婚約破棄はこちらからお願いしたいのですが、創造スキルの何がいけないのでしょう?

ゆずこしょう

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ブルームーン国

別れ ジンニック視点

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公爵と話をして次の日の朝、俺はメレナーデ嬢と一緒に庭を歩いていた。
今日の朝ここを出れば馬でなら本日の夜には辺境伯領に戻れる手はずとなっている。戻ったらすぐバイヤー侯爵家に行けるよう手紙も送ってもらった。

一番の難関であるギムレット公爵には昨日メレナーデ嬢と一緒になりたいことを伝え、許可をもらえたためこれからのことを踏まえて少しずつメレナーデ嬢と距離を縮めていきたいと思っていた。

「ジン様は本日ここを発たれるのですね。短い間でしたが大変お世話になりました。」
メレナーデ嬢はここまでの感謝を伝えくれた。ここで伝えなければいつメレナーデ嬢に気持ちを伝えられるかわからない。カルーア国に戻ったらおそらくいろいろなことが動き出すだろう。内戦が起きるという可能性はほとんどないだろうが、今のまま行くと国王が変わる可能性もある。そのためにも先に言葉を伝えておく必要がある。

そう、わかってはいるものの柄にもなく緊張しすぎて次の言葉が出てこない。俺が何も話さないことをメレナーデ嬢も不思議に思っているようだった。

「メレナーデ嬢。君に伝えておきたいことがあるんだ。その...なんだ...」
メレナーデ嬢は首をかしげて不思議そうにこちらを見ている。

「俺と手紙のやり取りをこれからしてくれないか?君と話すのはとても楽しかったんだ。できれば君のことも図々しいのは承知だが愛称などで呼ばせていただけると嬉しい。」
メレナーデ嬢の顔を見ながら言うことができず手で目を押さえながらそう伝えると、くすりと笑い声が聞こえた。


「私も手紙のやり取りをさせていただけないかとお話ししようと思っておりました。是非ともよろしくお願いいたします。私のことはメレナとお呼びくださいませ。少し家族と呼び方は違いますが、ジン様にはそのように呼んでいただきたく思っておりました。」

「あぁ、これからはメレナと呼ばせてもらおう。手紙のやり取り楽しみにしている。」

二人で色々話をしているとあっという間に帰る時間となった。
告白はできなかったものの、次の約束ができたことに少しだけ安堵しつつ、俺は馬に乗り辺境伯領を目指す。手紙を書くときはメレナにもらった万年筆を使って書こうと心に決めた。


辺境伯領につくと執事が迎え入れてくれる。
「おかえりなさいませ。旦那様。」

「あぁ、変わりはなかったか?」
そう聞くと、執事は少し渋い顔をしていた。
「辺境伯領は今まで通り特に問題はございませんでした。ただ、バイヤー侯爵領が少々大変なことになっているようです。」
俺はエドからの手紙を受け取った。

読んでいくと、メレナがいないことで領地全体を近衛兵たちが探し回っていること。その件を踏まえてエド、バイヤー夫妻が国王から呼び出されたりしていることなどが書かれていた。

今のところ呼びだされているだけで尋問などを受けているわけではないらしいが。

「思った以上に厄介なことになりそうだな。」

なるべく早く動かなければならないと思い、急いでエドに返事をおくった。まずは明日、こちらを出てバイヤー侯爵家に向かうことが先決だ。
侯爵家までは3日か。できれば馬で行って2日でたどり着きたいところだが...
そううまくはいかないだろうなと思うとため息が出た。
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