間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜

文字の大きさ
70 / 487
第2章 少年期

47話 あの時の謎エルフ

しおりを挟む

「皆んなまたね~」

 と、門番にも手を振り終えると。

母様「さぁアトリー少し母様の近くに来てくれるかしら?」

 母様が自分の隣の席を軽く叩きながら呼んだので素直に近づいて隣に座った。

母様「アトリーは偉いわね」

 母様は優しく頭を撫でてくれた。

「?、母様?何かありましたか?」

母様「そうね、アトリーがこんなに可愛いのに他の人を気遣ってとても偉くてとても誇らしく思ったの」

「誇らしい?」

母様「そうよアトリー、あなたのその優しい心根がね…」

 母様に褒められてついニヨニヨと顔が緩んでしまいそうになった。

「えへへっ、嬉しいです!母様大好きです!」

(母様が撫でて褒めてくれるだけでこんなに嬉しくなっちゃうんだろうね、僕、マザコンだったんだろうか?)

夜月『いや、多分アトリーの7歳の部分が大きく影響しているだけだと思うぞ?』

(ですよねー、知ってた、前世で姉の小学1年生になる長男の甥っ子がかなりママっ子だったしな、歳の離れた弟も同じぐらいの時は母さんにべったりだったのを思い出すよ、まぁでも僕的には母様大好きだからマザコンでも良いや♪もちろん父様も大好きだけどね!てか家族全員大好き!)

天華『ふふっ、それじゃあ普通の家族好きですね』

(そうだね!天華達も大好き!ソルとソルの家族も大好き!使用人の皆んなも大好き!結局、身内全員が大好き!ってことになるね!WW)

ジュール『私も皆んな大好き!』

天華『私も大好きですよ』

夜月『私も、だ』

 母様の頭 撫で撫でを受けながら夜月達と大好き合戦をしてニコニコしていると。

母様「ふふっ、アトリー嬉しそうね?」

「はい僕、母様に頭を撫でて貰うのが嬉しくて好きです♪」

母様「そうなの?でも そろそろ貴族街を出て市民街の大通りに出るわよ?お外見なくて良いの?」

「あ!、外も見たいですけど母様にまだ撫でて貰いたいです」

 今回はカーテンを締め切らず外を好きに眺めていいと事前に許可が出ていたので「うーん」と悩んでいると。

母様「そんなに悩まなくても撫でるのはいつでも出来ますから今はお外を見る方が良いと思うわよ?また暫くは来ないでしょうから、ね?」

「!、そうですね、王都の街並みを見て置きたいです、じゃあ母様…、後でまた頭を撫でて下さいますか?」

 言葉尻が少しづつ小さくなって行った、自分でも分かるくらい眉が下がって不安そうな表情をしているだろう。

母様「ふふっ、アトリーそんな顔しなくてもいつでも撫でてあげますよ」

 母様が笑いながら言うので僕の顔がよほど情けない顔だったんだろう。

「本当ですか?」

(母様のなでなでは最強なんだ!これは逃せない!)*かなり必死な表情で。

母様「ふふっ、ええ、お昼寝する時にまた撫でてあげるわ、約束ね」

「わーい!お約束です♪」

(言質とったどー!)

父様「ぷ、ふふふっ、ほら、アトリー、市民街に出るよ」

 今までのやり取りを見ていた父様がついに笑い出して馬車の窓を指差しながら教えてくれた。

「あ!本当だ、母様また後で撫でて下さいね!“お約束“です♪」

母様「はい、“お約束“ね♪ふふっ」

 母様の返事に笑顔で頷き母様の手が頭から離れると窓際に移動して街並みを眺め始めた、今、自分でも子供じみた約束をしたと分かっているが現在は間違いなく子供なので何も問題ない!と、自分の中で言い訳した。
 市街地に出て人が多くなり始め大通りに出たので馬車のスピードが緩くなり王都の街並みをゆっくり眺める事ができる様になって来た。

(おー何度見ても綺麗な西洋風の街並みに多種多様な種族が行き交う風景を見ると異世界来てるー!って実感するね!)

