婚約破棄はこちらからお願いしたいのですが、創造スキルの何がいけないのでしょう?

ゆずこしょう

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反乱

断罪

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ジン様が迎えに来てくれた後、これから行くところがあると謁見の間に連れていかれた。
謁見の間につくとすでにたくさんの人がいて、これから何が起きるのか不思議そうに見ていると、
「メレナは後ろで静かに見ていてくれ。俺はいってくるよ。」ジン様は前に進んでいく。
後ろから見ているとお父様の声も聞こえてきて、お父様が無事だったことに安心した。

⟡.·*.··············································⟡.·*.

バイヤー侯爵視点

謁見の間につくと前もって伝えていた考え方が同じ領地の貴族たちが集まっていた。いわゆる同志というやつだ。
「メナード。今日はよろしく頼むよ。国民ももう限界を迎えている。話がいい方向に進むことを祈っているよ。何かあれば私も話に入るからいつでも声をかけてくれ。」
そう言って声をかけてきたのは私の幼馴染でもある、マティーニ公爵だ。それ以外にも、ソルティ伯爵や、アレキサンダー侯爵など様々な人が集まっていた。

「さて、皆さんお揃いのようですし、話し合いを始めましょうか。クルージス陛下。」一歩一歩前陛下の前へ進む。

「今回集まってもらったのはほかでもない、現在の状況についてお伝えしたかった。クルージス陛下。あなたは現在の国の状況を分かっておられますか?」

「ふむ。今までと何も変わっていないはずだが。そうだったなカンパリ宰相。」
クルージス陛下は都合が悪くなるとすぐカンパリ宰相に答えを委ねる。ただし、今回はカンパリ宰相を追い詰めていきたいところでもあるので入りは上々だ。

「バイヤー侯爵はなにをおっしゃっているのですか。クルージス陛下。今までとは何も変わっていないので安心してください。」そういって陛下を諭す。これも想像通りだ。

「本当にそうですかね。こちらは色々証拠もそろっています。さてここからは私ではなく別の方に話していただきましょうか。」皆が左右に広がり中央に道を作る。

「ここからは、私が勧めましょう。お久しぶりです、クルージス陛下にカンパリ宰相閣下。ジンニック・ミュール辺境伯改め、ブルームーン国、ジンニック・ミュール・ブルームーンと申します。」二人は今まで王子ということを知らなかったらしく、驚いた顔をしていた。

「知っていますよね。この国は数年前、ブルームーン国に攻め入り降伏、それを機に本国の属国となっております。ということはこの中で発言権が一番強いのは誰かわかりますね?」声からしてミュール辺境伯が怒っているのがよくわかる。メーデは無事だったか少し心配だが、ここに辺境伯がいるということは大丈夫だろう。今は目の前のことに集中することにした。

⟡.·*.··············································⟡.·*.

ジンニック視点
俺は、今までのことを事細かに説明していく。
「まずは現在の状況が全く変わっていないということですが、あなたたちは王都、ご自身の領地を確認いただいていますか?空気も悪く最悪の状態です。さらに民たちは暮らすのが精一杯でお金に余裕のある人々は他の国や他の領地に移住を始めています。そして、あなたたちが攻め入った際の負債。こちらもここ数年支払いが滞っているのはご存知ですか。」

ここ数年負債は支払われておらず、支払うだけのものがないと何かに理由をつけて拒否をしてきていた。恐らく宰相が勝手に行っていたことなのだろうが。案の定、クルージス陛下は何も知らなかった。私は話を続ける。
このまま支払いが滞れば我が国の属国を抜けてもらうこと。さらに、他の国と小競り合いなどがあった場合も一切関与しないことを伝える。

「さらに、オレリー嬢についてだ。オレリー嬢はメレナーデ嬢に罵詈雑言を吐き、暴力をふるっていたと聞いた。また、オレリー嬢はいじめられたということだったがそれらを見た者は誰一人としていない。そもそもお前たち、王族が執務をこなさないため全てメレナーデ嬢が行っていたことを私たちは知っている。この件については王宮で働くメイドや役人たちに聞いて証言を得ている。そして、創造スキルを使って偽金貨を作らせたり、ドレスやアクセサリーを作らせ、作れなくなると暴力をふるっていたな。」メレナのことということもありどんどん伝え方が強くなる。

「挙句の果てには、ミル王太子殿下から婚約破棄をしておきながら、側妃になれといったと聞いた。残念ながら側妃にはなれないがな。この場を持って皆に伝える。私ジンニック・ミュール・ブルームーンは先日メレナーデ・バイヤー侯爵令嬢と婚約したことを発表する。」

そう伝えると王族の顔がどんどん悪くなっていくのが見えた。俺は王族の奴らを追い詰めるためにどんどん話していく。オレリー令嬢が実はカンパリ宰相の浮気相手の子だということ。カンパリ宰相はあくまでも婿であるため夫人と離婚したら宰相だけでなく侯爵家を抜けなくてはならない。オレリーの母親が亡くなった際引き取れなかったために大金持ちの商人の家に養子として預け、その家に男爵位を渡したということを話す。そして、その商人の家には偽金貨を流していたという報告も受けた。これはエドが調べてきてくれたことで発覚した。

「そして、カンパリ宰相閣下。お前の領地では偽金貨が出回っており、他の領地では使えないと領民が嘆いていたよ。偽金貨を渡して、自分たちに金貨を流す。そうして懐を温めていたんだな…本当に見損なったよ。」

カンパリ宰相は膝から崩れ落ちた。

ミル王太子殿下は話を聞き逃げ出そうとしていたが、扉の前にはエドとギムレット公爵が待機しているため逃げ道がふさがれていた。最後の仕上げだ。

「以上のことを踏まえて、この国とブルームーン国との関係は全て白紙に戻させていただく。だが、領民がかわいそうだからな。一つだけ逃げ道を作ってやった。探すのが大変だったが...もう一人王位継承権を持つ人を見つけたよ。金髪、赤い目はこの国の王族の象徴でもある。見ればわかるよな?バイヤー侯爵だよ。今後王位はメナード・バイヤーに引き継ぎ、お前たち王族は王位をはく奪。領民として暮らしていくというのであればこの国と関係は継続させていただく。これについてはお前たちの意見は聞かない。ここにきている皆の多数決で決めてもらう。」

こうして多数決を行った結果、メナード・バイヤー改め、メナード・カルーアが陛下となることになった。王族は王位をはく奪され領民としてこれから暮らしていくこととなる。バイヤー侯爵領は、エドワードが引き継ぐことになった。

「最後にメレナーデ。君からこいつらに伝えておきたいことはあるかい?」

メレナは前に出て来て王族の方を見た。
「スキルのことを馬鹿にしていましたが、一番スキルを頼っていたのは他でもないあなた達です。創造スキルの何がいけないのでしょうか?創造スキルがないと何もできないあなたたちなんか、こちらから願い下げです!さようなら。」

扉の方を向いて俺とメレナは謁見の間を出て行く。

もう後ろを振り返ることはなかった。
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