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5日目
帰宅後の奮闘?
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美味しい料理で温かくもてなしてくれたラッシャイさんとマカイナさんに、感謝の意を伝え〝まんぷく亭〟を後にする。
酔いつぶれたガン爺はカジドワさんが背負い、足の遅い私はバルトさんの腕に抱えられての帰宅となった。
ガン爺はともかく、自力で歩けた私としては不本意だったのだけれど……明日から魔物の討伐に向かうバルトさんに『この方が早く帰れるからな』と軽々と持ち上げられ、早く帰りたい旨を示唆されては、私の歩みに合わせてくれとは言えなくなる。
〝まんぷく亭〟の前で別れることになったイモールさんからの羨ましげな視線に居心地の悪さを感じつつ、大人しく運ばれるしかなかった。
足が速くなる魔法があればいいのに……と、ちょっと本気で考えた。
カジドワさんの家の前で下ろしてもらった私は、1人でバルトさんの家に戻ってきている。
『ユーチの鍵だ』と渡されていた合鍵を始めて使い、誰もいない部屋に小さく響いた「ただいま」の声をくすぐったく聞く。
いつの間にか、ここが帰る場所――自分の家になっていたのだと感じられ、自然と頬が緩んでくる。
大きなソファーに身体を沈め、鞄から出てきたホワンを撫でながらホッと息を吐く。
バルトさんは、収納袋に入れたままだったガン爺の荷物をカジドワさんの家に届けにいっている。
どうやらガン爺は、そのままカジドワさんの家で寝泊まりすることに決めたようだ。
カジドワさんが大きな家に一人暮らしだったのもあるだろうけれど、二人の気質が似ていて気を使わなくていい相手だったのも理由だと思う。
干渉されることなく自分の好きなことに集中できる環境を何より喜びそうな二人だから、気が合いすぎて何かやらかしそうで心配になるほどだ。
私としては、ガン爺と一緒の留守番も楽しみだったのだけれど……そういうことなら最初の予定通り、1人で立派に留守を守れるところを見せて、過保護なバルトさんの修正を促すことにする。
バルトさんが与えてくれる環境が温かくて居心地が良いからつい甘えてしまうが、いつまでも〝冒険者バルトジャン〟のお荷物ではいたくない。
せめて、私がいても以前と同じように依頼を受けて欲しいと思う。
――そう思っているのだけれど、一人になる私がよほど心配なのか、バルトさんの意向で明日からの食事はカジドワさんの家でとることが決められ、何かあれば必ずカジドワさんたちに相談するように念を押された。
健在だったバルトさんの過保護っぷりに、苦笑が漏れる。
そんなわけで、明日からカジドワさんの家に頻繁に顔を出すことになりそうだ。
ガン爺に加えて私まで押しつけられることになってしまったカジドワさんには申し訳ないけれど、そうしないとバルトさんが依頼を放棄しそうな勢いだったのだから仕方がない。
それに数日間のこと。特に何かあるとも思えないし、カジドワさんを煩わせることはないだろう。
時刻は【21時48分】
バルトさんが帰ってくる前に、うっかり寝てしまいそうになり気合を入れて目を瞬かせた。
腕時計の魔力を示していると思われる銀色のラインが【100%】と表示されているのに気付く。
そういえば、バルトさんの欲しい物を目の前で取り出す約束をしていたのだった。
すっかり忘れていたけれど、バルトさんは希望の物を決めただろうか?
