聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

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さあ！今日はお引っ越しの日です。

と気合いを入れまいたが、私たち家族は、アイテムボックスや、私のポケットに荷物をいれて、新しいお屋敷に着いたら、それを思うところに出すだけなのでとっても楽です。
ですが、使用人達はそんなわけには行きません。
荷物は私たちが運んであげますが、掃除をしたりとか、色々とあるからです。
ベルティンにあるお屋敷はお父様の弟のギャロン叔父様がこの後使うので、家具などはそのまま置いていきます。
使用人達も半分が残り半分が新しいお屋敷に行きます。
不足分は、新しく各お屋敷に使用人を雇い入れました。

クラーラやワグナーさんは、お家があるので、そのままベルティンに住むのが本当ですが、メリアと学校が別になりたくない私と、メリアの妹のホルダと別れたくないファリカが希望して、ベルンに新しいお家を建てて引っ越しすることになりました。
ワグナーさん。私の我が儘でまた引っ越しさせてごめんなさい。

そして、レーア叔母様とリーサお姉様、ライナー兄様も新しく建てた別館に引っ越しです。
（って叔母様いつまでいるのかしら？）

因みに叔母様は、お母様と新しく衣類の商会を立ち上げました。主に女性向きのお洋服で、貴族ばかりでなく、ここで暮らす人向けで、ちょっとした日に着る服を作り、若い女性の人気が高いらしいです。
この領地の住民は女性であろうとも結構な収入があるので、お洋服を買うことで家計を圧迫することは少ないようです。
因みに、この商会で古着を下取りで買い取って、他の領地や国で販売されています。これも結構な利益がでるそうです。



私とメリアとお姉様と兄様は、私が作ったタケ○プターを使って新しいお屋敷に行きました。
私のお屋敷は、高台にあって街の全体が見えます。
お屋敷の裏手より水が引いてあります。このお水が街全体に行き渡ります。
そして大きな浄化槽があり、本館（私の住むところ）別館1（叔母様の住むところ）別館2、そしてメリアの住むお家の4件分がそれを使用します。
もちろんお庭の一角には、スライムちゃん達の小屋もあります。

私は、自分のお部屋に行きました。
荷物をポケットから出してしました。
（あれ？私、貴族の娘だから自分で荷物運ばなくても良かったよね･･･）

そして、部屋の両開きの窓を開けて街を眺めました。
私たちのお屋敷の前には、お父様や叔父様が仕事する領地館があり、その奥には、教会らしき建物があります。
（そういえば、前の街にあった教会いつの間にか無くなっていたわよね･･･）
その建物の前には、女神のフレイヤ様と
え？　わ　た　し　？
何故か、胸が強調されているフレイヤ様と私らしき石像があります。
んん？　見なかったことにしよ！

そして教会らしき建物の奥には、公園があり、その奥には立派な建物が数軒あります。
立派な建物の奥には、商店や住宅街が広がっています。
所々に風車があって碁盤の目のように綺麗に道路が整理されています。
街は壁に囲まれて、街の入り口には、大きな門があります。そこには門番がいるのがわかります。
門の外は、一面に畑があります。
その畑に来年は稲作も始まるのです。

｢今日からこの街でお世話になります｣
私はそう言って窓を閉めて引っ越し作業に戻ったのでした。