崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十三・五話 VSラグナロク・無百

ラグナロク

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 ……だが、実はジョーが感知できなかった、もう一人の人物がいた。
「いやー危なかったですねチョベリバン。ワタシだけは気付かれてないですよん」
 ガサガサッ! と、木の上の葉が揺れる。そこからワイヤーに吊り下がったシルバーちゃんが、蜘蛛のように木から降りてきた。
「もし本当ならすげーなお前。すぐにそんな隠れ方をするなんて」
「すぐに木に登ったのは感服なのじゃ。なんというか、ゴキ……みたいなスピードじゃったな。カサカサ気を登りおって……」
「誰がGですかっ! 激おこプンプン丸ですよーっ!」
 両手をツノのように頭につけて、ほっぺを膨らませるシルバーちゃん。彼女のみ冒険者ギルドの制服姿だった。……まだ二ヶ月ちょっとなのに、すでに少し色褪せているし所々の生地が伸びている。一体どんなに乱暴な扱い方をしたのやら……。
「んまぁ、その話は後ほどだ。……あのラグナロクとまた決闘かよ。ナガレ君は愛されてんねえ」
 三人の脳裏に蘇るのは、あの日に突然やってきたシエラの存在。彼女の強さが脳裏に焼き付いているのは、レンたちもまた同じだ。
「今回は、えぇーっと……誰って言ってましたっけ?」
「確か……そうじゃ。無百のモモじゃ。……嫌な相手じゃのう」
 レンはこっそりため息をつき、ゆっくり歩いて後をつけ出した。アルクルとシルバーもその後に続く。ナガレは全く振り向かない。ジョーはとっくに正体が分かっているためか、こちらへ全然注意を向けない。
「そんなに有名なんですか。無縁のモモタロウって」
「無百のモモな。お前それは流石にわざとボケただろ」
「へへへー、ツッコミのいるボケをしちゃうなんて、ワタシもまだまだでーすねぇ」
「……無百のモモ。ラグナロクの斥候担当だ。伝説的なラグナロクには今も三十人以上のメンバーがいる。だが、その危険度ゆえに入れ替わりも激しい。大怪我や精神的疲労、時には不慮の事故、あるいは捨て駒にされたりな……」
「まぁ、そりゃそうでしょうねぇ。あのバカトカゲならやりかねないでしょうに」
「だが、そんな中でも、ずっと生き残っている六人がいる。そいつらは類稀なる力を持ち、常人とは一線どころか二線三線も期すくらい強い」
「はぇー……」

「そいつらは今じゃ、ラグナロクの六連星むつらほしと呼ばれている。……ほんの数年前、一時いっときは七連星だった。それはジョーが加入していた頃だったんだな……今気づいたぜ」
「実は私も、最近になって気づいたのじゃ。そうか、七連星だったのはジョー君が……」
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