カジドワさんの家から戻って来たバルトさんに、さっそくそのことを聞いてみた。
「おっ、そうだった。腕時計から物が出るところを見せてくれるんだったな」
嬉しそうに身を乗り出してきたバルトさんだったが、まだ決めかねているようだ。「試すなら調理器具以外がいいよな……」などと呟いている。
「それなら、魔物の討伐に出かけたときに困ったことや〝あったらいいな〟と思った物とかはどうでしょう? 何かなかったですか?」
「そうだな……魔物がいる【魔素溜まり】付近はかなり寒いから、それが一番キツイかもな。防寒着はあるんだが、あまり着込むと動きが悪くなる。だから討伐時は寒さ対策は大してしてねえ。顔や手、足元は特に冷えるがな」
頑丈そうなバルトさんでもキツイという寒さを想像し、眉間に皺が寄る。魔物事体も恐ろしいのに、環境も過酷なものだったとは……
動きを阻害しない防寒着があれば役に立つかな?
望んだ通りの物が腕時計から取り出せるかわからないけれど、やってみることにした。
「おっ、防寒着か? 軽くて動きやすいのならありがたいが、ユーチのサイズじゃ俺は着れねえぞ。大丈夫か?」
笑いながら揶揄ってくるバルトさんは、ワクワクした視線を向けてくるも、衣服自体はそれほど期待していないようだ。「何でもいいから、やってみろ」という気持ちが透けて見えて、ちょっと悔しい。
こうなったら、役に立つバルトさんサイズの防寒着を取り出せるだけ出してビックリさせないと!
私はいつになくやる気を漲らせ、バルトさんの体格を確認する。
デシャちゃんの様にペタペタと触りはしなかったが、無言で凝視する私の迫力にバルトさんは顔を引きつらせていた。
気にせずしっかりと目に焼きつけ、思いついた物から想像していく。
身体全体の保温を考えて、汗や水蒸気を熱に変えて発熱するインナー(上下セット)は欲しい。裏面は起毛素材で肌触りが良い物にしよう。
冷えると言っていた足元はレッグウォーマーで、首元の風はネックウォーマーで遮断して……
裏ボア仕様で暖かいハンドウォーマーも必要だろう。
あとは――防寒ソックスに、遠赤外線効果で暖かい中敷インソール(カット可能)。
そして極め付け、防寒フェイスガード!
頭から首元までをすっぽりと覆い、目元以外をガードできる優れもの。
パソコン画面で見つけたそれは、忍者のようなシルエットで祐一郎の心を惹きつけた。衝動的に購入しようとしたところ――「犯罪者に見られない?」と妻に怪訝な顔をされ諦めることになった、いわくつきの品だったのだが……途中からおかしなテンションになっていた私は、気にせず候補に入れていた。
サイズの違いもあるし、手にしたことの無い物も含むため、これまで以上に神経を使い詳細に思い描いていく。
どうにかやり切り、ホッと息を吐くと腕時計が僅かに震えた。
イメージした全てを取り出せないとしても、これだけ頑張ったのだから報われたい。
バルトさんの視線を感じつつ、期待を込めて腕時計を見つめる。
――しかし、震えただけで調理器具のときのように目の前に現れることはなかった。
失敗した?
これまでの感じだと二つは出せると思ったのに……
気落ちする私の視線は、腕時計の表示画面の点滅する文字を捉える。
【不具合品】?
点滅する文字は、故障して使用できない道具や欠けた食器などがまとめられている【不具合品】という項目だった。
どういうことかと、詳しく知るために意識を向けると【変換可能】と新たな文字が表示される。
ん?
目を瞬き考える。
もしかして、不具合品を不足している何かに変えることができるとか?
もしそうなら、私の希望通りに防寒着を取り出せるかもしれない。
「あの……バルトさん、私が預かっている故障品を使ってしまってもいいですか?」
「ああ、捨てるつもりのゴミをユーチがどうしようが構わないが……何に使うんだ?」
不審そうにこちらを窺うバルトさんに「できるかどうかわからないけれど、ちょっとやってみます」と返し、不具合品を変換するように意識する。
すると、先ほどより大きく腕時計が振動して、見覚えのある感覚が……
慌てて、受け止めようと手を伸ばすも、調理器具と違い大きすぎたそれらは持ちきれず、ドバドバと床に落ちてしまう。
「「!?」」
突然現れた見知らぬ衣服に驚いて目を見開くバルトさんの横で、私も目の前の光景に息を呑んだ。
――もしかして、全部出せた?
