崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十五話 吹雪に舞う白蝶

夢心地

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 ナガレへ手を伸ばし、銀色の髪を優しく撫でる。サラサラとした感覚を楽しんでから頭をポンポンした。
「……死ななくて安心した。君がこんなところで死ぬわけないよね。あのスカルドラゴン相手に『助けよう』なんて思わせた男なんだから」
 どこか愛おしそうに寝顔を眺める。そして名残惜しさを感じつつ、すっと立ち上がった。
「……また会おう、ナガレ・ウエスト。積もる話は今度ねぇ~……」
 そう言って、なんとかんぬきがついたドアへ向かう。外はピークを過ぎたとはいえまだまだ凄まじい風と雪だ。
 しかしアヴァロンは全く動じず、散歩でも行くように気楽に扉を開ける。
 ビュオォォォォ! と風が吹き込むも、怯まずに外に出ていく。
 最後に一度だけナガレを振り返って、素早くドアを閉めた。

 ギギギ……ガチャンッ!
  
 ナガレもレンも寝ている。誰も操作していないのに、かんぬきが自動で閉まった。


~☆~☆~☆~☆~☆~
 
 
 ザザァーーン……ザァーーッ……,
「あはははは~、サキミ待ってよぅ~~!」
「うふふふふ~、捕まえてごらんなさ~い!」
 ここはナガレの夢の中。夕暮れのビーチでは、静かな波の音だけが聞こえる。
 そこで真っ白なワンピースを着たサキミとアロハシャツに半ズボンを着たナガレが追いかけっこをしていた。夢の中のサキミは杖も持たずに、全力で砂浜をかけていく。
「待ってよ~! 冒険者を舐めるなよ~~!」
 ダッダッダッダッダッ!
 全力でスピードを上げて、サキミの手を掴む。そして勇気を出して、そのまま抱き寄せた。
「つーかーまーえーたっ!」
「いやぁん、捕まっちゃいましたぁ♪ ふふふ……こんなに走ったの久しぶりです」
「元気になって良かった! そろそろ暗いしバッファローへ帰ろう。みんな先に帰ってるよ」
 夕陽を見ながら、ナガレは手を離す。バッファローの近くに海などないはず。感覚がおかしくなるのは夢あるあるだろう。
「そうだぞ、ナガレ! 俺様たちと一緒に帰ろう」
「もちろんサキミさんもご一緒に! あなた方のために馬車を準備してますから」
「……おいっケンガ! フローレンス! いたのかのもう邪魔するなって!」
 突然現れた二人に文句を言うナガレ。だが少し考えて、ハッとした表情になった。
「……ふ、フローレンス! ケンガッ! ごめんサキミ、ちょっと行かないと」
「えぇ! わ、私も行きますっ」
 二人の元へ走っていく。そして近くに来るなりナガレは頭を下げた。
「ごめん! オレ、二人の気持ちなんて考えてなかった。イビル教団に夢中で、ギルドのことすっかり忘れちゃってて……」
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