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第三十二話 狐の威を借る虎
弱肉強食
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「グッ、グルルルル…………!」
フラフラとした足取りだが、それでも気丈にこちらを睨みつけてくる。どれだけ傷つこうが野生の本能は未だに戦いを望んでいた。
「手負いのケモノか。……こりゃ手強いかもな」
ナガレも油断なくマルチスタッフを構え、ジワジワと距離を詰めていく。フローレンスたちも同じだ。
「グルルルッ! グォォォォッ!」
カラナキツネは咆哮し、最後の意地でナガレたちへ飛びかかろうとする。
……だが、視線を下げたその瞬間!
ザッパァーーーーン!
「ガガガーーッ!」「ガブゥー!」「グガァーー!」
「ガゥッ⁉︎」
突然川の水が弾けた。驚いたカラナキツネが振り向くと……なんと、大量のスラガビアルが陸へ上がってきた! ぱっと見でも八体はいる。しかもその中にはカラナキツネと同等なほど大きな、群れのボス個体までいた!
「グガァーー!」「グギュウーー!」
「グルッ! グ、グォォ!」
次々と噛みついてくるスラガビアル。ナガレたちはオヤツ程度にしか思ってないのか、今度は逆に獲物となったカラナキツネを取り囲む。必死に捌こうとしているが、若い個体が足へ噛みついた!
「ガグーー!」
ガブッ! ミシミシミシ……!
「グッ、ガォォーーッ!」
「グギュルル!」「ガゴーー!」
怯んでいる間に、続々とスラガビアルは噛みついてくる。耳に皮膜に尻尾にかぶりつき、どんなに引きずっても離れない!
「グググッ……グォォォォーーーー…………」
「ガギャアァァァァーーーー!」
次の瞬間、巨大なボス個体がダッシュ! 大口を開けてカラナキツネの首に噛みついた!
「グッ……⁉︎」
ガブゥッ! バキバキバキッ……!
骨が軋むような、嫌な音がした。こうなればカラナキツネはもう逃げられない。
「グググググーーッ!」
ズバァンッ! ゴロゴロゴロ……!
「ひぇっ、で、デスロールだ……!」
虫の息になったカラナキツネを加えたまま、ボス個体のスラガビアルは全力で横回転! 捻り切る勢いで転がり、そのまま川へ進んでいく。
「グッ、グォォ! グォォォォーーーー………………!」
先ほどまで捕食者だったカラナキツネが、獲物であったワニに噛まれ断末魔を上げている。自然界は諸行無常である。
ザバァーーン!
「グッ………………」
カラナキツネもスラガビアルの群れも、バシャバシャ……と、水の中へ消えていった。
「……ふぅっ、こ、怖かった……」
ナガレは慎重に後退り、そして武器を収める。いつこっちに飛んでくるか気が気でなかった。
「まさかこんな形の最後とはにゃあ……」
フラフラとした足取りだが、それでも気丈にこちらを睨みつけてくる。どれだけ傷つこうが野生の本能は未だに戦いを望んでいた。
「手負いのケモノか。……こりゃ手強いかもな」
ナガレも油断なくマルチスタッフを構え、ジワジワと距離を詰めていく。フローレンスたちも同じだ。
「グルルルッ! グォォォォッ!」
カラナキツネは咆哮し、最後の意地でナガレたちへ飛びかかろうとする。
……だが、視線を下げたその瞬間!
ザッパァーーーーン!
「ガガガーーッ!」「ガブゥー!」「グガァーー!」
「ガゥッ⁉︎」
突然川の水が弾けた。驚いたカラナキツネが振り向くと……なんと、大量のスラガビアルが陸へ上がってきた! ぱっと見でも八体はいる。しかもその中にはカラナキツネと同等なほど大きな、群れのボス個体までいた!
「グガァーー!」「グギュウーー!」
「グルッ! グ、グォォ!」
次々と噛みついてくるスラガビアル。ナガレたちはオヤツ程度にしか思ってないのか、今度は逆に獲物となったカラナキツネを取り囲む。必死に捌こうとしているが、若い個体が足へ噛みついた!
「ガグーー!」
ガブッ! ミシミシミシ……!
「グッ、ガォォーーッ!」
「グギュルル!」「ガゴーー!」
怯んでいる間に、続々とスラガビアルは噛みついてくる。耳に皮膜に尻尾にかぶりつき、どんなに引きずっても離れない!
「グググッ……グォォォォーーーー…………」
「ガギャアァァァァーーーー!」
次の瞬間、巨大なボス個体がダッシュ! 大口を開けてカラナキツネの首に噛みついた!
「グッ……⁉︎」
ガブゥッ! バキバキバキッ……!
骨が軋むような、嫌な音がした。こうなればカラナキツネはもう逃げられない。
「グググググーーッ!」
ズバァンッ! ゴロゴロゴロ……!
「ひぇっ、で、デスロールだ……!」
虫の息になったカラナキツネを加えたまま、ボス個体のスラガビアルは全力で横回転! 捻り切る勢いで転がり、そのまま川へ進んでいく。
「グッ、グォォ! グォォォォーーーー………………!」
先ほどまで捕食者だったカラナキツネが、獲物であったワニに噛まれ断末魔を上げている。自然界は諸行無常である。
ザバァーーン!
「グッ………………」
カラナキツネもスラガビアルの群れも、バシャバシャ……と、水の中へ消えていった。
「……ふぅっ、こ、怖かった……」
ナガレは慎重に後退り、そして武器を収める。いつこっちに飛んでくるか気が気でなかった。
「まさかこんな形の最後とはにゃあ……」
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