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第三十五話 吹雪に舞う白蝶
三人のもう一コマ
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「な、ナガレ君~~っ! ちょっと油断しすぎじゃないのかぁっ⁉︎」
すっかり絆されているナガレ。レンはヤキモキした表情を崩せない。
「明らかに怪しいじゃろ、こんな奴! 私を殺して大ファンのナガレ君をリョージョクするんじゃないかっ。いやそれとも妖怪か! 私たち二人が眠った隙をついて、魂をむさぼり食おうという魂胆じゃなっ」
(……何言ってんだ、この人)
確かに、先ほどの警戒心はどこへやら、すっかりアヴァロンを信用しているナガレ。
「ふあぉ……やばいな、眠くなってきた。あったかくなったしなぁ……」
呑気にあくびまでし始めた。だーいぶリラックスしているようだ。
「ちょっナガレ君~~! 油断しすぎじゃ!」
「あーっとさ、二人とも、寝たかったら寝てていーよ。ぼくが見張っとくから」
「いやいやそんな悪いって。何回か休みつつ朝まで粘ろう」
「いやそこじゃないだろっ! 一人で逃げられて、武器とかを盗まれたらどうするんじゃっ」
「そんなことしないって。信じてくんないなぁ」
なおも悪人へと仕立て上げようとするレン。アヴァロンもこれには呆れた目になった。
「……ナガレさんもなんとか言ってよ。ぼくはそんな悪いやつじゃ……あー、見えるかもしれないけど、そうじゃないってさ」
「だ、そうだよマスター」
「う、ぐむむむむぅ~…………」
一年連れ添ったマスターよりも、いきなり現れたよく知らない男を信用するのか。めっちゃジェラってるレンを放置して、ナガレは立ち上がり奥からさらに毛布を持ってきた。
「……いっぱいあって助かった。マットレスがわりに敷いてベッドで寝ようよ」
一応しっかりとかんぬきの鍵を閉める。野生動物にぶっ壊されたりしないだろうが、念のためだ。もし遭難客が他にもいた時に備え裏口は開けているが、防がない程度にナガレの鎧を立てかけてある。誰かが開けたら、ガシャンガシャーン! と派手な音を立てるだろう。
というわけで、一応ベッドはあるのだが、より暖かい暖炉のそばへナガレが毛布を引き始めた。
「えぇ~、ほんとうに寝るつもりか? こんなが弱いマスターを放置して?」
「だぁってぇ、じゃあ何するんですか? 三人で指スマとかします? 吹雪の中三人で力を合わせて帰ったりします?」
基本的に雪山で寝てはいけないが、今は暖炉によって熱が部屋へ行き届いている。薪もまだまだたくさんある。
ならば寝ても安全……と判断できるのなら、眠ることで体力を回復した方がいい。それに夜間という危険な状況も防ぐことができる。
すっかり絆されているナガレ。レンはヤキモキした表情を崩せない。
「明らかに怪しいじゃろ、こんな奴! 私を殺して大ファンのナガレ君をリョージョクするんじゃないかっ。いやそれとも妖怪か! 私たち二人が眠った隙をついて、魂をむさぼり食おうという魂胆じゃなっ」
(……何言ってんだ、この人)
確かに、先ほどの警戒心はどこへやら、すっかりアヴァロンを信用しているナガレ。
「ふあぉ……やばいな、眠くなってきた。あったかくなったしなぁ……」
呑気にあくびまでし始めた。だーいぶリラックスしているようだ。
「ちょっナガレ君~~! 油断しすぎじゃ!」
「あーっとさ、二人とも、寝たかったら寝てていーよ。ぼくが見張っとくから」
「いやいやそんな悪いって。何回か休みつつ朝まで粘ろう」
「いやそこじゃないだろっ! 一人で逃げられて、武器とかを盗まれたらどうするんじゃっ」
「そんなことしないって。信じてくんないなぁ」
なおも悪人へと仕立て上げようとするレン。アヴァロンもこれには呆れた目になった。
「……ナガレさんもなんとか言ってよ。ぼくはそんな悪いやつじゃ……あー、見えるかもしれないけど、そうじゃないってさ」
「だ、そうだよマスター」
「う、ぐむむむむぅ~…………」
一年連れ添ったマスターよりも、いきなり現れたよく知らない男を信用するのか。めっちゃジェラってるレンを放置して、ナガレは立ち上がり奥からさらに毛布を持ってきた。
「……いっぱいあって助かった。マットレスがわりに敷いてベッドで寝ようよ」
一応しっかりとかんぬきの鍵を閉める。野生動物にぶっ壊されたりしないだろうが、念のためだ。もし遭難客が他にもいた時に備え裏口は開けているが、防がない程度にナガレの鎧を立てかけてある。誰かが開けたら、ガシャンガシャーン! と派手な音を立てるだろう。
というわけで、一応ベッドはあるのだが、より暖かい暖炉のそばへナガレが毛布を引き始めた。
「えぇ~、ほんとうに寝るつもりか? こんなが弱いマスターを放置して?」
「だぁってぇ、じゃあ何するんですか? 三人で指スマとかします? 吹雪の中三人で力を合わせて帰ったりします?」
基本的に雪山で寝てはいけないが、今は暖炉によって熱が部屋へ行き届いている。薪もまだまだたくさんある。
ならば寝ても安全……と判断できるのなら、眠ることで体力を回復した方がいい。それに夜間という危険な状況も防ぐことができる。
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