崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十三話 ジョーの傷跡

デュオで出撃!

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「そんなことはどうでもいい。……シルバー! 急いでみんなを集めてくれ。見間違いであればいいが、もしも本当にいたのなら……俺たち二人であれど手に負えないだろう」
 慎重な意見のジョー。紫炎の力で数倍にも強化されたネフェリアスモンスター。ジョーたち二人では敵わない相手かもしれない。
 ……だが、シルバーはしょんぼりと頭を下げた。
「それが……みなさんちょうど別のクエストになんですよ~ぉ……。最近みんなギルドの復興に燃えてますから、いる人いる人とパーティ組んでガンガン行くみたいで」
「……そうか……仕方ない……」
 かなりのピンチだが、ジョーは無念そうにため息をついた。……二人だけでは無理だ。いくらイビル教団を憎んでいるジョーでも、それは分かっている。万全の戦力でなければ、犬死にか骨折り損のどちらかとなるだろう。
「ナガレ、ここは仲間たちを待とう……」
 と、ジョーが言いかけたその直後!

「嫌だ! 行こうぜっジョー!」
 ナガレはキッと目を吊り上げ、ジョーの腕をガシッと掴んだ。彼らしくない強引な態度だ。
「頼む、ここを逃したら、また被害が出るかもしれない! オレたちだけでも止めなきゃだろっ⁉︎」
「ナガレ……無茶だ。気持ちは分かる。だがもし、俺たちでも勝てなかったら……」
 流石にジョーは止めようとした。……が、心の底ではなんとなく分かっていた。今のナガレには何を言っても無駄だと言うことを……。
「イビル教団をのさばらせたら危険だ。アイツらを絶対に許しちゃおけない! アイツらは……オレが、オレたちが倒すんだ!」
 そう、かつて復讐を誓ったジョー。彼が己の写し姿に見た、決意を固めた眼差し。それが同じだったからだ。
 ナガレの気持ちは痛いほど分かる。そして、彼が理屈や常識などを全て捨てていること、彼がどうして欲しいのかを……。
 しばし頭を抱えるジョー。そして、渋々頷いた。

「……分かった。ただし、無理はするな。もし想定外のことがあれば、お前を引きずってでも撤退する」
「ジョー……ありがとな。よしっ、ベイス・クレーターに行くぞっ! ……んで、どうやって行こう?」
 そう、その問題も残っている。ここからベイス・クレーターまではかなりの距離があり、ずっと走っても三十分はかかる。
 だが、彼らの後ろから近づく影が……。

「あらあら、どうされましたか?」
「えっ? く、クレイさん。一体どうしたんですか?」
 なんとそれは、ナガレの家の家主・クレイさん。今日もテンガロンハットにウエスタンブーツ、分厚い乗馬チャップスの荒野ファッションだ。
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