酔いつぶれたガン爺はカジドワさんが背負い、足の遅い私はバルトさんの腕に抱えられての帰宅となった。
ガン爺はともかく、自力で歩けた私としては不本意だったのだけれど……明日から魔物の討伐に向かうバルトさんに『この方が早く帰れるからな』と軽々と持ち上げられ、早く帰りたい旨を示唆されては、私の歩みに合わせてくれとは言えなくなる。
〝まんぷく亭〟の前で別れることになったイモールさんからの羨ましげな視線に居心地の悪さを感じつつ、大人しく運ばれるしかなかった。
足が速くなる魔法があればいいのに……と、ちょっと本気で考えた。
カジドワさんの家の前で下ろしてもらった私は、1人でバルトさんの家に戻ってきている。
『ユーチの鍵だ』と渡されていた合鍵を始めて使い、誰もいない部屋に小さく響いた「ただいま」の声をくすぐったく聞く。
いつの間にか、ここが帰る場所――自分の家になっていたのだと感じられ、自然と頬が緩んでくる。
大きなソファーに身体を沈め、鞄から出てきたホワンを撫でながらホッと息を吐く。
バルトさんは、収納袋に入れたままだったガン爺の荷物をカジドワさんの家に届けにいっている。
どうやらガン爺は、そのままカジドワさんの家で寝泊まりすることに決めたようだ。
カジドワさんが大きな家に一人暮らしだったのもあるだろうけれど、二人の気質が似ていて気を使わなくていい相手だったのも理由だと思う。
干渉されることなく自分の好きなことに集中できる環境を何より喜びそうな二人だから、気が合いすぎて何かやらかしそうで心配になるほどだ。
私としては、ガン爺と一緒の留守番も楽しみだったのだけれど……そういうことなら最初の予定通り、1人で立派に留守を守れるところを見せて、過保護なバルトさんの修正を促すことにする。
バルトさんが与えてくれる環境が温かくて居心地が良いからつい甘えてしまうが、いつまでも〝冒険者バルトジャン〟のお荷物ではいたくない。
せめて、私がいても以前と同じように依頼を受けて欲しいと思う。
――そう思っているのだけれど、一人になる私がよほど心配なのか、バルトさんの意向で明日からの食事はカジドワさんの家でとることが決められ、何かあれば必ずカジドワさんたちに相談するように念を押された。
健在だったバルトさんの過保護っぷりに、苦笑が漏れる。
そんなわけで、明日からカジドワさんの家に頻繁に顔を出すことになりそうだ。
ガン爺に加えて私まで押しつけられることになってしまったカジドワさんには申し訳ないけれど、そうしないとバルトさんが依頼を放棄しそうな勢いだったのだから仕方がない。
それに数日間のこと。特に何かあるとも思えないし、カジドワさんを煩わせることはないだろう。
時刻は【21時48分】
バルトさんが帰ってくる前に、うっかり寝てしまいそうになり気合を入れて目を瞬かせた。
腕時計の魔力を示していると思われる銀色のラインが【100%】と表示されているのに気付く。
そういえば、バルトさんの欲しい物を目の前で取り出す約束をしていたのだった。
すっかり忘れていたけれど、バルトさんは希望の物を決めただろうか?
