崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十五話 吹雪に舞う白蝶

雪降る蝶…?

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「へぇ~」
「……なるほど。昨晩、コナキ地方には雪の女王の伝説があると言っていたな。さてはそのスノウィンバタフライのことだったというオチか」
「まさかぁ! 違う違う。雪の女王の伝説はもっとスケールの大きなやつだよ。そんなオチがつく話じゃなくて、むしろバッドエンドな…………」
 ナガレが話を続けようとした、その時!

 ポタポタ……ポタポタ……。
「………んっ?」
 屋根の天井に、水が落ちるような音がする。雨でも降ってきたのかと外を見た瞬間……。
 
 ……ボトボトボトボトボトッ!
「うわ!」「ひゃー⁉︎」
 突然大量の石ころをぶちまけたような音に変わった! 驚いて声を出す一向。みんな窓の外を見て、そして目を疑った。
「お、大雪だにゃあ!」
「ウソッ、さっきまでこんなのなかったじゃん!流」
「……雪が降ってきたのか」
 外の景色では、ガンガン雪が降り始めていた。さっきまで普通に晴れた天気だったのに、今では警報クラスの豪雪っぷりだ。
 空も一気に薄暗くなる。ブリザードが迫っているような状況では不吉な証に思えてくる。
「うひー、こりゃ寒くなりそうだにゃあ」
「アタイも炎の指輪つけてるけど、暑すぎると思ってたんだー。でもこんな気温なら、あって助かるかもー!」
 呑気な後輩たちだが……ナガレの表情は暗い。ジョーが心配して聞こうとすると、馬車がガタン……と止まった。
「ここから先は、我々にはいけません。同行しても足手纏いになるでしょう。ここは公道なので安全です……しばらくはここにいますが、どうか吹雪になる前に戻ってきてください」
「……分かった。ありがとう。アンタが凍えたりしないように、なるべく早く帰ってくるよ」
「我々は吹雪の中でも立っていられる防寒着を着ています。……ですが心配なので、なるべく早く帰ってきてくださいね」
 そう言って御者の方は温かい布マスクをつけ、目元には丈夫そうなゴーグルをつけた。フードもしっかりかぶっているし、制服の上下ツナギもとても暖かそうだし防水性もありそうだ。
 ……だが、あんなモコモコした服ではとても戦えない。馬も凍えるような心配はないだろうが、早く戻るに越したことはない。
 そう言ってナガレたちも馬車から降りた。ザクザクと雪を踏み締める感覚がする。みんなちゃんと雪国用のブーツやインナーに着替えているため、少なくとも雪に足を取られたり霜焼けになったりすることはないだろう。
「……ナガレ。これからどちらへ向かう」
「目撃情報は、この道をもう少し進んだところでした。そこまでいけばいるかもしれません。ですが深追いは推奨しません」
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