1 / 2
1
しおりを挟む
ある日突然、私にイケメンでお金持ちで、家柄も良い方から婚約の申込みが来た。
両親は大喜びし、使用人たちも祝福してくれた。
そして、初めて顔合わせをした時は彼はとても紳士でスマートな方だったため、私は彼と婚約することにした。
婚約後、私の家に招きお茶でもしようとお声を掛けた。彼はなんと大きな薔薇を抱えて私の家に来た。
婚約前の彼はとても私に優しくして下さったため、彼は私のことが好きなのかも知れない。などと思い自惚れており、
「彼ったら、私の為に用意して下さったのね!」
早くお出迎えしなきゃっ
「ようこそお越し下さいました!ありがと」
「久しぶり!!!会いたかった、ずっと探してたんだっ」
えっ、と思う間もなく彼は私の横を通り過ぎ後ろにいた私のメイドへ抱きつきながら膝を床に着き、彼女に薔薇を差し出した。
あの清々しく、初恋の人と運命の再会をし、真っ赤な薔薇を渡す光景はまるで物語の中のような光景だった……
実はそのメイドは元々、貴族の令嬢だった。しかし、彼女の家は貧しく領地の経営も難しかったため家は取り潰され、私の家のメイドの求人に応募してきたそう。
そして、婚約者の彼は子供のことは病気気味で療養をしに彼女の領地に来そう。そこで2人は出会い、未来を約束し合い、彼は首都に帰って来そう。
しかし、いざ迎えに行こうとしたら彼女の家は無く行方知れず。
途方に暮れていたが、私が彼女を連れて令嬢たちとお茶会をしていたのを見て運命の再会を果たしたそう。
「ということで、僕は君を愛さない。がしかし、僕の愛する彼女は貴族ではなく、正妻にすることが出来ない。だから、君を正妻にして彼女を愛人という形で愛し合いたい。わかってくれ、それに君にとっても悪い話ではないだろう?」
いや、悪いが!?
両親は大喜びし、使用人たちも祝福してくれた。
そして、初めて顔合わせをした時は彼はとても紳士でスマートな方だったため、私は彼と婚約することにした。
婚約後、私の家に招きお茶でもしようとお声を掛けた。彼はなんと大きな薔薇を抱えて私の家に来た。
婚約前の彼はとても私に優しくして下さったため、彼は私のことが好きなのかも知れない。などと思い自惚れており、
「彼ったら、私の為に用意して下さったのね!」
早くお出迎えしなきゃっ
「ようこそお越し下さいました!ありがと」
「久しぶり!!!会いたかった、ずっと探してたんだっ」
えっ、と思う間もなく彼は私の横を通り過ぎ後ろにいた私のメイドへ抱きつきながら膝を床に着き、彼女に薔薇を差し出した。
あの清々しく、初恋の人と運命の再会をし、真っ赤な薔薇を渡す光景はまるで物語の中のような光景だった……
実はそのメイドは元々、貴族の令嬢だった。しかし、彼女の家は貧しく領地の経営も難しかったため家は取り潰され、私の家のメイドの求人に応募してきたそう。
そして、婚約者の彼は子供のことは病気気味で療養をしに彼女の領地に来そう。そこで2人は出会い、未来を約束し合い、彼は首都に帰って来そう。
しかし、いざ迎えに行こうとしたら彼女の家は無く行方知れず。
途方に暮れていたが、私が彼女を連れて令嬢たちとお茶会をしていたのを見て運命の再会を果たしたそう。
「ということで、僕は君を愛さない。がしかし、僕の愛する彼女は貴族ではなく、正妻にすることが出来ない。だから、君を正妻にして彼女を愛人という形で愛し合いたい。わかってくれ、それに君にとっても悪い話ではないだろう?」
いや、悪いが!?
292
あなたにおすすめの小説
【完結】夫が私を捨てて愛人と一緒になりたいと思っているかもしれませんがそうはいきません。
マミナ
恋愛
ジョゼルは私と離婚を済ませた後、父様を説得し、働いている者達を追い出してカレンと一緒に暮らしていたが…。
「なんでこんな事になったんだ…。」
「嘘よなんでなの…。」
暮らした二人は上手くいかない事ばかりが続く。
新しい使用人が全く入って来ず、父様から急に伯爵の地位を親族の1人であるブレイルに明け渡すと告げて来たり貴族としての人脈作りは上手くいかず、付き合いのあった友人も離れていった。
生活は苦しくなり、父様に泣きついたが、頑なに援助はしないと突っぱねられたので何故そうするのかジョゼルは父様に訪ねると…。
天使のように愛らしい妹に婚約者を奪われましたが…彼女の悪行を、神様は見ていました。
coco
恋愛
我儘だけど、皆に愛される天使の様に愛らしい妹。
そんな彼女に、ついに婚約者まで奪われてしまった私は、神に祈りを捧げた─。
婚約破棄しようがない
白羽鳥(扇つくも)
恋愛
「アンリエット、貴様との婚約を破棄する!私はリジョーヌとの愛を貫く!」
卒業式典のパーティーでばかでかい声を上げ、一人の男爵令嬢を抱き寄せるのは、信じたくはないがこの国の第一王子。
「あっそうですか、どうぞご自由に。と言うかわたくしたち、最初から婚約してませんけど」
そもそも婚約自体成立しないんですけどね…
勘違い系婚約破棄ものです。このパターンはまだなかったはず。
※「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載。
そんな事も分からないから婚約破棄になるんです。仕方無いですよね?
ノ木瀬 優
恋愛
事あるごとに人前で私を追及するリチャード殿下。
「私は何もしておりません! 信じてください!」
婚約者を信じられなかった者の末路は……
私を悪女に仕立て上げるために間男を用意したようだ。その正体が誰だか知らずに。
サトウミ
恋愛
どうやら婚約者は、私を悪女に仕立てて婚約破棄するつもりのようだ。
女の私の方が優秀なのが気に食わないらしい。
私が紅蓮の勇者と不貞行為をしている、ということにしたいのだろう。
だけど愚かな婚約者は、紅蓮の勇者の正体を知らないようだ。
目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました
歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。
卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。
理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。
…と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。
全二話で完結します、予約投稿済み
【全4話】私の婚約者を欲しいと妹が言ってきた。私は醜いから相応しくないんだそうです
リオール
恋愛
私の婚約者を欲しいと妹が言ってきた。
私は醜いから相応しくないんだそうです。
お姉様は醜いから全て私が貰うわね。
そう言って妹は──
※全4話
あっさりスッキリ短いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる