたら、火薬が反応してバクハツしちゃうし……」
そこまで話して、センチアは「あ、そーだ」と気づいた。
「アリッサっちは何してんの? あ、彼ピと待ち合わせとかぁ~?」
ニヤニヤしたセンチア。……だが、アリッサのそれどころではなさそうな顔を見て、すぐに笑みも引っ込んだ。
「……え、リアルガチで何あったん?」
「実はかくかくしかじかで……」
という訳で、ブリーダマン二号とルックたちが帰ってこないこと、ナガレがそれを探しに行ってくれたこと、そのナガレまで帰ってこなくなったこと、ついでになぜかタネツとベネットとニンフォが騎士の馬車を借りパクしてどっか行った……ということを伝えた。
「ふーん……確かにそろそろ戻ってきてもおかしくないよねぇ。……ナガレっちが来ないのはなんでだろ? なんかオタカラ見つけてそっちに気を取られてるとか?」
「そうかなぁ?」
「だってナガレっちはアホじゃないし。ナガレっちがルックっちを庇って……って感じなら、誰かしら帰ってきてもいいんじゃね?」
いくらなんでも遅すぎる。アリッサの感情が伝染したのか、なんだか聞いていたセンチアも不安になってきた。
「……マヂかー。あーしも探しに行ってみようかな」
センチアが決意しようとした、その瞬間!
ブォォーーーーッ! ブォォーーーーッ!
「うわ! なんだし⁉︎」
「えっ何? 急にどうしたのセンチア?」
突然、大きな音がした。耳がいいセンチアは察知したが、一般ニンゲンのアリッサはキョトンとしている。
「なんしなんし! ……あ、あれ!」
センチアはその音の正体に気づいた。ホクス平原の方から、一台の馬車が走ってくる!
「あれっ? 騎士様が帰ってきたのかな」
「いーや違うっぽい……」
二人はそちらへ目を凝らす。獣人特有の視力を持つセンチアは、その正体がよく分かった。
「んーーーー……騎士の馬車ではあるけど……タネツっちが運転してるよ」
「ん、そだよーん。ソロクエだけど報酬バリウマだったから!」
そこにいたのは、鎧姿のセンチア。身軽な革鎧を着て、腰には二刀流のマチェットを備えていた。
「へぇ~、なんのクエストなの?」
「んふふー、聞いて驚け! ……ファンブルウィードの採取だし」
「なんじゃいなっ!」
ずっこけるアリッサ。もったいぶった割には大したクエストではなかった。
「そんなこと言わないでよう。ファンブルウィードの採取だって大変だしぃ? マヂでコロコロ転がってる草を捕まえるの大変なんよ? 魔法で止めようとしたら、火薬が反応してバクハツしちゃうし……」
そこまで話して、センチアは「あ、そーだ」と気づいた。
「アリッサっちは何してんの? あ、彼ピと待ち合わせとかぁ~?」
ニヤニヤしたセンチア。……だが、アリッサのそれどころではなさそうな顔を見て、すぐに笑みも引っ込んだ。
「……え、リアルガチで何あったん?」
「実はかくかくしかじかで……」
という訳で、ブリーダマン二号とルックたちが帰ってこないこと、ナガレがそれを探しに行ってくれたこと、そのナガレまで帰ってこなくなったこと、ついでになぜかタネツとベネットとニンフォが騎士の馬車を借りパクしてどっか行った……ということを伝えた。
「ふーん……確かにそろそろ戻ってきてもおかしくないよねぇ。……ナガレっちが来ないのはなんでだろ? なんかオタカラ見つけてそっちに気を取られてるとか?」
「そうかなぁ?」
「だってナガレっちはアホじゃないし。ナガレっちがルックっちを庇って……って感じなら、誰かしら帰ってきてもいいんじゃね?」
いくらなんでも遅すぎる。アリッサの感情が伝染したのか、なんだか聞いていたセンチアも不安になってきた。
「……マヂかー。あーしも探しに行ってみようかな」
センチアが決意しようとした、その瞬間!
ブォォーーーーッ! ブォォーーーーッ!
「うわ! なんだし⁉︎」
「えっ何? 急にどうしたのセンチア?」
突然、大きな音がした。耳がいいセンチアは察知したが、一般ニンゲンのアリッサはキョトンとしている。
「なんしなんし! ……あ、あれ!」
センチアはその音の正体に気づいた。ホクス平原の方から、一台の馬車が走ってくる!
「あれっ? 騎士様が帰ってきたのかな」
「いーや違うっぽい……」
二人はそちらへ目を凝らす。獣人特有の視力を持つセンチアは、その正体がよく分かった。
「んーーーー……騎士の馬車ではあるけど……タネツっちが運転してるよ」
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