崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十四話 決別の時

咎める一コマ

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「……ほらな、やはりダメだ」
 体を捻ってクールに着地したジョー。「いてててて……」と土煙に燻ったナガレとはえらい温度差である。
「いてぇ~……おいっジョー! 避けるだなんて聞いてねーぞっ!」
「……そんなでは甘いぞ。敵が黙って技をくらってくれるとは思うな。……避けられる前に技を出す。もしくは避けられても当てる。……そんなことができるくらい、腕を磨くんだ」
「……ぐぐぐぐぐ、お、おっしゃる通りです」
 ぐうの音も出ず唸るナガレ。できたと思っても、それは自分だけだったようだ。思い上がってはいけない。
「……分からなんならもう一度だ。何百回でも付き合ってやる…………」
「分かった分かった! 参ったって。そうだな……こんなんじゃ四幹部の奴らにも勝てない。もっと強くならなきゃ!」
 ナガレも決意を新たに立ち上がった。石猿流の習得は並大抵のものではない。多くの技術に修練が必要だ。そして、その修練に耐えるだけの強い心も。
「ジョー君すっごーーい! 早すぎて見えなかった!」
「ったく、このビックリ人間が! こえーよホント!」
 ぱちぱちと拍手するアリッサとルック。そんな彼らを振り返りつつ、ナガレはまた戻っていく。
「アリッサ! ルック! まだまだ手伝ってくれ。オレも特訓が足りてなかったよ!」
「え、まだピッチングマシンやるの……⁉︎」
「そうだぞ、今のは玉兎脚の特訓の流れじゃ……」
「それは今度やる! 今は受け流しを極めるぞっ」
 元気いっぱいのナガレ。アリッサとルックとそちらへ向かう……。
 と見せかけて、ルックだけがジョーのそばで立ち止まった。
「なぁなぁジョー。さっきの一撃だけど……本当は、回避してナガレをポカリと叩くつもりだったんだろ」
「ッ!」
「へへへー、図星か。想像以上にナガレが早くて、避けることしかできなかったんだな」
「…………」
 黙り込むジョー。その通り、全くの図星だった。本当はもう少し、実力の差を明らかにしたかったが、ナガレの成長を垣間見ることとなってしまった。
「……流石だ。よく気がついたな」
 驚いたジョーの言葉に、ルックは「へへっ」とニカーッて笑った。
「ジョーのことにもだいぶ詳しくなってきたからな。ねーちゃんもきっと気づいてるぜ」
「おーいルック! 早くー! あたしだけじゃこんなの撃てないよ~」
「おぉ、悪いねーちゃん、すぐいくわ! ……まぁ、それでも避けたのはすごいと思うけどな。そじゃ!」
 そう言って、ピッチングマシンの方へ戻って行った。
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