50 / 53
反乱
断罪
しおりを挟む
ジン様が迎えに来てくれた後、これから行くところがあると謁見の間に連れていかれた。
謁見の間につくとすでにたくさんの人がいて、これから何が起きるのか不思議そうに見ていると、
「メレナは後ろで静かに見ていてくれ。俺はいってくるよ。」ジン様は前に進んでいく。
後ろから見ているとお父様の声も聞こえてきて、お父様が無事だったことに安心した。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
バイヤー侯爵視点
謁見の間につくと前もって伝えていた考え方が同じ領地の貴族たちが集まっていた。いわゆる同志というやつだ。
「メナード。今日はよろしく頼むよ。国民ももう限界を迎えている。話がいい方向に進むことを祈っているよ。何かあれば私も話に入るからいつでも声をかけてくれ。」
そう言って声をかけてきたのは私の幼馴染でもある、マティーニ公爵だ。それ以外にも、ソルティ伯爵や、アレキサンダー侯爵など様々な人が集まっていた。
「さて、皆さんお揃いのようですし、話し合いを始めましょうか。クルージス陛下。」一歩一歩前陛下の前へ進む。
「今回集まってもらったのはほかでもない、現在の状況についてお伝えしたかった。クルージス陛下。あなたは現在の国の状況を分かっておられますか?」
「ふむ。今までと何も変わっていないはずだが。そうだったなカンパリ宰相。」
クルージス陛下は都合が悪くなるとすぐカンパリ宰相に答えを委ねる。ただし、今回はカンパリ宰相を追い詰めていきたいところでもあるので入りは上々だ。
「バイヤー侯爵はなにをおっしゃっているのですか。クルージス陛下。今までとは何も変わっていないので安心してください。」そういって陛下を諭す。これも想像通りだ。
「本当にそうですかね。こちらは色々証拠もそろっています。さてここからは私ではなく別の方に話していただきましょうか。」皆が左右に広がり中央に道を作る。
「ここからは、私が勧めましょう。お久しぶりです、クルージス陛下にカンパリ宰相閣下。ジンニック・ミュール辺境伯改め、ブルームーン国、ジンニック・ミュール・ブルームーンと申します。」二人は今まで王子ということを知らなかったらしく、驚いた顔をしていた。
「知っていますよね。この国は数年前、ブルームーン国に攻め入り降伏、それを機に本国の属国となっております。ということはこの中で発言権が一番強いのは誰かわかりますね?」声からしてミュール辺境伯が怒っているのがよくわかる。メーデは無事だったか少し心配だが、ここに辺境伯がいるということは大丈夫だろう。今は目の前のことに集中することにした。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
ジンニック視点
俺は、今までのことを事細かに説明していく。
「まずは現在の状況が全く変わっていないということですが、あなたたちは王都、ご自身の領地を確認いただいていますか?空気も悪く最悪の状態です。さらに民たちは暮らすのが精一杯でお金に余裕のある人々は他の国や他の領地に移住を始めています。そして、あなたたちが攻め入った際の負債。こちらもここ数年支払いが滞っているのはご存知ですか。」
ここ数年負債は支払われておらず、支払うだけのものがないと何かに理由をつけて拒否をしてきていた。恐らく宰相が勝手に行っていたことなのだろうが。案の定、クルージス陛下は何も知らなかった。私は話を続ける。
このまま支払いが滞れば我が国の属国を抜けてもらうこと。さらに、他の国と小競り合いなどがあった場合も一切関与しないことを伝える。
「さらに、オレリー嬢についてだ。オレリー嬢はメレナーデ嬢に罵詈雑言を吐き、暴力をふるっていたと聞いた。また、オレリー嬢はいじめられたということだったがそれらを見た者は誰一人としていない。そもそもお前たち、王族が執務をこなさないため全てメレナーデ嬢が行っていたことを私たちは知っている。この件については王宮で働くメイドや役人たちに聞いて証言を得ている。そして、創造スキルを使って偽金貨を作らせたり、ドレスやアクセサリーを作らせ、作れなくなると暴力をふるっていたな。」メレナのことということもありどんどん伝え方が強くなる。
「挙句の果てには、ミル王太子殿下から婚約破棄をしておきながら、側妃になれといったと聞いた。残念ながら側妃にはなれないがな。この場を持って皆に伝える。私ジンニック・ミュール・ブルームーンは先日メレナーデ・バイヤー侯爵令嬢と婚約したことを発表する。」
そう伝えると王族の顔がどんどん悪くなっていくのが見えた。俺は王族の奴らを追い詰めるためにどんどん話していく。オレリー令嬢が実はカンパリ宰相の浮気相手の子だということ。カンパリ宰相はあくまでも婿であるため夫人と離婚したら宰相だけでなく侯爵家を抜けなくてはならない。オレリーの母親が亡くなった際引き取れなかったために大金持ちの商人の家に養子として預け、その家に男爵位を渡したということを話す。そして、その商人の家には偽金貨を流していたという報告も受けた。これはエドが調べてきてくれたことで発覚した。
