え?私、悪役令嬢だったんですか?まったく知りませんでした。

ゆずこしょう

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夜会のお時間です。

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夜会は王宮で行われることになっていたので、王宮へ向かった。
馬車は私とお母様で1台、お父様とレン様で一台だ。本当はお母様とお父様、私とレン様でとの案もあったけど、私はまだ婚約中の身で変な言いがかりのネタをトーマスに渡すのは避けたかった。
お父様は最後まで「エリザと乗りたい」と騒いでいたけど…

夜会会場につくとトーマスがこちらに向かってくるかと思ったが意外にも来なかった。
もしかしたら私がきていることに気づいていない?
まだ、小屋に捕まったままだと思っているか…
確かにありそうだ。

「シア、すぐ夜会会場に行きたいところだけど、トーマスはまだ君が捕まったままだと思っているんじゃないかと思うんだ。詰めが甘そうだしね。だから少し様子を見たい。こちらにある、休憩室で待っていてくれるかい?」

レン様も同じ考えだったようだ。私は頷き休憩室へ向かった。

休憩室は夜会などのダンスで疲れた人が一次的に休めるようになっている場所だ。化粧直しなどもできるようになっている。
まだ夜会が始まったばかりと言うこともあり休憩室には誰も人がいなかった。

休憩室も紅茶やお菓子などが置いてあった比較的くつろげる空間となっているので、私はディーダに紅茶を入れてもらいながらゆっくりすることにした。

ゆっくりしていると夜会が始まったのだろう。音楽が鳴り始めた。
「ディーダ。それにしても暇ね。」

「そうですね。私も早く綺麗なお嬢様を皆様にお見せしたいと思っいます。」

ディーダと2人でしばらく待っているとルーシーとルイス様が入ってきた。
「シア!!」
ルーシーが私を見つけて駆け寄ってくる。

「ルーシー、ルイス様ごきげんよう。お二人は一緒に来られたんですか?」

ルーシーが顔を赤くしながら、
「えぇ。まだ婚約はしていないのだけど、お父様が一緒に行っていいと仰ったの。」
照れている姿がとても可愛い。ドレスについては似たような色を合わせてきたそうだ。本当は一緒に作りたかったけれどそんな時間がなかったらしい。確かに色々急に動いから仕方ないと思う。

「ルイス様、こんな素敵なルーシーを話さないでくださいね。他の男がほっておきませんよ。」

小さい声で「わかってるよ。」と帰ってきた。
ルイス様は3人のお姉様がいるって言っていたし、ルーシーの方が結婚したら強そうだなと思う。でもこの2人がずっと幸せにいてくれたら嬉しいなと感じた。

しばらく3人で話していると今回お願いした証人のメンバーと、生徒会の皆が休憩室に入ってきた。
こんなに集まって平気なのか不安だったが、ここの休憩室は貸切にしてあるらしい。そして他にも用意していたそうだ。

「だから誰も入ってこなかったのね!」

最後にレン様が休憩室に入ってきた。
「シア。待たせたね。最後の舞台は整ったよ。悲劇のヒロインたちの悲劇の物語。本当の悪役令嬢はあなたですよ。を開幕しようか。」

思わずレン様の考えた作戦名に笑ってしまう。少し緊張していたのもあり緊張がほぐれたようで良かった。
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