え?私、悪役令嬢だったんですか?まったく知りませんでした。

ゆずこしょう

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お返しします!

最後の最後まで締まらない人たちですね。

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「ふむ。お互いの話は聞けたようだな。後ほど証人達の話は聞くとしようか。さて、ここからは大人の時間としようかね。」

国王は椅子から立ち上がり、ハマー侯爵の前まで進む。
ハマー侯爵の顔は青から白に。白から土色へとどんどん変化していった。

「ハマー。お前には学生の頃から散々迷惑をかけられてきたな。しかしあと一歩というところで毎回逃げられていた。それもそうだろう。息子のトーマスがしていたように金に物を言わせ、それでもいうことを聞かない時は暴力を振るっていたのだろう?」

ハマーを見下ろしながら話す。
「エリザにも惚れていたがエリザだけは手に入らなかった。リーベルがいたからな。リーベルにあれだけ負けていて、まだ嫌がらせをするとは変わらないな。」

「こここここ国王。お言葉ですが、今回の件は.....全てジェード伯爵が行ったことなんです…」


「「「「「え!?」」」」」
今までの話を聞いて誰も信じるものはいなかったが唯一、話にのってきた人がいた…


「そうなんです。国王。証拠だってあります!」そう言って帳簿を出してくるワーグナー。残念なことに帳簿についてはファルディからレン様が裏取りをしてくれている。
「ふむ。帳簿か…確かに2ヶ月に一度大金が振り込まれているな。だがこちらについてはお前達が脅した相手から裏が取れておるぞ?」

「そ、そそれでは、証人を連れて参ります。リーベルが主犯だとわかるはずです!」

もう何を言っても誰も驚かなかった。お父様も呆れてため息をついている。
そして証人らしき人の方を見るハマー侯爵だったが、誰もが目を合わせるこはしなかった。
それもそのはずだ。このような逃げようのない場所で自ら危険に晒す人はいないだろう。

「誰も出てきてくれないようだな…リーベルよ。本当にお前が行ったのか?」

国王の前にスッと出てくるお父様。
「全く身に覚えがございません。帳簿について、大金を動かしたとされる日は新しく始める事業について話し合いが行われている日がほとんどでした。バッハー侯爵、ロンド伯爵に聞いていただけるとわかるかと。そしてこの帳簿の内容についても、従者が家族を人質に取られ脅されたと言っておりました。」

バッハー侯爵とロンド伯爵も前に出てきた。いつでも話せるということみたいだ。
国王は「後で聞こう。」と一言言ってこの場を収める。

ここまでして誰も助けてくれないということは、相当悪どいことをしてきたということなのだろう。以前は親が助けてくれていたのだろうがその親ももういないから助けてくれない。

「そもそもこの国で麻薬の取引と人身売買はしてはいけないことになっているな。麻薬を製作するのも以ての外だ。今まではうまく逃げてこれたようだが、今回はそうはいかないだろう。2人を連れて行け。」国王が指示を出すと兵士たちが寄ってきて2人を捕縛する。

「あと、そこにいる先ほどハマーが助けを求めた際に目を逸らした奴らもだ。目を逸らした時点で関与している可能性が高い。」

そう言って数人の貴族達が連れたいかれた。

「そうだな。あとはそこの2人、ドロシーとトーマスだったか。君たちは、他の国で、2人の愛の力とやらで頑張りなさい。」

ーーーー「なんで私がこんな男となんかいかなきゃ行けないのよ」


ーーーー「僕だって君が貴族のままいられると言ったから信じたんだぞ。」


兵士に捕まったまま言い合いをしていて最後の最後まで締まらない2人に思わず会場の皆が笑った。

「見苦しいところを見せてすまなかったな。気を取り直して夜会を始めよう。」
国王の一言でまた音楽が鳴り響く。今日のダンスは久しぶりに楽しく踊れそうだ。



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