「そして、カンパリ宰相閣下。お前の領地では偽金貨が出回っており、他の領地では使えないと領民が嘆いていたよ。偽金貨を渡して、自分たちに金貨を流す。そうして懐を温めていたんだな…本当に見損なったよ。」
カンパリ宰相は膝から崩れ落ちた。
ミル王太子殿下は話を聞き逃げ出そうとしていたが、扉の前にはエドとギムレット公爵が待機しているため逃げ道がふさがれていた。最後の仕上げだ。
「以上のことを踏まえて、この国とブルームーン国との関係は全て白紙に戻させていただく。だが、領民がかわいそうだからな。一つだけ逃げ道を作ってやった。探すのが大変だったが...もう一人王位継承権を持つ人を見つけたよ。金髪、赤い目はこの国の王族の象徴でもある。見ればわかるよな?バイヤー侯爵だよ。今後王位はメナード・バイヤーに引き継ぎ、お前たち王族は王位をはく奪。領民として暮らしていくというのであればこの国と関係は継続させていただく。これについてはお前たちの意見は聞かない。ここにきている皆の多数決で決めてもらう。」
こうして多数決を行った結果、メナード・バイヤー改め、メナード・カルーアが陛下となることになった。王族は王位をはく奪され領民としてこれから暮らしていくこととなる。バイヤー侯爵領は、エドワードが引き継ぐことになった。
「最後にメレナーデ。君からこいつらに伝えておきたいことはあるかい?」
メレナは前に出て来て王族の方を見た。
「スキルのことを馬鹿にしていましたが、一番スキルを頼っていたのは他でもないあなた達です。創造スキルの何がいけないのでしょうか?創造スキルがないと何もできないあなたたちなんか、こちらから願い下げです!さようなら。」
扉の方を向いて俺とメレナは謁見の間を出て行く。
もう後ろを振り返ることはなかった。
謁見の間につくとすでにたくさんの人がいて、これから何が起きるのか不思議そうに見ていると、
「メレナは後ろで静かに見ていてくれ。俺はいってくるよ。」ジン様は前に進んでいく。
後ろから見ているとお父様の声も聞こえてきて、お父様が無事だったことに安心した。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
バイヤー侯爵視点
謁見の間につくと前もって伝えていた考え方が同じ領地の貴族たちが集まっていた。いわゆる同志というやつだ。
「メナード。今日はよろしく頼むよ。国民ももう限界を迎えている。話がいい方向に進むことを祈っているよ。何かあれば私も話に入るからいつでも声をかけてくれ。」
そう言って声をかけてきたのは私の幼馴染でもある、マティーニ公爵だ。それ以外にも、ソルティ伯爵や、アレキサンダー侯爵など様々な人が集まっていた。
「さて、皆さんお揃いのようですし、話し合いを始めましょうか。クルージス陛下。」一歩一歩前陛下の前へ進む。
「今回集まってもらったのはほかでもない、現在の状況についてお伝えしたかった。クルージス陛下。あなたは現在の国の状況を分かっておられますか?」
「ふむ。今までと何も変わっていないはずだが。そうだったなカンパリ宰相。」
クルージス陛下は都合が悪くなるとすぐカンパリ宰相に答えを委ねる。ただし、今回はカンパリ宰相を追い詰めていきたいところでもあるので入りは上々だ。
「バイヤー侯爵はなにをおっしゃっているのですか。クルージス陛下。今までとは何も変わっていないので安心してください。」そういって陛下を諭す。これも想像通りだ。
「本当にそうですかね。こちらは色々証拠もそろっています。さてここからは私ではなく別の方に話していただきましょうか。」皆が左右に広がり中央に道を作る。
「ここからは、私が勧めましょう。お久しぶりです、クルージス陛下にカンパリ宰相閣下。ジンニック・ミュール辺境伯改め、ブルームーン国、ジンニック・ミュール・ブルームーンと申します。」二人は今まで王子ということを知らなかったらしく、驚いた顔をしていた。
「知っていますよね。この国は数年前、ブルームーン国に攻め入り降伏、それを機に本国の属国となっております。ということはこの中で発言権が一番強いのは誰かわかりますね?」声からしてミュール辺境伯が怒っているのがよくわかる。メーデは無事だったか少し心配だが、ここに辺境伯がいるということは大丈夫だろう。今は目の前のことに集中することにした。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
ジンニック視点
俺は、今までのことを事細かに説明していく。
「まずは現在の状況が全く変わっていないということですが、あなたたちは王都、ご自身の領地を確認いただいていますか?空気も悪く最悪の状態です。さらに民たちは暮らすのが精一杯でお金に余裕のある人々は他の国や他の領地に移住を始めています。そして、あなたたちが攻め入った際の負債。こちらもここ数年支払いが滞っているのはご存知ですか。」
