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あの方
あの方は面白い マーティン視点
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最近噂の的となっているあの方について色々調べてみたら面白いことが分かった。始めはちょっとした好奇心だった。皆が名前を呼ばず”あの方”と呼ぶので一体誰なのか気になったのが原因だ。
学院内を色々歩き回り、あの方についての噂を収集していく。
「ドロシー嬢のドレスを破いたらしい。」
「ドロシー嬢に足をかけて転ばせたらしい。」
「ドロシー嬢が教科書を破かれて泣いていた。」
そしてわかったのは全ての噂に「ドロシー」という令嬢が関わっているということだった。そもそもドロシー嬢って誰なんだ。そしてなんでドロシー嬢にだけそんなことをするのかすごく気になった。
そして、放課後たまたま歩いている時に、「ドロシー」という名前が聞こえてきた。そちらを見てみると1学年年上の、トーマス・ハマーという男だった。少し遠くから二人を眺めているとまるで恋人のように腕を組みながら学院から出ていく。
「確かハマー先輩には婚約者がいたような気がするが...」そう思いながら歩いていると目の前から貴族院一の美しさといわれているパトリシア・ジェード嬢が歩いてきた。
少し切れ長の目元にすっとした鼻筋、ブルーシルバーの髪色をした少し儚げな雰囲気があるご令嬢だ。
「そういえば、パトリシア嬢がハマー先輩の婚約者だったな。」貴族院に入る前からパトリシア嬢を狙っている人はたくさんいた。何しろ伯爵家で一人娘だ。結婚すれば伯爵家に婿入りすることができる。さらにあの美しさだ。小さいころからかわいかっただろう。
この噂の”あの方”が誰かわかった気がする。
周りの生徒たちはあの方についてパトリシア嬢を見ながら話しているし、恐らくパトリシア嬢のことなのだろう。
そう思って歩いていると通りすがりに
「それにしても...最近あの方の話が多いわね...」と声が聞こえてきたので、俺は思わず、
「君、あの方についてわかっていないのかい?」と話しかけてしまった。
生徒会でさらに殿下の側近ということもあり、話しかけるだけで勘違いしてくる女が多いので話しかけないようにしていたのだが、俺に全然興味がないらしい。
「えぇ。別に私には関係ないので。それでは失礼いたします。」と言いながら図書室に入っていく。
この瞬間パトリシア嬢に対して、「面白い人」というイメージが強くなった。
生徒会室につくと、殿下がちょうどあの人についてクレインに話を聞いていた。殿下も今の噂話に少し興味があるようだったので、噂の話を殿下に伝える。殿下はほとんど人の名前を覚えない。周りにいる人や大事な人、重要なことがある場合は別だが...特に女性の名前を覚えるのは苦手中の苦手である。前にみんな同じ顔に見えるとまで言っていたくらいだ。そんな中でパトリシア嬢の名前がすんなり出てきていたのは意外だった。
殿下のことを考えてもう少しパトリシア嬢について調べてみようと隣の席に座ったり、声をかけたりしてみる。横で話を聞いている限り、俺のことすら知らなかったみたいで少し殿下と同じ匂いを感じた。興味ない人にはとことん興味がないみたいな感じだ。
少しだけこちらにも興味を持ってもらおうと俺は図書室まで一緒に行きパトリシア嬢の耳元であの方についてささやいてみた。
「あの方は君のことだよ」
パトリシア嬢は魚のように口をパクパクしながら驚いていて思わず笑ってしまった。
パトリシア嬢は見ていて飽きなさそうだな。最近はあまり面白いこともなかったので、ちょっとだけ面白いことが起きるのではないかと思うと残りの学院生活も悪くはないなと思った。
学院内を色々歩き回り、あの方についての噂を収集していく。
「ドロシー嬢のドレスを破いたらしい。」
「ドロシー嬢に足をかけて転ばせたらしい。」
「ドロシー嬢が教科書を破かれて泣いていた。」
そしてわかったのは全ての噂に「ドロシー」という令嬢が関わっているということだった。そもそもドロシー嬢って誰なんだ。そしてなんでドロシー嬢にだけそんなことをするのかすごく気になった。
そして、放課後たまたま歩いている時に、「ドロシー」という名前が聞こえてきた。そちらを見てみると1学年年上の、トーマス・ハマーという男だった。少し遠くから二人を眺めているとまるで恋人のように腕を組みながら学院から出ていく。
「確かハマー先輩には婚約者がいたような気がするが...」そう思いながら歩いていると目の前から貴族院一の美しさといわれているパトリシア・ジェード嬢が歩いてきた。
少し切れ長の目元にすっとした鼻筋、ブルーシルバーの髪色をした少し儚げな雰囲気があるご令嬢だ。
「そういえば、パトリシア嬢がハマー先輩の婚約者だったな。」貴族院に入る前からパトリシア嬢を狙っている人はたくさんいた。何しろ伯爵家で一人娘だ。結婚すれば伯爵家に婿入りすることができる。さらにあの美しさだ。小さいころからかわいかっただろう。
この噂の”あの方”が誰かわかった気がする。
周りの生徒たちはあの方についてパトリシア嬢を見ながら話しているし、恐らくパトリシア嬢のことなのだろう。
そう思って歩いていると通りすがりに
「それにしても...最近あの方の話が多いわね...」と声が聞こえてきたので、俺は思わず、
「君、あの方についてわかっていないのかい?」と話しかけてしまった。
生徒会でさらに殿下の側近ということもあり、話しかけるだけで勘違いしてくる女が多いので話しかけないようにしていたのだが、俺に全然興味がないらしい。
「えぇ。別に私には関係ないので。それでは失礼いたします。」と言いながら図書室に入っていく。
この瞬間パトリシア嬢に対して、「面白い人」というイメージが強くなった。
生徒会室につくと、殿下がちょうどあの人についてクレインに話を聞いていた。殿下も今の噂話に少し興味があるようだったので、噂の話を殿下に伝える。殿下はほとんど人の名前を覚えない。周りにいる人や大事な人、重要なことがある場合は別だが...特に女性の名前を覚えるのは苦手中の苦手である。前にみんな同じ顔に見えるとまで言っていたくらいだ。そんな中でパトリシア嬢の名前がすんなり出てきていたのは意外だった。
殿下のことを考えてもう少しパトリシア嬢について調べてみようと隣の席に座ったり、声をかけたりしてみる。横で話を聞いている限り、俺のことすら知らなかったみたいで少し殿下と同じ匂いを感じた。興味ない人にはとことん興味がないみたいな感じだ。
少しだけこちらにも興味を持ってもらおうと俺は図書室まで一緒に行きパトリシア嬢の耳元であの方についてささやいてみた。
「あの方は君のことだよ」
パトリシア嬢は魚のように口をパクパクしながら驚いていて思わず笑ってしまった。
パトリシア嬢は見ていて飽きなさそうだな。最近はあまり面白いこともなかったので、ちょっとだけ面白いことが起きるのではないかと思うと残りの学院生活も悪くはないなと思った。
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