 街並みや行き交う人をジーっと見ていると不意に視線を感じた、感じた視線の方を向くとエルフの女性?がこちらを見ていた。

(うん?あの人、王都に着いた時にも見たような…、あっ、また目があった?)

夜月『どうした?アトリー』

(今、絶賛エルフの姉さん?と見つめ合っている所)

夜月『ふむ、どこだ?』

 と、夜月がエルフの確認する為に僕の膝の上で丸まっていた体勢から馬車の窓から外を見るために顔を出した。

(ん!、あ、あれ?今…)

 見えない何かを弾くような感覚に襲われた。

天華『どうしました?アトリー様?』

(今、“鑑定“されそうになった?)

 見つめ合っていたエルフ女性?が凄く驚いた顔をした、同時にエルフ女性?の周りにライトグリーン色の光の球が1つ出てきてエルフ女性?の顔をぐるぐる周り慌てているようだった。

夜月『む、アイツか、精霊を連れているな…、しかし無断でアトリーを“鑑定“して来るとは礼儀を知らん奴だな』

天華『まぁ、アトリー様を“鑑定“してもあの程度の魔力の者ではアトリー様のステータスは見る事はできないでしょう』

 天華も父様の頭の上から僕の肩に移動してきてエルフ女性?を見ていた、ついでに言うとジュールは母様の膝の上で気持ちよさそうに寝ている、馬車の移動は退屈らしく出発早々に母様の膝の上で寝てしまった。

(みたいだね、凄く驚いているし、てか、あの光の球はやっぱり精霊なの?)

 今だにエルフ女性?の周りをぐるぐる回っている光の球を見ていると、驚いていたエルフ女性?が光の球に向かい何かヒソヒソ話しているようだ。

夜月『あぁ、そうだな、あれは風の精霊だな、おしゃべりで自由気ままな性格をしている者が多いな』

天華『どうやら、あの精霊も契約者のエルフ女性に何か話しているようですね』

(ふーん、風の精霊はおしゃべりさんなんだなんか賑やかそうだね、しかしあのエルフさん女性であってたんだ、マントを羽織っていて服装が分からなかったから性別が判断できなかったよ、エルフって中性的な顔している人が多いって聞いてたから)

 こうして念話している間にもゆっくり馬車は進みエルフ女性と風の精霊は見えなくなっていた。

(あー、見えなくなっちゃった、しかしなんで急に“鑑定“されたんだろうね?)

夜月『もしかしたら、あの風の精霊が余計な事を言ったのかもしれんな』

(えーと、それは精霊王の加護の件かな?それは困るな、母様達が懸念している事態にならなきゃ良いけど…)

天華『でも、確認を取りたくてアトリー様を“鑑定“したのであれば確証が持てずに何もしないかも知れませんよ』

(だと良いけど…)

 少し不安を持ちつつ流れていく王都の街並みを見つめていた。



>ーーーーー<>ーーーーー<>ーーーーー<

  エルフ 視点

(何⁉︎今の⁉︎私の“鑑定“が弾かれたわ‼︎どういうこと⁉︎)

 心の中で困惑しつつ ここ数日の出来事を思い返した・・・

+ーーーーー+ーーーーー+ーーーーー+

 つい先日、契約している風の精霊の“シル“が『あの子がもうすぐ7歳になる、やっと見てくれる』と言った事が気になり人族の王都に来たものの、ここに来てシルが急にその事で口を閉ざしてしまった何度も問いかけても『それは教えられない』としか答えてくれなくなって気になったので・・・

(“7歳になる“と言う事が重要・・・、7歳と言えば人族が言う“神々から祝福“が得られる日の事だろうか?(私達エルフで言う所の“才能の開花“の事)それなら人族が“祝福“を受けるために大きな神殿に多く集まるはず、この国で1番大きな神殿がある王都行けば何か分かるかもしれない)

