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第三十三・五話 VSラグナロク・無百
矢文
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「……いや、これは……!」
ジョーには何か思い当たる節があるようだ。その横でナガレは「うわぁーー⁉︎」と、階段の方へ逃げ出した。
「おいっ隠れろって! 狙撃されてるぞっ」
「……むんっ!」
刹那、ジョーは空中に飛び上がり身を捻る。手を伸ばし、指と指の間に挟んで見事矢をキャッチ!
「おぉ、や、やるなぁ……」
シュタッ!
「……やはりか。ナガレ、これを見てみろ」
「え、なになに? ……あれっ?」
ジョーが矢を渡してくる。木製の細い棒を、そのまま矢にしただけのようだ。先端には何やら柔らかいボールのようなものがついている。当たればちょっとは痛いだろうが、これでは何も殺せない。
「本命はこれだ。見てみろ」
「こ、こっちか。……これ、手紙?」
そう、この木の棒には細長く折られた紙が巻き付いていた。
「……これは矢文という連絡手段だ。……こんな時代錯誤な物を使うような奴に、実は心当たりがある」
「そ、そうなのか?」
事態が飲み込めないナガレ。ジョーは手紙を解いてナガレへと手渡した。
「……読んでみろ」
「ええっと、なになに……?」
手紙を読むナガレ。その内容はこんな感じのものだった。
『ナガレ・ウエスト
明日の夕刻、ホクス平原で待つ。
戦闘準備を整え来い。
ここで死ぬか、ラグナロクに加入してもらう。
なお来なかった場合は、バッファローの街中で奇襲させていただく。
町を戦場にしたくなければ来い。
なお、一人で来なくても良いものとする。
ラグナロク』
「ら、ラグナロク……!」
「……これば果たし状だ。間違いない」
ジョーは腕を組んで頷いた。……にしても、まるでミミズが走ったみたいな読みにくい文字だった。
「……コイツはモモの仕業だな」
「え、モモって?」
「……無百のモモ。ラグナロクの冒険者。マッシバーと肩を並べることが許された生き残りだ。俺や、前回のシエラと同じく、幾つもの修羅場を潜っている」
「…………!」
ナガレは前回戦った、シエラ・ファスタのことを思い出した。彼女の強さは身に染みて理解している。勝てたのは奇跡と言ってもいいのに、それと同等の相手がまたやってくるとは!
「……まぁ、今度は町中じゃないのか。そこは配慮してくれたのかな?」
「気にするところそこかいっ」
己の身の危機だというのに呑気なナガレ。ジョーはふと考えた。
(……だが、マッシバーの指示もなしにモモが動いたりはしない。シエラが逆恨みしてナガレを……? いや、無いな。アイツがそんなバカなことをするものか)
ジョーには何か思い当たる節があるようだ。その横でナガレは「うわぁーー⁉︎」と、階段の方へ逃げ出した。
「おいっ隠れろって! 狙撃されてるぞっ」
「……むんっ!」
刹那、ジョーは空中に飛び上がり身を捻る。手を伸ばし、指と指の間に挟んで見事矢をキャッチ!
「おぉ、や、やるなぁ……」
シュタッ!
「……やはりか。ナガレ、これを見てみろ」
「え、なになに? ……あれっ?」
ジョーが矢を渡してくる。木製の細い棒を、そのまま矢にしただけのようだ。先端には何やら柔らかいボールのようなものがついている。当たればちょっとは痛いだろうが、これでは何も殺せない。
「本命はこれだ。見てみろ」
「こ、こっちか。……これ、手紙?」
そう、この木の棒には細長く折られた紙が巻き付いていた。
「……これは矢文という連絡手段だ。……こんな時代錯誤な物を使うような奴に、実は心当たりがある」
「そ、そうなのか?」
事態が飲み込めないナガレ。ジョーは手紙を解いてナガレへと手渡した。
「……読んでみろ」
「ええっと、なになに……?」
手紙を読むナガレ。その内容はこんな感じのものだった。
『ナガレ・ウエスト
明日の夕刻、ホクス平原で待つ。
戦闘準備を整え来い。
ここで死ぬか、ラグナロクに加入してもらう。
なお来なかった場合は、バッファローの街中で奇襲させていただく。
町を戦場にしたくなければ来い。
なお、一人で来なくても良いものとする。
ラグナロク』
「ら、ラグナロク……!」
「……これば果たし状だ。間違いない」
ジョーは腕を組んで頷いた。……にしても、まるでミミズが走ったみたいな読みにくい文字だった。
「……コイツはモモの仕業だな」
「え、モモって?」
「……無百のモモ。ラグナロクの冒険者。マッシバーと肩を並べることが許された生き残りだ。俺や、前回のシエラと同じく、幾つもの修羅場を潜っている」
「…………!」
ナガレは前回戦った、シエラ・ファスタのことを思い出した。彼女の強さは身に染みて理解している。勝てたのは奇跡と言ってもいいのに、それと同等の相手がまたやってくるとは!
「……まぁ、今度は町中じゃないのか。そこは配慮してくれたのかな?」
「気にするところそこかいっ」
己の身の危機だというのに呑気なナガレ。ジョーはふと考えた。
(……だが、マッシバーの指示もなしにモモが動いたりはしない。シエラが逆恨みしてナガレを……? いや、無いな。アイツがそんなバカなことをするものか)
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