え?私、悪役令嬢だったんですか?まったく知りませんでした。

ゆずこしょう

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婚約破棄に向けて

ドレス。

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ハマー家の周りを探して居るもののなかなか手がかりが出てこなかった。
学院ではあれだけ問題起こしていたトーマスがすごく静かになって居る。

「嵐の前の静けさ…そんな感じね。」
私は1人で考えながら紅茶を飲む。因みにドロシーは相変わらずやりたい放題だ。マーティン様の次はルイス様を標的にしていた。ルイス様も始めは軽くあしらってはいたものの、だんだん限界に近づき…クラス皆の前でルーシーが好きだと告白する羽目になったという…

ルーシーは顔を真っ赤にしてその場から逃げてしまったみたいだけどルイス様はそれを追いかけたそうだ。
実際、ルーシーが好きだったのもルイス様だったそうでうまく収まったとルーシーから報告をもらった。

ある意味ドロシーは恋のキューピッドになったということだ。今は別の標的を探して居るようだけどなかなか見つかっていないようだった。

私が紅茶を飲んで寛いでいると、お母様が駆け寄ってきた。
「シアちゃん。先日頼んでいたドレスが届いたわ!試着も兼ねてぜひきてみて欲しいのだけど。」
そのまま私はフィッティングルームに連れて行かれた。

こういう時のお母様は無敵である。
「シアちゃんどんなのにしたか全然教えてくれないんだもの。すごい楽しみにしていたのよ。」

ディーダがドレスを持って現れる。
「そんな、大したものではないですよ。ただ今回はいつもより大人な雰囲気になるようにしてみました。」

ドレスの完成品を見てみるとイラスト通りのものが完成したいた。
「わぁ、すごく綺麗ね!早速試着しましょう。ディーダお願い。」
そう言ってディーダに手伝ってもらいながらドレスを試着していく。


今までは青を強調して居るものが多かったので着てみるとすごく新鮮な雰囲気だった。
お母様の前にドレスを着ていくと、急に静かになったので不安になる。
「そ、の...お母様?どうでしょうか?」

「ごめんなさい!あまりに綺麗で我が娘ながら見惚れてしまったわ。青みがかった白にアクセサリーは薄いピンクなのね!とても綺麗よ。このドレスは自分で選んだの?」

「いえ、偶々ドレスを買いに町に出た時、レン様と、会ったんですよ。お時間があるというので一緒にまわってくださったんです。1人だといつもと同じになってしまうところでしたが、色合いはレン様が選んでくれたんですよ。」

「そ、うなのね?レン様は優しい方なのね!もしかしてシアちゃんの好きな方かしら?」なぜ急に好きな人の話になるのか不思議だ。

「いえ、最近お友達になったんです。」

お母様は只々呆然としていた。

「お、お友達が増えたようでよかったわ!夜会が楽しみね!」そう言ってフィッティングルームを後にした。

⟡.·*.··············································⟡.·*.

エリザベート視点

シアちゃんのドレスが今日届いたと聞き、早速着てもらおうとシアちゃんの自室へ向かった。

最近はあまりいい話がなかったのでちょっとした息抜きにもなればいいなと思っている。

シアちゃんをフィッティングルームに連れて行き、ドレスを試着してもらう。

「いつも青系が多いから、今回も青系かしら。楽しみね。」
シアちゃんがドレスを着て出てくる。
確かに青系ではあるものの今までとは全然雰囲気が違いとても大人びて見える。青みがかった白なこともあり、青色の刺繍がより目立っていてとても綺麗だった。

我が娘ながらとても綺麗だと思って呆然として居ると少し不安に思ったのかシアちゃんが
「そ...の...お母様どうでしょうか...?」と上目遣いで聞いてくる。

「ごめんなさい!あまりに綺麗で我が娘ながら見惚れてしまったわ。青みがかった白にアクセサリーは薄いピンクなのね!とても綺麗よ。このドレスは自分で選んだの?」
ドレスの形はいいとして薄いピンクのアクセサリーなどはあまりシアちゃんが選ぶ感じではなかったので本人に直接聞いてみた。

そしたら、嬉しそうな笑顔でレン様と一緒に買いに行ったと言う。
今までにないくらい素敵な笑顔だ。

レン様ってまさか、レンちゃんの事かしら…念の為好きなのか聞いてみると「最近お友達になったんです」と返ってきた。

私は一瞬困惑する。確かレンちゃんは薄いピンクの目の色をしていた。
そうすると…。レンちゃんが好きなのがシアちゃんという事なのかしらね?

1人で考えて居るとディーダが耳打ちしてきた。
「奥様。レンフォード殿下はお嬢様のことが好きだと思うのですが、お嬢様は全くその思いに気づいておられません。因みにレンフォード殿下も自分自身の気持ちに気づいていないのです…。この恋が進展するにはかなり時間がかかりそうです...」

そういうことだったのね。まずは認識させないといけないと言うことね。レンちゃんがお婿さんとしてきてくれるならとてもありがたいし私は早速リーベルが帰ってきたら相談しようと心に決めた。

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