 そう思いやって来た二日目に気になる馬車を見つけた、私達エルフには人族の階級はよく分からないけど、どうやら その馬車は高位貴族の乗る馬車のようで沢山の騎士が馬車の周りを囲んでおり近ずく事は出来ない、
 遠目からも分かるぐらい厳重に守りの魔法が掛けられた先頭の一際豪奢な馬車はカーテンが閉められていて中を伺い見る事ができない、だが、そこかしこにいる様々な精霊達がその馬車を気にかけて付かず離れずと言った様子でその馬車の周りを飛び交っていた。

(あの馬車に何が有ると言うの?)

 そう思っているといつもは用がないと姿を見せないシルが姿を現し『あの子だ…』と小さな声で呟いたのを聞き、

「あの子?前に話していた?7歳になる?」

そう聞くとシルは失敗したと言う表情を浮かべた後『何も教えないよ!』と言ってまた姿を消した。
 そんな態度を取られると尚更に気になった私は馬車に視線を戻すと馬車からも視線を感じ視線の先をよく見ると窓枠の端の方のカーテンが少しだけ開いていて、そこから 黄色い大きな瞳がこちらを見ていたのが分かった、すぐにカーテンが閉じてしまったが少しだけ見えた瞳は好奇心に満ちていたように思えた。

(子供?にしては瞳の色が濃い様に思えたし 他にも色が入っていた様な?)

 一瞬の事だったので確信は持てなかったがさっきの瞳の持ち主が精霊達が気にする存在なのかも、と、思いそれを確信が持てるまで王都に滞在する事を決めた。

(人が多いけど気になった事をそのままにするのは私的には有り得ないわ…)

 知的好奇心を満たすためにエルフの国を飛び出した私は気になったものはとことん追求しなければ気が済まない性分なのだ、エルフの中では変わり者と言われる部類に入るがそれでも騒がしいのは苦手だ。

 そして翌日 王都内を散策していると市民達の噂で、

「ねぇ聞いた?今年の貴族達の“祝福“にあの噂の公爵家の三男坊が王都に来ているってよ」

「あぁ、あの噂の頭が悪くて 顔もブサイクって言われてる?あの三男坊?」

「そうそれっ、本当なのかしら見てみたいわぁ」

「そうねぇ、見てみたいけど貴族の“祝福“って貴族街の中にある大神殿でやってるんでしょう?私達じゃ中に入れないし絶対見せてくれないわよ」

「そうだったわねぇ、でも噂が本当かとても気になるわぁ、でも、もしかしたら市民街で買い物とかするかもしれないじゃない?その時見れるかしら?」

「そんなの分からないわよ、それにどれが公爵様達の馬車か私達にはわかんないでしょ?」

と、数人の主婦達が話しているのが聞こえた。

(ふーん、貴族達は平民達とは違う場所で“祝福“をしているのね…貴族街には私でも入るのは無理ね)

 精霊達が気にかける人族の子供を直接見ることは難しいなと考えていると、先程の主婦達が言っていた様にもしかしたら王都の街で買い物するかもしれないし貴族なら また領地に帰る時に大通りを通って王都を出るだろうから、あの馬車と遭遇した南門の大通り周辺を重点的に見回っていれば またその馬車を見つける事ができるかも知れないと思い、その日から日中は王都の街を散策しながら精霊達が集まっている馬車がないか探した。
 そうして馬車を探し始めて6日目、その日も南門に続く大通りを南門付近にある宿屋から出て北上しながら歩いていると。

(何?この人だかり、邪魔ね先に進めないじゃない)

 周りを見ても通りの歩行者専用の道は人だかりで塞がれ 馬車などの車両専用道路は通行の邪魔にならない様に衛兵隊員によって交通規制がされている、また歩行者用の道も衛兵隊員に通行を止められていた、大通りを先に進めないなら1つ隣の通りからまた進もうかと考えていると、周りの市民の会話が聞こえてきて、

