妾に恋をした

はなまる

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28メリンダと(ネイト)

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 俺はいぶかしい思いで夕食後メリンダの部屋のリビングルームを訪れた。

 彼女の部屋はリビングルームと寝室に別れている。

 「一体何の話だ?」

 部屋にはパミラもいたがすぐに寝室に消えるとメリンダの姿に驚く。

 ガウンの下に除いた素肌。薄い夜着の可憐なレースが見えた。

 「ネイト。私が悪かったわ。あなたに辛い思いばかりさせて来た事、本当に悪かったと思ってる。だから今夜は勇気を出そうと思うの。ネイト…私を抱いて…私にあなたの子種をちょうだい」

 メリンダは俺のそばにすり寄った。

 いつもは数十センチの距離でもいやな顔をしていたくせに?

 俺は背筋に悪寒が走った。

 何かおかしい。でも、何かはわからない。

 「どうつもりだ?何を考えている?お前にそんな事出来るはずがないだろう」

 つっけんどんに拒否する。

 メリンダがいきなり俺に抱きついた。

 そしていきなり唇を俺の唇に重ねた。

 俺の瞳はカッと見開かれ身体が硬直する。

 「ねっ、これでわかったでしょう?私が本気だって…お願いネイト…私とベッドに来て」

 俺はどうすればいいかわからなくなった。


 でも、本来はこれが本当の姿なんだろう。

 貴族は政略結婚で結ばれ愛のない夫婦を演じる。

 たまたまうちの両親はうまくやっていたが他の貴族を見ればそんな事はない事くらい俺だって知っている。

 ミーシャを愛してしまった。

 でも、メリンダが別れないって言ったら俺はミーシャを苦しめることになる、

 妾として抱いてもし子供が出来ればミーシャは1年たつと子供を置いて去らなくてはならなくなる。

 おまけにメリンダが子供の母親として?

 ズクンと心は痛んだ。

 ミーシャはいないのに彼女との間に出来た子供をメリンダと育てる事に背筋が凍り付きそうになった。

 いやだ。そんな事。

 それなら今ここでメリンダに子種を注いで子を成した方がずっといい。

 愛はなくても貴族はそんなもんだ。

 爵位と言う鎧をまといこの世界を生きていく。しょせん俺達はみんなそんな世界の生き物なんだ。


 俺の心は決まった。

 メリンダに手を取られて寝室に向かった。

 パミラが準備をしたのだろう明かりはすでに落としてあった。

 メリンダが後ろを向いてほしいと言った。

 俺は後ろを向いた。

 こんな真っ暗い部屋で恥ずかしいもあったもんじゃないだろうが…

 だが、そもそも出来るのか?俺はその気になれるのか?

 衣擦れの音がしてベッドの中に入る音がした。

 「ネイト…来て…」

 メリンダの声がして俺は急いでズボンを脱いでベッドに入った。

 シャツはあいつはいつも直接触れるのを嫌がってたからと脱がなかった。

 真っ暗でほとんど何も見えない中上掛に手を入れて彼女の素肌に触れた。

 メリンダは下着をつけていなかった。

 いいのか?ほんとに?あんなに嫌がってたのに?拒絶はないのか?

 脳は混乱してそんな気になどなるはずもなく。

 違和感を感じながらもそれでもと腕の当りにそっと触れて一度確かめる。

 「ほんとにいいんだな?」

 返事の代わりに引き寄せられた。

 大きなため息を吐いた。

 そして俺は覚悟を決めて彼女に触れ始めた。

 さすがにキスは無理だった。

 とてもそんな気持ちにはなれない。

 とにかく体を繋ぐことだけを考えた。メリンダと子を作ればそれでいい。ただそれだけでいいんだからと。

 胸に触れ太ももに手を這わせそこに触れる。

 なんだ?これは?…潤滑油みたいなものでべとべとしていた。

 「メリンダ?何をつけた?」

 「だって…長い時間は私には無理かと思って、滑りをよくするものをつけたの。ネイトもその方がいいでしょう?」

 「ああ、お前らしいな。まあ、今でもすごいけどな。じゃあ、ほんとにいいんだな?」

 「ええ」

 俺は下着をずらすとっメリンダの脚を持ち上げ自分のものをしごいて勃たせてぐっと押し付けた。

 真っ暗闇で肌が擦れ合う。

 俺達は初めて繋がるって言うのにメリンダの顔さえ見えない。

 「ふっ」

 ひと息吐いて脳内でミーシャと過ごした時の事を思い浮かべた。でなきゃ出来るわけもない。ったく、どうしてこんな事に…

 俺のがナカに入った。

 「うぅっ…んん、ぐっ…」

 「痛いのか?」

 脳裏にミーシャを抱いた日の事が蘇る。

 そうか、メリンダも初めてか…

 俺はさすがに気が引けてしばらく時間をおいて馴染んだと思うと一気に最後までせめてすぐに終わらる。

 そしてメリンダの中で精を吐き出す。

 その一瞬快感が背筋を逆なでた。

 プルリと身体が震えた。

 例え相手が誰だろうといけるって事か。クッソ!

 こんな女のナカに1分もいたなんて反吐が出そうだ。

 考えれば吐き出せたのは奇跡かも知れない。

 もう二度とごめんだと思っていた。

 「チッ!…」



 やっとメリンダは始めただったと思い出して様子を見る。

 「おい、平気か?」

 「ええ、ネイト、いいから離れてちょうだい」

 だろうな。

 「ああ、わかってるよ。まっ、お前にしては上出来だな。じゃ俺は部屋に戻るから」

 「ええ、これで義務は果たしたわよ」

 「ああ、一度で出来ればいいが…俺もそれを祈るさ」

 俺はそれだけ言うと暗闇で服を拾い寝室から出た。

 隣の部屋に移って服を着るとメリンダの部屋を出た。

 これでミーシャとも完全に終わりだ。

 俺はとんでもないことをしたと後悔していた。



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