崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十四話 決別の時

加工屋の一コマ

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 さて、三人が最初に訪れたのは加工屋だ。今日はギン爺しかいなかった。耐熱エプロンとグローブをつけて、カンカンと鉄を叩いている。
「ちゃーすギン爺。あれっジュランは?」
「おおナガレ、来たのか。ちょっと前まで大変だったそうじゃないか。大丈夫かね?」
「あ、ああ。まあね」
「そうか。まあ無理をすることは無いぞ。お前さんは若いから、まだワシより時間はある。……そんで、作るか?」
 作り笑いを浮かべたナガレ。ギン爺はそれに気付いていただろうが、何も言わずにスルーしてくれた。
「ああ、それじゃあ鎧とマルチスタッフを整備してほしいんだ」
 そう言ってナガレはリュックを下ろす。すると中から、ガシャガシャと音が聞こえてきた。そこから肩やらベルトやら胴やら足やらの鎧を持ってくる。
「こうしてみると、だいぶペラペラに見えるね。こんなので攻撃から身を守れるの?」
 堅いっちゃ堅そうだが、それにしたって装甲は薄そうだ。ルックは不思議そうに見ていたが「あー……」と何か思い出したようだ。
「ライトアーマーの素材は軽量で固いんだ。何鉱石だっけ……ちょっと忘れたけど。なんかそう言うのあるみたいだぜ。流石にゴッツい鎧ほどじゃないが、軽くて動きやすくて、しかも魔法や属性への耐性も高いらしい」
「へールック物知りだね」
「ジョーがいつごろかに、さも嬉しそうに語ってたんだ。頼んでもねーのにニコニコしながらさ」
「ああ、そう……」
 そんなことを話している間に、ナガレはすべての鎧のパーツを差し出していた。
「じゃあこれ、頼むよ。料金は今度まとめて払うね。あ、契約書とか作る?」
「いい、いい。お前さんが約束を破ったことなんてあるか。……それでマルチスタッフの強化はするのか?」
「んー……」
「……フッ、そう言うと思って考えておいたわい。お前さん、あんまり回復魔法を使っとらんじゃろう」
「あ……そ、そういえば」
 最近回復魔法を使っていない。マルチスタッフを使って一応回復ができる。ただ、回復の魔法石をセットしなければならず、属性攻撃との選択になるので……。
「じゃから、そのマルチスタッフ事態に回復魔法の機能をつけてやる。……お値段このくらいかかるが、良かったかね?」
「んーー……分かった。回復はできた方が便利だ。ちょっとお互いけど、よろしく頼むよ」
「ようし! 任せとけいっ」
 というわけで、武器と防具を一式で預かったギン爺。中には干し草みたいな緩衝材が入っている。台車に乗った木箱をガラガラ運んできて、そのすべてのパーツを大切に保管した。
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