「なぁ、なんでこんなに人が溜まってるんだ?」

「あぁ、それはな、さっきこの先にある最近できたばかりの商会の店舗にあの噂の公爵家の御一行が入って行ったのを見た奴がいてな」

「ほー、それで見物する奴等が増えたのか?」

「それだけじゃないんだよ、噂の三男坊さんがさ噂とは正反対でかなり美人で凄くお優しい賢そうな方だって話題になってさ」

「そりゃ、一眼見たくなるな!おし!俺も見ていこうかな!」

 その後もその場の人達の話に耳を傾けていると、噂の公爵家の三男は前は悪い噂しか聞かなかったそうだが“祝福“の時に姿を現してからその噂がまるで出鱈目だった事が分かり その上“祝福“の際に神々から“聖獣“を授かったと言われている…らしい。
 店舗に入る所を目撃していた人達が言うには人混みで親とはぐれていた子供が転んで手に持っていた菓子をその三男の洋服にかけて汚したのにも関わらず服の汚れを気にせずに転んだ子供の方を気遣っていたそうだ、まだ自分も小さい子供なのに自分の事より他人を気遣う姿は聖女、聖人様の様だったとうっとりした表情で語っていた。

「それにな、実際に三男様の肩や腕に聖獣様らしき動物がいたんだよ、それも小竜や狼っぽい子犬とか子虎みたいな動物を3匹抱えてた、多分それが聖獣様だと思うんだよな」

 その事を聞いて私はそんな凄い子供がいるなら精霊が気にしていたのもこの子供の事ではないか?と、思いそのままその馬車が通るのを待ってみた、
しばらく待っていると豪奢な長馬車が北側から南に向かって進んで来た、予想通りその長馬車は多くの精霊を纏わり付かせながら移動してきておりその中でも長馬車の後方部分の一点に精霊達が集中しているのが分かったそこを見てみるが長馬車自体に目眩しの効果が付与されているのか中の様子は見る事ができないだが明らかに精霊達がいる場所だけが私の目には異質に写った、そこをじっと見てみたがやはり中が見えず落胆していると。

「あー、中 見えねぇな、でも降りる時は見ることできたんだろう?」

「あぁ、見えたけど、さっき乗り込んでるのは見えなかったよ、並んでいた騎士様が増えてたからねぇ」

「そうかぁー、じゃあ追いかけても見れねぇかもしれないなぁ~」

 前の方で見ていた女性が騎士が増えたことで乗り降りの見学もままなら無いと言ったことでその場にいた人達は半分諦めた人と遠くからでも見てるとさっきの長馬車を追いかけようとする人に分かれたようだ、でも交通規制をしていた衛兵隊員が長馬車を追いかけようとした人達に、

衛兵隊員「おい!待て!お前達!そのまま追いかけるとまた俺達が野次馬を止めなきゃならなくなる、場合によっては交通の妨げをしたことで連行しなきゃならん!今日は大人しく家に帰れ!、それに公爵家の馬車を追いかけて買い物の邪魔するとお前達 不敬罪になりかねんぞ!」

と、忠告していた。

「マジかよぉー俺、見てみたかったのになぁ」

衛兵隊員「お前なぁ、公爵様のご子息様は見せ物じゃないんだぞ!それこそ不敬罪になる、分かったらお前ら とっとと散れ散れ」

 衛兵隊員が手を振り市民を散開させていた、不敬罪になりたくないと言いながら家路に着く者や少し不貞腐れていながらも素直にきた道を戻る者など通りを塞いでいた人達が少しずつ いなくなり通常の交通量に戻っていた。

(ふむ、どうしようかしら、そのまま追いかけるにしても衛兵隊員に見つかると厄介ね…)

 少し考えて“探索スキル“を発動させ通り過ぎて行った長馬車を見つけた、どうやら大通りを真っ直ぐ南に向かっているようだ。

(これなら、少し遠回りしても追いつけそうね、それに何か追いかけて来ているし、“気配を遮断“しながら行った方が良さそうね)