ここ数年負債は支払われておらず、支払うだけのものがないと何かに理由をつけて拒否をしてきていた。恐らく宰相が勝手に行っていたことなのだろうが。案の定、クルージス陛下は何も知らなかった。私は話を続ける。
このまま支払いが滞れば我が国の属国を抜けてもらうこと。さらに、他の国と小競り合いなどがあった場合も一切関与しないことを伝える。
「さらに、オレリー嬢についてだ。オレリー嬢はメレナーデ嬢に罵詈雑言を吐き、暴力をふるっていたと聞いた。また、オレリー嬢はいじめられたということだったがそれらを見た者は誰一人としていない。そもそもお前たち、王族が執務をこなさないため全てメレナーデ嬢が行っていたことを私たちは知っている。この件については王宮で働くメイドや役人たちに聞いて証言を得ている。そして、創造スキルを使って偽金貨を作らせたり、ドレスやアクセサリーを作らせ、作れなくなると暴力をふるっていたな。」メレナのことということもありどんどん伝え方が強くなる。
「挙句の果てには、ミル王太子殿下から婚約破棄をしておきながら、側妃になれといったと聞いた。残念ながら側妃にはなれないがな。この場を持って皆に伝える。私ジンニック・ミュール・ブルームーンは先日メレナーデ・バイヤー侯爵令嬢と婚約したことを発表する。」
そう伝えると王族の顔がどんどん悪くなっていくのが見えた。俺は王族の奴らを追い詰めるためにどんどん話していく。オレリー令嬢が実はカンパリ宰相の浮気相手の子だということ。カンパリ宰相はあくまでも婿であるため夫人と離婚したら宰相だけでなく侯爵家を抜けなくてはならない。オレリーの母親が亡くなった際引き取れなかったために大金持ちの商人の家に養子として預け、その家に男爵位を渡したということを話す。そして、その商人の家には偽金貨を流していたという報告も受けた。これはエドが調べてきてくれたことで発覚した。
「そして、カンパリ宰相閣下。お前の領地では偽金貨が出回っており、他の領地では使えないと領民が嘆いていたよ。偽金貨を渡して、自分たちに金貨を流す。そうして懐を温めていたんだな…本当に見損なったよ。」
カンパリ宰相は膝から崩れ落ちた。
ミル王太子殿下は話を聞き逃げ出そうとしていたが、扉の前にはエドとギムレット公爵が待機しているため逃げ道がふさがれていた。最後の仕上げだ。
「以上のことを踏まえて、この国とブルームーン国との関係は全て白紙に戻させていただく。だが、領民がかわいそうだからな。一つだけ逃げ道を作ってやった。探すのが大変だったが...もう一人王位継承権を持つ人を見つけたよ。金髪、赤い目はこの国の王族の象徴でもある。見ればわかるよな?バイヤー侯爵だよ。今後王位はメナード・バイヤーに引き継ぎ、お前たち王族は王位をはく奪。領民として暮らしていくというのであればこの国と関係は継続させていただく。これについてはお前たちの意見は聞かない。ここにきている皆の多数決で決めてもらう。」
こうして多数決を行った結果、メナード・バイヤー改め、メナード・カルーアが陛下となることになった。王族は王位をはく奪され領民としてこれから暮らしていくこととなる。バイヤー侯爵領は、エドワードが引き継ぐことになった。
「最後にメレナーデ。君からこいつらに伝えておきたいことはあるかい?」
メレナは前に出て来て王族の方を見た。
「スキルのことを馬鹿にしていましたが、一番スキルを頼っていたのは他でもないあなた達です。創造スキルの何がいけないのでしょうか?創造スキルがないと何もできないあなたたちなんか、こちらから願い下げです!さようなら。」
扉の方を向いて俺とメレナは謁見の間を出て行く。
もう後ろを振り返ることはなかった。
1,087
あなたにおすすめの小説
【完結】王妃はもうここにいられません
なか
恋愛
「受け入れろ、ラツィア。側妃となって僕をこれからも支えてくれればいいだろう?」
長年王妃として支え続け、貴方の立場を守ってきた。
だけど国王であり、私の伴侶であるクドスは、私ではない女性を王妃とする。
私––ラツィアは、貴方を心から愛していた。
だからずっと、支えてきたのだ。
貴方に被せられた汚名も、寝る間も惜しんで捧げてきた苦労も全て無視をして……
もう振り向いてくれない貴方のため、人生を捧げていたのに。
「君は王妃に相応しくはない」と一蹴して、貴方は私を捨てる。
胸を穿つ悲しみ、耐え切れぬ悔しさ。
周囲の貴族は私を嘲笑している中で……私は思い出す。
自らの前世と、感覚を。
「うそでしょ…………」
取り戻した感覚が、全力でクドスを拒否する。
ある強烈な苦痛が……前世の感覚によって感じるのだ。
「むしろ、廃妃にしてください!」
長年の愛さえ潰えて、耐え切れず、そう言ってしまう程に…………
◇◇◇
強く、前世の知識を活かして成り上がっていく女性の物語です。
ぜひ読んでくださると嬉しいです!
