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第三十四話 決別の時
家の一コマ
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「ん、あの後アリッサたちと出会ってさ。ちょっと立ち話しちゃったよ」
「主婦みたいなことするんだねえ。さ、ご飯できてるよ」
チェリナが出したのは……なんか白い麺類。バンブーで編み込まれたザルの上にどかっと塊が置かれている。
三つのお皿の中には、オイルのような黒っぽい謎の液体が入っていて、しかし不思議な香りがする。……なんなんだろう、これは?
「あのー、チェリナ? これは一体……?」
「あぁ、これ? ソーメンっていう、コウヨウ地方の料理らしいよ。夏場で食欲がなくても、ツルッと食べられるんだって」
エプロンをほどきながらチェリナが言った。そんな説明ではナガレにもピンと来ない。
「私が腕によりをかけて作ったんだから……」
ピュッ! ……コツン!
「あいたっ⁉︎」
ドヤ顔で腕を組んだ直後、チェリナの頭に丸っこい小石が飛んできた。ナガレがそちらを向くと、いつの間にか部屋の隅に、黒ずくめの服装にマスクをつけたオギンさんが立っている。……毎度のことながら不法侵入だ。
「……うん、私が作った自信作のソーメン」
コツン!
「私もたまには頑張って料理を」
コツン!
「…………」
首を横に振りながら、大量の小石のストックを見せびらかすオギンさん。流石に家を小石まみれにされても困るのでナガレが割って入った。
「……そっか。オギンさんはサキミの付き人だからか! コウヨウ地方の料理も知ってるはずだよね」
「…………」
目を細めてニコッと笑うオギンさん。全く喋らないのにコミュニケーションが取れるのもナガレの才能だろうか。
「んで、このソーメンはどうやって食べるの?」
するとオギンさんはパチっとウィンクして、椅子の一つに座る。そしてチョップスティックを取り出して……ナガレたちを見てすぐしまった。そして今度はフォークを出して、パスタのようにソーメンをぐるぐる巻き取っていく。
なんとなく邪道も邪道な気もするが、ナガレとチェリナは箸を使えないので仕方がない。
と言うわけで玉になったソーメンを謎の黒い液体に入れて、しばらく馴染ませ、パクッと食べるそぶりを見せた。マスクの下は見られたくないらしい。
「……ふーん、そうやって食べるのかぁ」
ナガレたちもおんなじように食べてみる。二人とも謎の液体が不安だったが、試しにちょっとフォークをくっつけて舐めてみると、塩のようにしょっぱくてどこか美味しかった。
「む! こりゃあ行けるぞ!」
「同感同感! これホントに美味しい!」
「主婦みたいなことするんだねえ。さ、ご飯できてるよ」
チェリナが出したのは……なんか白い麺類。バンブーで編み込まれたザルの上にどかっと塊が置かれている。
三つのお皿の中には、オイルのような黒っぽい謎の液体が入っていて、しかし不思議な香りがする。……なんなんだろう、これは?
「あのー、チェリナ? これは一体……?」
「あぁ、これ? ソーメンっていう、コウヨウ地方の料理らしいよ。夏場で食欲がなくても、ツルッと食べられるんだって」
エプロンをほどきながらチェリナが言った。そんな説明ではナガレにもピンと来ない。
「私が腕によりをかけて作ったんだから……」
ピュッ! ……コツン!
「あいたっ⁉︎」
ドヤ顔で腕を組んだ直後、チェリナの頭に丸っこい小石が飛んできた。ナガレがそちらを向くと、いつの間にか部屋の隅に、黒ずくめの服装にマスクをつけたオギンさんが立っている。……毎度のことながら不法侵入だ。
「……うん、私が作った自信作のソーメン」
コツン!
「私もたまには頑張って料理を」
コツン!
「…………」
首を横に振りながら、大量の小石のストックを見せびらかすオギンさん。流石に家を小石まみれにされても困るのでナガレが割って入った。
「……そっか。オギンさんはサキミの付き人だからか! コウヨウ地方の料理も知ってるはずだよね」
「…………」
目を細めてニコッと笑うオギンさん。全く喋らないのにコミュニケーションが取れるのもナガレの才能だろうか。
「んで、このソーメンはどうやって食べるの?」
するとオギンさんはパチっとウィンクして、椅子の一つに座る。そしてチョップスティックを取り出して……ナガレたちを見てすぐしまった。そして今度はフォークを出して、パスタのようにソーメンをぐるぐる巻き取っていく。
なんとなく邪道も邪道な気もするが、ナガレとチェリナは箸を使えないので仕方がない。
と言うわけで玉になったソーメンを謎の黒い液体に入れて、しばらく馴染ませ、パクッと食べるそぶりを見せた。マスクの下は見られたくないらしい。
「……ふーん、そうやって食べるのかぁ」
ナガレたちもおんなじように食べてみる。二人とも謎の液体が不安だったが、試しにちょっとフォークをくっつけて舐めてみると、塩のようにしょっぱくてどこか美味しかった。
「む! こりゃあ行けるぞ!」
「同感同感! これホントに美味しい!」
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