崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十二話 狐の威を借る虎

再会の予定

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 ……と、ここでガタガタ走っていた馬車が止まる。窓の外にはタイガスの巨大な湖が広がっていた。
「タイガスに到着ぅー到着ぅー……お忘れ物のないようにお気をつけくだせぇー」
 馬車から降りた三人。タイガスの道は整備されていていつもキレイだ。ふと、ナガレは手に持ったメモ帳を広げてみた。
「ええっと、木材の予約に花の種に儀式用具の調達、棺桶の予備、後は新しいフシカミの装束……いっぱいあるなぁ」
 揃えるべきものは多い。ナガレは頭を掻きながら顔を上げる。
「よし! フローレンス! ケンガ! ここは手分けして……ありぇっ?」
 なぜかさっきまでいた二人が、忽然と姿を消している。どこかへ去ってしまったのだろうか?
「ったく、どこ行ったんだ? こんな、とき、に……」
 キョロキョロ見回しながら、次第にナガレの顔色が悪くなっていく。
「……え、も、もしかしてこれ全部オレがやるの? こんな買い物の量をオレ一人で⁉︎」
 ただ一人「カンバ~ック!」と叫ぶナガレ。残念ながらそう言うことになりそうである。


 ……さて、その頃フローレンスは、タイガスギルドへ向かっていた。超長ーーーーーーい橋は、通りかかった馬車の荷台に乗せてもらった。(こころよく載せてくれた運転手によると、冒険者を運ぶのはよくあることらしい)
「いますかね、ベアンさんたち……」
 彼女の目的は……古巣であるラストハーレムズの面々。お世話になったベアン、同僚のジーカとバート、他のアイドル冒険者の面々……そして憎きあんちくしょうのリーダー共も、ちょっとはヒドイ目に合ってるだろうか。
(正直、ケンガの言葉でひさびさに思い出しました。せっかくなんで会ってみたいですね……)
 そんな思いを胸に、一人でギルドに入ってくる。今は新メンバーが一番増える時期であり、ガタイのいい彼女を見た他の冒険者パーティが片っ端から声をかけてくる。しかしそんなものは無視!
「いますかね、みなさん……あっ!」
 明るいタイガスギルドの中央から、ちょっと外れた位置の階段……そこには見覚えのある人物が立っていた。サングラスをかけたノッポでクールな彼もまた、フローレンスに気付いたようだ。

「君は……イフシノー君!」
「あぁっ、お、オータムさんっ!」
 そう、パーティのセキュリティ役、しかし裏の顔はラストハーレムズのプロデューサー! その名もオータムだ!(第十三話~第十五話)
「おお、元気そうじゃあないか! いやあ良かった良かった……うんうん」
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