 そのまま近くの脇道に入り大通りに並行してある隣の道に入り長馬車を追いかけた“探索スキル“と“気配遮断スキル“を使用したまま追いかけていると長馬車が大通り沿いに停まった。

(今の内に近くまで行きましょう)

 急いで長馬車の近くまできた私は向こうから見えない位置に移動して例の子供が見えないかと様子を伺った、そうしていると他にもあの長馬車を追いかけてきていた人達がちらほら増えてきて先程までとはいかないが周りに人が増えてきた。

(さっきの衛兵隊員に言われた事を気にして あまり近づかないわね)

 他の店舗の迷惑にならない範囲で人が数人ずつの塊を作り長馬車の方を見ていた、長馬車は一つの店舗の前で停車しており その店舗の中で買い物している様だった少しすると大通りの北側から普通の大きさの馬車が来て例の長馬車の後ろで停まった、店舗の周りを警備していた騎士達がその馬車の馭者に話しかけて少し会話をしたかと思うと話しかけていた騎士が店舗内に入り数分すると1人の年配の貴族らしき人物とその人物の執事らしき人2人を連れ戻って来た、年配貴族と執事の2人が後から来た馬車に乗り込むと警備していた騎士4人を連れて何処かに行ってしまった、自分の探しているのは子供なので気にせず引き続き店舗と長馬車を見ることに、

(しかし長いわね、なんのお店なのかしら?)

例の子供が入っているであろう店舗を改めて見てみると“人形専門店“と書いてあったので不思議に思った。

(あら?噂の子供は男の子だったわよね?なぜ“人形専門店“に来たのかしら?)

 この時私は長馬車に乗っている子供が1人だと思い込んでいたのだった。

 それから数十分待って見ると外を警備していた騎士達が動きを見せた、店舗から長馬車の間に交互に後ろ向きと前向きで綺麗に隙間なく列を作り並んだ。

(そろそろ店舗から出て来るのかしら?それにしてもあれじゃあ子供を確認できないかも知れないわね、もっと近づくか少し高くなってる所に行くかしないとちゃんと見えないわ)

 そう思い場所を移動しようと動きかけた時周りから。

「あ、出て来たみたい、扉が開いたわ」

「本当だ、でも大人は見えても小さい子供は見えないな」

 私は動くのをやめて店舗の方をよく見たら精霊が空中で1組の男女の上を追うように漂っていた。

(やっぱりここからじゃ見えないわね)

 素早く移動して近くにあった飲食店のテラス席が通りより高いと思ったのでそこに行こうと急いだすると、

「あれ?子供が何人もいる見たいだけど どの子が公爵様のお子さんなんだ?」

その言葉に私は振り返りまた騎士達の列を見た騎士達の間から所々で見える子供の姿ははっきりとせず目で追っても全容は分からない、そのまま子供達は長馬車に乗り込んでしまい見れなくなってしまった。

(あー、乗り込む所も長馬車の扉があって全然見えなかったわ~)

 がっかりして今日はもう見ることができない見たいだと、諦めて長馬車を追うのをやめて宿に帰った。

(はぁ、何してたんだろ 私、結局 人族の子供に振り回されただけね、それに今日はやたらと警備が厳重だから近づくのは無理、彼らが領地に帰る時にでも見れるのを期待した方がかしら?子供も1人じゃなかったしね…)

 明日も一応 大通りを散策しながら探して見るかと決めて宿の部屋に入ってくつろいだ。

 翌朝、例の子供がナイフを持った男に襲われたと言う知らせを聞いて驚いたのだった・・・










しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした

BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。 実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。 オメガバースでオメガの立場が低い世界 こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです 強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です 主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です 倫理観もちょっと薄いです というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります ※この主人公は受けです

当て馬令息の婚約者になったので美味しいお菓子を食べながら聖女との恋を応援しようと思います!

