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第三十二話 狐の威を借る虎
お誘いはナシ
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「お、ホントか!」
数分前に二人は会っていた。クエストの打ち合わせをしていると素直に伝えると、全く怒る様子もなく「そうですか。お身体を大切になさってくださいね」と笑顔で言ってくれた。モンテ君マジ天使。すると……。
「お呼びでしょうか? ……あ、ルック!」
「お客さン? 良いネ良いネ……」
噂をすればなんとやら、モンテが姿を現した。祭司の帽子を被って、いつものマッシュヘアが隠れている。後ろからバックリ口を裂きながらフシカミも現れた。
「こんにちは、フシカミさん……」
「あらマー、ターショくン。どーもどーもネ」
「こ、こんにちはー……。ターショ君、よく平気だね……」
「あー、なんかアイツ、見た目で人を判断しないトコあるからな……。てかなんでこんなバケモノが普通の町にいるんだか……」
ターショは律儀にお辞儀したが、ディーネはまだおっかなびっくりである。ルックと二人でコソコソ話していると、モンテが「どうしたんだい?」と声をかけて来た。
「おぉ、そーだったそーだった。モンテ、今ヒマ? ……いや、そうは見えないな」
ちょっと遠慮がちなトーンのルック。モンテは不思議そうに首を傾げた。
「うーん……悪いんだけど、これからタイガスへ行くことになってるんだ。父さ……父上様と母上様が、色々と買い出しが必要みたいで」
「ワタシはお留守番ヨ。それにワタシがタイガスなんて言ったら大パニックになっちゃうネ」
(いや、聞いてないんだけど……)
とはいえ用事があるなら仕方がない。だがしょんぼりした様子のルックを見て、そばにいたナガレとフローレンスは顔を見合わせた。
「なんかあったのかな……?」
「きっとそうですよ……! 彼らはまだお子ちゃまです。子供たち同士で遊ぶべきですっ」
今度はこちらがコソコソ話を始めた。その横でルックは苦笑いしながら肩をすくめる。
「そ、そっか。ワガママいっちゃったな」
「ううん、こっちもごめん。何か誘ってくれたの? 正直そっちに行きたいけど、父上様も僕のためにって言ってくれてるから……」
申し訳なさそうにモンテが言う……と、その瞬間!
「ふふふ……その必要はありませんよっ」
「え、フローレンス⁉︎」
待ってましたと言わんばかりに、フローレンスが立ち上がった。自信満々だ。
「買い物くらい私に任せてください! ちょうど今からタイガスへ行く予定があったんです」
「え!」「本当……?」「マジで! じゃあ……」
子供たち三人は、期待するような目でフローレンスを見る。
数分前に二人は会っていた。クエストの打ち合わせをしていると素直に伝えると、全く怒る様子もなく「そうですか。お身体を大切になさってくださいね」と笑顔で言ってくれた。モンテ君マジ天使。すると……。
「お呼びでしょうか? ……あ、ルック!」
「お客さン? 良いネ良いネ……」
噂をすればなんとやら、モンテが姿を現した。祭司の帽子を被って、いつものマッシュヘアが隠れている。後ろからバックリ口を裂きながらフシカミも現れた。
「こんにちは、フシカミさん……」
「あらマー、ターショくン。どーもどーもネ」
「こ、こんにちはー……。ターショ君、よく平気だね……」
「あー、なんかアイツ、見た目で人を判断しないトコあるからな……。てかなんでこんなバケモノが普通の町にいるんだか……」
ターショは律儀にお辞儀したが、ディーネはまだおっかなびっくりである。ルックと二人でコソコソ話していると、モンテが「どうしたんだい?」と声をかけて来た。
「おぉ、そーだったそーだった。モンテ、今ヒマ? ……いや、そうは見えないな」
ちょっと遠慮がちなトーンのルック。モンテは不思議そうに首を傾げた。
「うーん……悪いんだけど、これからタイガスへ行くことになってるんだ。父さ……父上様と母上様が、色々と買い出しが必要みたいで」
「ワタシはお留守番ヨ。それにワタシがタイガスなんて言ったら大パニックになっちゃうネ」
(いや、聞いてないんだけど……)
とはいえ用事があるなら仕方がない。だがしょんぼりした様子のルックを見て、そばにいたナガレとフローレンスは顔を見合わせた。
「なんかあったのかな……?」
「きっとそうですよ……! 彼らはまだお子ちゃまです。子供たち同士で遊ぶべきですっ」
今度はこちらがコソコソ話を始めた。その横でルックは苦笑いしながら肩をすくめる。
「そ、そっか。ワガママいっちゃったな」
「ううん、こっちもごめん。何か誘ってくれたの? 正直そっちに行きたいけど、父上様も僕のためにって言ってくれてるから……」
申し訳なさそうにモンテが言う……と、その瞬間!
「ふふふ……その必要はありませんよっ」
「え、フローレンス⁉︎」
待ってましたと言わんばかりに、フローレンスが立ち上がった。自信満々だ。
「買い物くらい私に任せてください! ちょうど今からタイガスへ行く予定があったんです」
「え!」「本当……?」「マジで! じゃあ……」
子供たち三人は、期待するような目でフローレンスを見る。
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