【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都

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与えられた光

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 ようやく公務を終えて寝室に戻ったクロードだったが、既に真夜中を過ぎていた。

 もうルチアは、眠ってしまったのだろうな。

 共に過ごせる貴重な時間が少なくなってしまったことを残念に思いながら、静かに寝室の扉を開ける。新月で差し込む月の光もない寝室に入ると、ルチアの眠っているベッドへと近づいていった。

 そこには、クロードのジャケットを鼻先まで手繰り寄せ、先ほど湖で読んでいた本を枕元に置いて眠るルチアの姿があった。

 ルチア。本当に、お前は……

 その姿を目にした途端、狂おしいほどの愛しさでクロードの心が満たされ、ルチアに触れずにはいられなくなる。

 お前を愛しく想うこの感情は、どこまでも尽きることがないな。お前を知れば知るほどに、湧いてくる。

 ルチアの頬をそっと撫で、瑞々しく艶やかな唇に優しく触れるようにゆっくりと自身の唇を重ねる。

 すると、ルチアが軽く身じろぎをした。

「クロード様?」

 美しい睫毛が揺れると同時に、瞼が開かれる。

「おかえり、なさいませ」

 クロードの姿を認めて少し頬を染め、見上げるルチアの姿に、クロードの胸がギュッと掴まれたように甘い痛みが走った。

「すまぬ。起こしてしまったようだな」

 ルチアが半身を起こし、恥ずかしそうに俯く。

「私こそ、申し訳ございません。クロード様のお帰りを待っているつもりでしたのに、いつの間にか眠ってしまったようですわ……」
「まだ、真夜中だ。ゆっくり眠っていろ」

 心とは裏腹の言葉をルチアにかけ、ベッドの傍らに腰をおろし、頭を撫でた。

「クロード、様は……?」

 ルチアが縋るような目線で見上げた。

 先ほどまでの公務を思い出し、まだ躰が緊張感に包まれていることをクロードは実感する。

「私は暫くしてから、眠ることにしよう」
「では、私も……クロード様が眠くなりますまで、ご一緒させて頂いてもよろしいですか?」

 伺うように、ルチアが上目遣いに尋ねた後、小さな声で囁くように言った。

「クロード様と、もっと……ご一緒したいのです」

 恥ずかしさを押し殺して告げたルチアの言葉に、堪らずクロードは彼女を抱き寄せる。

 まったく……私を煽っているとしか、思えんな……このまま、眠らせてやるつもりでいたというのに。

 ルチアは無自覚なのだろうが、彼女の態度と言葉にクロードの躰の中心が甘く疼き、今すぐにでもルチアを自分のものにしたい衝動に駆られる。

「私の、温もりを求めていたのか?」

 ジャケットを手にして悪戯っぽく尋ねたクロードに、ルチアは全身真っ赤になった。

「も、申し訳ございません……こんなこと言ったらお笑いになられるかもしれませんが……少しでも、クロード様を感じていたくて……」

 腕の中でそう言って小さくなるルチアに、クロードの胸が高鳴る。

「今、私はここにいる」
「はい……」

 ルチアがおずおずと手を伸ばし、クロードの背中に回す。二人の体温を分け合うように、抱き締め合った。

「私も、ルチアの温もりを求めていた……」

 いつからだろう。この温もりがないと、寂しく感じるようになったのは……

「クロード様……」

 ルチアが応えるように背中に回した腕に、ギュッと力が入る。

「ルチア、愛している……幾度言葉を重ねたとて、この感情は伝えきれそうにない」

 だが……言わずにはいられない。

 クロードは少し顔を離してルチアの顔を覗きこみ、先ほどそっと触れた艶やかな唇に今度はしっかりと唇を重ねた。
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