朱音ゆうひ@11/5受賞作が発売されます
恋愛
「わたくし、当て馬令息の婚約者では?」 伯爵令嬢コーデリアは家同士が決めた婚約者ジャスティンと出会った瞬間、前世の記憶を思い出した。 ここは小説に出てくる世界で、当て馬令息ジャスティンは聖女に片思いするキャラ。婚約者に遠慮してアプローチできないまま失恋する優しいお兄様系キャラで、前世での推しだったのだ。 「わたくし、ジャスティン様の恋を応援しますわ」 推しの幸せが自分の幸せ! あとお菓子が美味しい! 特に小説では出番がなく悪役令嬢でもなんでもない脇役以前のモブキャラ(?)コーデリアは、全力でジャスティンを応援することにした! ※ゆるゆるほんわかハートフルラブコメ。 サブキャラに軽く百合カップルが出てきたりします 他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5753hy/ )

公爵夫人の気ままな家出冒険記〜「自由」を真に受けた妻を、夫は今日も追いかける〜

平山和人
恋愛
王国宰相の地位を持つ公爵ルカと結婚して五年。元子爵令嬢のフィリアは、多忙な夫の言葉「君は自由に生きていい」を真に受け、家事に専々と引きこもる生活を卒業し、突如として身一つで冒険者になることを決意する。 レベル1の治癒士として街のギルドに登録し、初めての冒険に胸を躍らせるフィリアだったが、その背後では、妻の「自由」が離婚と誤解したルカが激怒。「私から逃げられると思うな!」と誤解と執着にまみれた激情を露わにし、国政を放り出し、精鋭を率いて妻を連れ戻すための追跡を開始する。 冒険者として順調に(時に波乱万丈に)依頼をこなすフィリアと、彼女が起こした騒動の後始末をしつつ、鬼のような形相で迫るルカ。これは、「自由」を巡る夫婦のすれ違いを描いた、異世界溺愛追跡ファンタジーである。

幼い頃、義母に酸で顔を焼かれた公爵令嬢は、それでも愛してくれた王太子が冤罪で追放されたので、ついていくことにしました。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 設定はゆるくなっています、気になる方は最初から読まないでください。 ウィンターレン公爵家令嬢ジェミーは、幼い頃に義母のアイラに酸で顔を焼かれてしまった。何とか命は助かったものの、とても社交界にデビューできるような顔ではなかった。だが不屈の精神力と仮面をつける事で、社交界にデビューを果たした。そんなジェミーを、心優しく人の本質を見抜ける王太子レオナルドが見初めた。王太子はジェミーを婚約者に選び、幸せな家庭を築くかに思われたが、王位を狙う邪悪な弟に冤罪を着せられ追放刑にされてしまった。

チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~

ふゆ
ファンタジー
 私は死んだ。  はずだったんだけど、 「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」  神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。  なんと幼女になっちゃいました。  まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!  エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか? *不定期更新になります *誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください! *ところどころほのぼのしてます( ^ω^ ) *小説家になろう様にも投稿させていただいています

お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?

水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」 「はぁ?」 静かな食堂の間。 主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。 同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。 いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。 「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」 「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」 父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。 「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」 アリスは家から一度出る決心をする。 それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。 アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。 彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。 「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」 アリスはため息をつく。 「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」 後悔したところでもう遅い。

治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました

山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。 生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。

喋ることができなくなった行き遅れ令嬢ですが、幸せです。

加藤ラスク
恋愛
セシル = マクラグレンは昔とある事件のせいで喋ることができなくなっていた。今は王室内事務局で働いており、真面目で誠実だと評判だ。しかし後輩のラーラからは、行き遅れ令嬢などと嫌味を言われる日々。 そんなセシルの密かな喜びは、今大人気のイケメン騎士団長クレイグ = エヴェレストに会えること。クレイグはなぜか毎日事務局に顔を出し、要件がある時は必ずセシルを指名していた。そんなある日、重要な書類が紛失する事件が起きて……

処理中です...