聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!

幸之丞

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今期の小等学校は、10歳の子供達は1年生。
11歳と12歳の子供達は、2年生、3年生として通います。
13歳と14歳の子供達は、希望者は3年生として学ぶことが出来ます。

学校を作る前に11歳~14歳の子供達は、小等学校を作る前に検証のため、読み書き、算術など、教わっていました。領主のご長女のエルーシアが入学する10歳になる前に形を作るため、大人も子供も意見を出し合い今日の日を迎えたのです。


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入学の式典が終わり、各教科の教師の紹介や挨拶、
そ し て 親睦会のバーベキューが開催されます。
学校に通う児童とその両親、親がいない子は職場の上司が親代わりとして参加してもらいます。当然、学校の教師や関係者も参加です。

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領地内の各都市にも小等学校が建てられ、人口の少ない集落にも、先生が派遣されて1年生が行う勉強をします。
そして、優秀な子は、領都のベルティンの小等学校に2年目から学ぶのです。
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冒険者登録している私とメリアは、この日の為に、オークを100体狩ってきました。
私がドッドーンって雷を落として、スパーンとメリアが首を切って血抜きをして、サクッとマジックバッグに入れていたのですが・・・

転生前の幼児だった頃みていた、耳のない青い猫型ロボットの○次元ポケットを思い出して
クラーラに「大きめのポケット服につけて」と言いました。
《物が何でも入って、ポケットの中は時間が止まっていて、入っている物はリスト化して可視出来て、いつでもポケットの中から物が出せるようにして!》
なんと、私の服の大きめのポケットが、○次元ポケットになりました。
(自分で物を入れないと駄目だけど・・・)
そして私の服のポケットの中は、魔物だけでなく、ビスケットも入っています。
叩いても増えないけど・・・

オーク100体は領地内の各学校のバーベキュー分も合わせてです。

と回想はここまでにします。

バーベキュー会場では、教育関係(エア計画)の責任者になったお母様が、児童や保護者達を前にして挨拶が始まりました。

「今日は無礼講です。領主、役人、商人、農民。みんなこの領地を支える大事な人です。そして、今日からこの学校に通う子供達は全員がこの領地を必ず良くしてくれるでしょう。私たちの領地の産業は、農畜産物が中心でしたが、今は、衣類の工場が出来たり、商会が多く造られ、生産と商業も盛んになりました。
公爵家は、領地を豊かにすることで、皆様の生活を豊かにする施策を行いそれを実施してきました。ですが、これが終わりではありません。移民問題など多くの問題もあります。ですが、これからは皆様の意見を出してもらいそれらを改善してよりよい領地にしたいのです。ですから今後教育にかかわらず、公爵家と領民の皆様の親睦を深めたいと思います。
今日はその一歩です。食べて、飲んで、そして語ろうではありませんか!
では、乾杯!」

「「「「かんぱ~い」」」」

そしてお母様はオークの肉に飛びつきました。
(お・お母様、貴族の気品は・・・)
そしてガツガツと食べています。

(あれ?あそこにお母様と同じ顔した人が、ガツガツとオーク肉を食べている・・・)

「レ レーア叔母様? な 何故? こちらにいらしているのですか?」
話しかける私に叔母様は、口のまわりにたっぷりとオークの肉汁やタレをつけたまま私を見ました。
「姉様と同じで私もオーク肉が大好物のなの?」

「いいえ、そうではなくて何故、ベルティンにいらっしゃるのですか?」

「ああ。それね。 それは、ライナーとリーサをここの学校で学ばせるために、ここに来たのですわ。入学式に間に合いませんでしたが、私も二人が慣れるまでお屋敷に滞在するからよろしくね」

(え!マジで聞いていないんですけど・・・)
「ああ!そうだったのですね。リーサお姉ちゃんは私と同い年ですが、ライナーお兄ちゃんは1年しかありませんよ?」

「数年後にはライナーは伯爵家を継ぐけれども、領地運営の勉強の為、この豊かな公爵家に学ぼうと思って連れてきたのよ。1年しかないけれど、伯爵家の領地にはない技術が沢山ありますから是非行って勉強したいとライナーも言うのよ」

「お兄ちゃんが来たいって言ったのですね」

「ここで学びたいって言いはじめたのは、リーサなのよ。リーサが主人にお願いしているところをライナーが聞いて1年だけれども僕も行くって・・・
ふふふ。本当にシスコンなんだから(なんて本当はエルーシアちゃんが目的だけど)」

「リーサお姉ちゃんが、はじめに言ったのですね?お会いしたことありませんが、叔父様もよく許可してくれましたね」

「あの人は、リーサの言うことは絶対きくわね。嫌われたくないから。
お家では、レナウドとライナーでリーサの取り合いをしているのよ。
だから、子離れするためにはちょうど良いのよ」

(わたしも領地から出ていくって言ったら、絶対お父様は駄目だって言うと思うけど。家庭によって娘の対応は違うのね・・・)

「子離れですか・・・。(私の親離れは生まれてすぐでしたけど)」
(私はまだ、叔母様に会うと胸がザワザワします)

叔母様とお話ししていましたが、私は、領民の男の子達に引っ張られて違うテーブルに連れて行かれました。
私は何故かバーベキューが終わるまで男の子達に囲まれていました。

そんな私を見かねてメリアは、男の子達を順番に並べて、一人ずつ私とお話をして、30秒くらいで、侍女のグイダが、話している男の子を移動させていました。
男の子達は、手にお肉や、デザートを持っていたものを、私に渡し、そして後列に並んで、何周もしていたとか、していなかったとか・・・
それは前世のテレビでみた、アイドルの握手会のようでした・・・

(でも、私が領主の娘だからってこんなに集まることないのに・・・)
私は、並ぶ男子児童をみてそう思うのでした。

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