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再会
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ユリアーノはダイニングルームではなく、応接間へと案内した。
「ダイニングルームのテーブルは大きすぎるから、ゆっくり話が出来ないだろうと思ってさ」
ユリアーノがルチアにこっそり耳打ちする。そんな彼の気遣いが嬉しくて、ルチアはにっこりと微笑みを返した。
ありがとう、ユーリ……
案内された応接間には、小さなテーブルに椅子が二脚あるだけだった。クロードの向かい側に座ると、その余りの近さに緊張してしまう。
グレートブルタン国でもシュタート王国でも、食事をする時は長テーブルですから、この近さで食事をするなどありませんから、恥ずかしくなってしまいますわ……
そんなルチアを見て、クロードがふっと笑みを溢す。
「何を恥ずかしがっている?」
「えっ、と……」
距離が近すぎて、なんて言ったら笑われてしまいますでしょうか……
「先程まで、もっと近付いていただろう?」
「っ……クロード様!」
クロードのからかうような視線と言葉に、ルチアの耳まで真っ赤になる。
クロード様って……時々意地悪ですわ……
そこへ、ユリアーノが手慣れた手付きでスープを運んできた。
ルチアはひとくち飲むと、ハッとする。
「この味は……シュタート王国の晩餐会で出されたスープと同じ味ですわね」
ユリアーノが説明してくれる。
「さすがに俺とヒューバートだけじゃ料理までは手が回らないから、長年城に仕えてる料理長に来てもらってるんだ」
「そうだったんですの……」
「それにしても、さすがルチア様だね。スープをひとくち飲んだだけで、分かっちゃうなんて」
「そんなこと……」
言いかけたルチアに、クロードも口を添える。
「あぁ、私も驚いた。もう、わが国の味に慣れたようだな」
「はい。料理長の作る料理はどれも美味しくて、毎回楽しみにしていますので」
それを聞いて、ユリアーノが申し訳なさそうに告げる。
「実は人出が足らないせいで、明日は料理長自ら買い出しに行ってもらわなくちゃいけなくて。半日はかかるから、明日の昼食は俺とヒューバートが用意しなくちゃいけないんだ」
でしたら……
「クロード様、明日の昼食は私にご用意させて頂けませんか」
「ルチアが、か?」
「はい。こう見えて私、幼い頃から乳母についてよく厨房でお手伝いしたり、グレートブルタン国の田舎料理を教えていただいたりしていたんですのよ」
「では、頼めるか?」
「はいっ!」
クロード様に料理を作って差し上げる機会なんて、今までありませんでしたから嬉しいですわ。喜んで頂けるように、がんばらなくては。
ルチアが心が弾んでくるのを感じていると、
「私も手伝おう」
クロードの突然の申し出に、ルチアが驚く。
「そんな……クロード様にそんなこと、させられませんわ」
「私は、手伝おう、と言ったのだが?」
「ですが……」
「もし、邪魔でなければ、だが」
「邪魔だなんて! そんなことあるはずありませんわ!」
そう言って、慌てて否定するルチアを、クロードは愉しそうに見つめた。
「では明日、楽しみにしているぞ」
ルチアは、鼓動の高まりを覚えた。
申し訳ない気持ちもいたしますけれど……クロード様とご一緒にお料理が出来るなんて、とても幸せですわ。
「ダイニングルームのテーブルは大きすぎるから、ゆっくり話が出来ないだろうと思ってさ」
ユリアーノがルチアにこっそり耳打ちする。そんな彼の気遣いが嬉しくて、ルチアはにっこりと微笑みを返した。
ありがとう、ユーリ……
案内された応接間には、小さなテーブルに椅子が二脚あるだけだった。クロードの向かい側に座ると、その余りの近さに緊張してしまう。
グレートブルタン国でもシュタート王国でも、食事をする時は長テーブルですから、この近さで食事をするなどありませんから、恥ずかしくなってしまいますわ……
そんなルチアを見て、クロードがふっと笑みを溢す。
「何を恥ずかしがっている?」
「えっ、と……」
距離が近すぎて、なんて言ったら笑われてしまいますでしょうか……
「先程まで、もっと近付いていただろう?」
「っ……クロード様!」
クロードのからかうような視線と言葉に、ルチアの耳まで真っ赤になる。
クロード様って……時々意地悪ですわ……
そこへ、ユリアーノが手慣れた手付きでスープを運んできた。
ルチアはひとくち飲むと、ハッとする。
「この味は……シュタート王国の晩餐会で出されたスープと同じ味ですわね」
ユリアーノが説明してくれる。
「さすがに俺とヒューバートだけじゃ料理までは手が回らないから、長年城に仕えてる料理長に来てもらってるんだ」
「そうだったんですの……」
「それにしても、さすがルチア様だね。スープをひとくち飲んだだけで、分かっちゃうなんて」
「そんなこと……」
言いかけたルチアに、クロードも口を添える。
「あぁ、私も驚いた。もう、わが国の味に慣れたようだな」
「はい。料理長の作る料理はどれも美味しくて、毎回楽しみにしていますので」
それを聞いて、ユリアーノが申し訳なさそうに告げる。
「実は人出が足らないせいで、明日は料理長自ら買い出しに行ってもらわなくちゃいけなくて。半日はかかるから、明日の昼食は俺とヒューバートが用意しなくちゃいけないんだ」
でしたら……
「クロード様、明日の昼食は私にご用意させて頂けませんか」
「ルチアが、か?」
「はい。こう見えて私、幼い頃から乳母についてよく厨房でお手伝いしたり、グレートブルタン国の田舎料理を教えていただいたりしていたんですのよ」
「では、頼めるか?」
「はいっ!」
クロード様に料理を作って差し上げる機会なんて、今までありませんでしたから嬉しいですわ。喜んで頂けるように、がんばらなくては。
ルチアが心が弾んでくるのを感じていると、
「私も手伝おう」
クロードの突然の申し出に、ルチアが驚く。
「そんな……クロード様にそんなこと、させられませんわ」
「私は、手伝おう、と言ったのだが?」
「ですが……」
「もし、邪魔でなければ、だが」
「邪魔だなんて! そんなことあるはずありませんわ!」
そう言って、慌てて否定するルチアを、クロードは愉しそうに見つめた。
「では明日、楽しみにしているぞ」
ルチアは、鼓動の高まりを覚えた。
申し訳ない気持ちもいたしますけれど……クロード様とご一緒にお料理が出来るなんて、とても幸せですわ。
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