え?私、悪役令嬢だったんですか?まったく知りませんでした。

ゆずこしょう

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お返しします!

答え合わせをいたしましょう。

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そもそもなぜ貴族じゃないのかから説明していく。まずトーマスについてだ。確かにトーマスはハマー侯爵家の3男だ。
ただハマー侯爵家には家督を引き継ぐ長男がいる。
「この国の法は知らないんですか?長男が生きている場合、体調が著しく悪い、病気で長生きが難しいなどの家督を引き継ぐことが難しい場合以外は長男が家督を引き継ぐ事になっています。ですのでそもそも3男のあなたでは家督を引き継ぐことはできません。」
学院で習う事なのにこんなことも知らなかったのか。
「しかし…」

あぁ、お兄さんのことか。もうこの国にはいないと思っているのね。

「ここからは私マーティン・ルミナーから話しましょう。私がパトリシア嬢を探しに行っている間非常に珍しい人に出会いました。お入りください。」


「「やぁ」」笑顔が黒くて怖いほど怒っているのがわかる。
そうこの2人行方不明になっていた実のお兄様だった。

「僕たちがここにいることはあり得ないとでも思っているかい?それはね、マーティン殿とルイス殿が助けてくれたからなんだよ。」

そう言って今までのことを話し出した。奥さんと子供を人質に取られた2人はどうやって脱しようかずっと考えていたそうだ。初めは従順にハマー侯爵の話を聞いていたが次第に聞けなくなっていった。なんとか子供達だけ奥さんの実家に預けられることができたそうだ。まだ奥さんは人質に取られままらしい。

「子供だから許されたんだろうね。父上の興味があるのは女性だけだったから。」

少しずつハマー侯爵の話も混じっていくようになる。マーティン様が少し間を開けて、
「どこで見つけたかと言うと、国外出るギリギリのところで歩いていたんだよ。」

おそらく一時的な記憶障害がある薬を飲まされた上で、治験中の薬を使わせたらしい。だから始めは気づかなかったそうだ。

「気づいた理由はね、服装だよ!」何をするんでも詰めが甘い親子である。
2人だけ服装が平民とは違ったらしい。そこで、貴族でないかと思ったんだとか。
そして、もう1人。そう言ってハマー夫人ののる車椅子を押してやってきたクレイ様。

!!ひさしぶりね?そして、あなた。いえ、ハマー侯爵お久しぶりでございますおかげでやっと外の空気が吸えましたわ。」そういってハマー夫人に現れたのだ。



「お、おおおお、おまえ」


「えぇ、あなたが私の足の腱を切ってくださったおかげで、なかなか外に出られなかったのですが、パトリシア様のおかげで外に出られたんです。」

「皆様、よく聞いてください。」そう言って話かけるハマー夫人は小屋の中にいた時よりイキイキしていた。

「この人たちは、私たちの家族に虐待し平気で他国へ売ろうとするクズ野郎です。国王陛下、ヴィクター・ハマーは、ワーグナー準男爵と一緒に他国へ人身売買していただけでなく、麻薬を生産し他国へ流通しておりました。そしてあろうことか、国民に麻薬を使わせて実験台としていたのです。」
私が言わなくてもどんどん周りが話してくれるので私のやることがないが大変ありがたい。
「その実験台の1人がワーグナー夫人でした。」そう言ってワーグナー夫人を連れてきたのは、ルーシーだった。なんでもルーシーのお家で治療していたそうだ。今日は少し調子がいいらしく話せはしないもののこちらに顔を出してくれたみたいだ。


「ワーグナー夫人は私の前で無理やり薬を飲まされていました。その時にはもう、舌もなかったのです相当辛かったでしょう。そして舌がないからこそ本当のことは言えないとでも思ったのでしょうね。そして言わないと誰もわからないと…ドロシーは、ワーグナー夫人の子供ではございません。ですので、爵位がドロシーのところに行くことはないのです。」

「…え?」

ひさしぶりにドロシーの声を聞いた。
ドロシーは知らなかったんだろうか…

ドロシーがワーグナー夫人を見るとワーグナー夫人は顔を横に逸らした。それもそのはずだ。舌を切るように命じだのはドロシーだったらしい…

「ドロシー様。あなたは授業を全然聞いていなかったのですね。
そもそもワーグナー準男爵が当主となれるのは血縁が生まれるまでなんですよ。もちろん女性が爵位を持つことはできますが、ワーグナー夫人はお金のことがあり、仕方なく権利を渡したのでしょう。なので、元々の権利はワーグナー夫人にあります。ワーグナー夫人と、ワーグナー準男爵の間に生まれた子が相続権を得るのです。と言うことはあなたはもらえませんね。」

ドロシーは腰が抜けたのかその場に倒れ込んだ。

「あ、それでも慰謝料はきちんといただきますからね。悲劇のヒロインを演じるヒロイン様。実はあなたが本当は悪役令嬢だと言う事に気づいたほうがいいですよ?」
私は1番言いたかった一言を突きつけた。


ドロシーはあその場で泣き崩れていたが誰も助ける人はいなかった。
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