聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!

幸之丞

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翌日になりました。

王様一家は別館に泊りました。
そして王様達はもう一日泊ることになりました。

(王様って忙しくないのかしら?)

そんな話を聞き私とメリア、リーサお姉様、ライナー兄様と4人で馬車に乗って学校へ行きます。

馬車の中でライナー兄様は、
「昨日、殿下お二人と行動を共にしていたけど、ここの領地の識字率の高さには驚いていましたね。学校の児童達は全員読めるし、街へ出ても、店に出ている看板や飲食店のメニューも普通に読んでいると驚いていたよ」

「そうですよね。きっと王都だけでなく、オッソ(リーサ達の領都)でも、役人や商人ぐらいしか文字を読めないでしょうね」
妹のリーサお姉様が答えました。

「だから、ベルティン。今はベルンに留学して教育体制の勉強に来たんだけどね」

「でもお兄様。ベルティンブルグのような教育体制は莫大なお金がかかりますわね」

「領地の体制作りだけでもきっと僕の代になってからの取り組みになるだろうね。先ずは領地のお金のまわりをよくして税を多く取れるようにしてか・・・
エルーシアちゃんみたいに奇抜なアイデアでもあれば違うけどね」

「そうですね。領都を新しく作るくらいの税収は欲しいですね。
そしてこの街は何よりも治安がずば抜けて良いですし」

「そうだね。昨日のバーベキューでも王族ご一家にこれと言って警備を増やさなくても大丈夫だったね。でも王族お一人に対して一人、人がついていたけど・・・」

「ああ!アレは鑑定士です。まわりに変な輩がいないかとか、召し上がる食べ物に毒が入っていないかとか鑑定してもらっていたんですよね。
でも、この街、領地にも問題がいっぱいあるんですよ。光りが強ければ強いほど陰が深くなります。今は、裏社会の人間などこの領地に出入りしていませんが、どんなに鑑定士が頑張っても、魔法や、スキルを隠蔽して欺いて領地内に入り込んだりするかも知れません。
(本当はもう対策しているんだけど)
それに、医療問題ですね。人口が増えれば増えるほど私や治癒魔法師だけでは、対処出来なくなりますし、お医者様や、薬草やポーションも自領で賄えるようにしたいのですけど・・・」

「「え!? エルーシアちゃんはそこまで考えているの!!」」

「お嬢様 いつも 先 考えている 大人より 賢い」

「メリア。私は賢くなんて無いですよ。全ては女神様のお告げです」

「「「うそだ~! 女神様のお告げのせいにしてるけど、絶対自分で考えているじゃん!!!」」」

3人は私にジト目をして言いましたが私は

「ふふふふ」

といつもより ふ を1つ多くして笑ってごまかしました。


話しているうちに馬車は学校に着きました。

今日は授業と言うよりも昨日の後片付けです。
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