カジドワさんの家から戻って来たバルトさんに、さっそくそのことを聞いてみた。
「おっ、そうだった。腕時計から物が出るところを見せてくれるんだったな」
嬉しそうに身を乗り出してきたバルトさんだったが、まだ決めかねているようだ。「試すなら調理器具以外がいいよな……」などと呟いている。
「それなら、魔物の討伐に出かけたときに困ったことや〝あったらいいな〟と思った物とかはどうでしょう? 何かなかったですか?」
「そうだな……魔物がいる【魔素溜まり】付近はかなり寒いから、それが一番キツイかもな。防寒着はあるんだが、あまり着込むと動きが悪くなる。だから討伐時は寒さ対策は大してしてねえ。顔や手、足元は特に冷えるがな」
頑丈そうなバルトさんでもキツイという寒さを想像し、眉間に皺が寄る。魔物事体も恐ろしいのに、環境も過酷なものだったとは……
動きを阻害しない防寒着があれば役に立つかな?
望んだ通りの物が腕時計から取り出せるかわからないけれど、やってみることにした。
「おっ、防寒着か? 軽くて動きやすいのならありがたいが、ユーチのサイズじゃ俺は着れねえぞ。大丈夫か?」
笑いながら揶揄ってくるバルトさんは、ワクワクした視線を向けてくるも、衣服自体はそれほど期待していないようだ。「何でもいいから、やってみろ」という気持ちが透けて見えて、ちょっと悔しい。
こうなったら、役に立つバルトさんサイズの防寒着を取り出せるだけ出してビックリさせないと!
私はいつになくやる気を漲らせ、バルトさんの体格を確認する。
デシャちゃんの様にペタペタと触りはしなかったが、無言で凝視する私の迫力にバルトさんは顔を引きつらせていた。
気にせずしっかりと目に焼きつけ、思いついた物から想像していく。
身体全体の保温を考えて、汗や水蒸気を熱に変えて発熱するインナー(上下セット)は欲しい。裏面は起毛素材で肌触りが良い物にしよう。
冷えると言っていた足元はレッグウォーマーで、首元の風はネックウォーマーで遮断して……
裏ボア仕様で暖かいハンドウォーマーも必要だろう。
あとは――防寒ソックスに、遠赤外線効果で暖かい中敷インソール(カット可能)。
そして極め付け、防寒フェイスガード!
頭から首元までをすっぽりと覆い、目元以外をガードできる優れもの。
パソコン画面で見つけたそれは、忍者のようなシルエットで祐一郎の心を惹きつけた。衝動的に購入しようとしたところ――「犯罪者に見られない?」と妻に怪訝な顔をされ諦めることになった、いわくつきの品だったのだが……途中からおかしなテンションになっていた私は、気にせず候補に入れていた。
サイズの違いもあるし、手にしたことの無い物も含むため、これまで以上に神経を使い詳細に思い描いていく。
どうにかやり切り、ホッと息を吐くと腕時計が僅かに震えた。
イメージした全てを取り出せないとしても、これだけ頑張ったのだから報われたい。
バルトさんの視線を感じつつ、期待を込めて腕時計を見つめる。
――しかし、震えただけで調理器具のときのように目の前に現れることはなかった。
失敗した?
これまでの感じだと二つは出せると思ったのに……
気落ちする私の視線は、腕時計の表示画面の点滅する文字を捉える。
【不具合品】?
点滅する文字は、故障して使用できない道具や欠けた食器などがまとめられている【不具合品】という項目だった。
どういうことかと、詳しく知るために意識を向けると【変換可能】と新たな文字が表示される。
ん?
目を瞬き考える。
もしかして、不具合品を不足している何かに変えることができるとか?
もしそうなら、私の希望通りに防寒着を取り出せるかもしれない。
「あの……バルトさん、私が預かっている故障品を使ってしまってもいいですか?」
「ああ、捨てるつもりのゴミをユーチがどうしようが構わないが……何に使うんだ?」
不審そうにこちらを窺うバルトさんに「できるかどうかわからないけれど、ちょっとやってみます」と返し、不具合品を変換するように意識する。
すると、先ほどより大きく腕時計が振動して、見覚えのある感覚が……
慌てて、受け止めようと手を伸ばすも、調理器具と違い大きすぎたそれらは持ちきれず、ドバドバと床に落ちてしまう。
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ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
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