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第三十三・五話 VSラグナロク・無百
最弱?
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カンテラを持った一同も近づいて来た。周囲はもう真っ暗だ。月や星の光、そしてところどころに群生するヨビカリ草だけが周囲を照らしている。
「そうだな、帰ろう!」
ナガレたちも戻ろうとする……と「ちょっと待って」とモモが引き留めた。
「な、なんだよ。まだ何かあるの?」
振り向いて少しビビるナガレ。モモの狂気的な目は、暗闇ではとても目立って見える。
「いや……シエラにも、本当に勝ったの?」
「どういう意味だ?」
「いや、正直こんな強さでよく勝てたなあって……。あ、もちろんぼくを倒すほどナガレは強いんだよ。でも……」
「なんだコイツ、負け惜しみ?」
ナガレとジョーは顔を見合わせた。だが、ジョーは少し複雑そうな顔をしている。
「……さっきも言ったが、モモはラグナロクでは一番弱かった。それでも他と比べれば強すぎるほどだが。モモが言いたいのはおそらく、自分如きにてこずるような冒険者が、シエラに本当に勝てたんだろうかという事だ」
「辛辣だなぁ……まあ、おおむね合ってるんだけどさ」
そう言って、ナガレの方を指さす。
「……ナガレ・ウエスト。気を付けなよ。ぼくはラグナロク最弱だ。……そんなぼくが負けたからって、マッシバーは諦めたりしない。ぼくよりもっと強い奴らがすぐにやってくる……」
モモの忠告に、身が引き締まる思いのナガレ。モモより強い相手がどんどんやってくるというのか……。
「石猿流棒術をもっと極めて、強くなることだね。シルヴィアにもペネロペ、そしてあとの二人にも勝てるように……」
そんな言葉を残した直後、モモのぱっちりした怖い目だけが暗闇に浮かんだ。それはだんだんと遠ざかっていき……すぐに闇の向こうへ消えてしまった。彼の気配も、すぐに消えた。
「……危険が去ったか」
「いやあ、よう頑張った頑張った」
ようやく長い決闘が終わった。安堵するアルクルたち。
しかしナガレは、モモが去っていった方角をじっと見つめていた。
(……モモが最弱だって? あんなに強くておっかなかった奴よりも、もっと強い奴らが来るってこと?)
戦いはまだまだ終わらない。イビル教団との戦い、マッシバー率いるラグナロクとの戦い、あとついでにギルドの存続もしなければならない。……先は長い。安寧の時はまだ訪れないだろう。
「……ひとまずしのいだか。だが油断はするなよ」
ナガレの意図を汲んだのか、ジョーもまた隣に並んだ。
「ああ。油断はしない。今まで通り特訓して強くなって、全力でぶつかるだけだ」
決意を胸に秘めてから、彼らも町へ戻っていった。
「そうだな、帰ろう!」
ナガレたちも戻ろうとする……と「ちょっと待って」とモモが引き留めた。
「な、なんだよ。まだ何かあるの?」
振り向いて少しビビるナガレ。モモの狂気的な目は、暗闇ではとても目立って見える。
「いや……シエラにも、本当に勝ったの?」
「どういう意味だ?」
「いや、正直こんな強さでよく勝てたなあって……。あ、もちろんぼくを倒すほどナガレは強いんだよ。でも……」
「なんだコイツ、負け惜しみ?」
ナガレとジョーは顔を見合わせた。だが、ジョーは少し複雑そうな顔をしている。
「……さっきも言ったが、モモはラグナロクでは一番弱かった。それでも他と比べれば強すぎるほどだが。モモが言いたいのはおそらく、自分如きにてこずるような冒険者が、シエラに本当に勝てたんだろうかという事だ」
「辛辣だなぁ……まあ、おおむね合ってるんだけどさ」
そう言って、ナガレの方を指さす。
「……ナガレ・ウエスト。気を付けなよ。ぼくはラグナロク最弱だ。……そんなぼくが負けたからって、マッシバーは諦めたりしない。ぼくよりもっと強い奴らがすぐにやってくる……」
モモの忠告に、身が引き締まる思いのナガレ。モモより強い相手がどんどんやってくるというのか……。
「石猿流棒術をもっと極めて、強くなることだね。シルヴィアにもペネロペ、そしてあとの二人にも勝てるように……」
そんな言葉を残した直後、モモのぱっちりした怖い目だけが暗闇に浮かんだ。それはだんだんと遠ざかっていき……すぐに闇の向こうへ消えてしまった。彼の気配も、すぐに消えた。
「……危険が去ったか」
「いやあ、よう頑張った頑張った」
ようやく長い決闘が終わった。安堵するアルクルたち。
しかしナガレは、モモが去っていった方角をじっと見つめていた。
(……モモが最弱だって? あんなに強くておっかなかった奴よりも、もっと強い奴らが来るってこと?)
戦いはまだまだ終わらない。イビル教団との戦い、マッシバー率いるラグナロクとの戦い、あとついでにギルドの存続もしなければならない。……先は長い。安寧の時はまだ訪れないだろう。
「……ひとまずしのいだか。だが油断はするなよ」
ナガレの意図を汲んだのか、ジョーもまた隣に並んだ。
「ああ。油断はしない。今まで通り特訓して強くなって、全力でぶつかるだけだ」
決意を胸に秘めてから、彼らも町へ戻っていった。
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