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】キズモノになった私と婚約破棄ですか?別に構いませんがあなたが大丈夫ですか?
なか
恋愛
「キズモノのお前とは婚約破棄する」
顔にできた顔の傷も治らぬうちに第二王子のアルベルト様にそう宣告される
大きな傷跡は残るだろう
キズモノのとなった私はもう要らないようだ
そして彼が持ち出した条件は婚約破棄しても身体を寄越せと下卑た笑いで告げるのだ
そんな彼を殴りつけたのはとある人物だった
このキズの謎を知ったとき
アルベルト王子は永遠に後悔する事となる
永遠の後悔と
永遠の愛が生まれた日の物語
不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。
桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。
戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。
『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。
※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。
時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。
一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。
番外編の方が本編よりも長いです。
気がついたら10万文字を超えていました。
随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!
転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。
まゆら
ファンタジー
回収が出来ていないフラグがある中、一応完結しているというツッコミどころ満載な初めて書いたファンタジー小説です。
温かい気持ちでお読み頂けたら幸い至極であります。
異世界に転生したのはいいけど悪役令嬢とかヒロインとかになれなかった私。平民でチートもないらしい‥どうやったら楽しく異世界で暮らせますか?
魔力があるかはわかりませんが何故か神様から守護獣が遣わされたようです。
平民なんですがもしかして私って聖女候補?
脳筋美女と愛猫が繰り広げる行きあたりばったりファンタジー!なのか?
常に何処かで大食いバトルが開催中!
登場人物ほぼ甘党!
ファンタジー要素薄め!?かもしれない?
母ミレディアが実は隣国出身の聖女だとわかったので、私も聖女にならないか?とお誘いがくるとか、こないとか‥
◇◇◇◇
現在、ジュビア王国とアーライ神国のお話を見やすくなるよう改稿しております。
しばらくは、桜庵のお話が中心となりますが影の薄いヒロインを忘れないで下さい!
転生もふもふのスピンオフ!
アーライ神国のお話は、国外に追放された聖女は隣国で…
母ミレディアの娘時代のお話は、婚約破棄され国外追放になった姫は最強冒険者になり転生者の嫁になり溺愛される
こちらもよろしくお願いします。
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
忘れられた幼な妻は泣くことを止めました
帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
婚約破棄で異世界転生を100倍楽しむ方法 ‐漫画喫茶は教育機関ではありません‐
ふわふわ
恋愛
王太子エランから、
「君は優秀すぎて可愛げがない」
――そう告げられ、あっさり婚約破棄された公爵令嬢アルフェッタ。
だが彼女は動揺しなかった。
なぜなら、その瞬間に前世の記憶を取り戻したからだ。
(これが噂の異世界転生・婚約破棄イベント……!)
(体験できる人は少ないんだし、全力で楽しんだほうが得ですわよね?)
復讐? ざまぁ?
そんなテンプレは後回し。
自由になったアルフェッタが始めたのは、
公爵邸ライフを百倍楽しむこと――
そして、なぜか異世界マンガ喫茶。
文字が読めなくても楽しめる本。
売らない、複製しない、教えない。
料金は「気兼ねなく使ってもらうため」だけ。
それは教育でも改革でもなく、
ただの趣味の延長だったはずなのに――
気づけば、世界の空気が少しずつ変わっていく。
ざまぁを忘れた公爵令嬢が、
幸運も不幸もひっくるめて味わい尽くす、
“楽しむこと”がすべての異世界転生スローライフ譚。
※漫画喫茶は教育機関ではありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる