皆さんは呪われました

禰津エソラ

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6 神受教と真呪教

惨劇の夜

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 広幡の後始末で汚れ、ひどい匂いがついている体を洗いたかったために、俺は一旦部屋に戻ってシャワーを浴びた。

「そういえば、歌劇だったんだってな。台詞とかあったのか?」

 バスタオルで頭を拭きながら、座ってお茶を飲んでいる晴美に訊いてみた。

「そうなのよ。急に台詞覚えて、とか言われて緊張しちゃったわよ」

「どんな台詞だったんだ?」

 誰かに愛を告げるとかだったら、嫌だなぁ。などと思っていると、下の階から叫び声や大きな物音がし始めた。

「何の音」

 晴美が俺に問い掛けるが、俺にも何が起きているのか、見当もつかない。今日の祈祷会も最後の段階で、トラブルに発展するとは思えなかった。

 悲鳴、怒号、鳴き声、叫び声に加えて、何かが破壊されているような音も聞こえてきた。

「ねぇ、あなた。何が起きているのかしら、確認しに行った方が良いんじゃない?」

 その言葉に従い、思わず玄関から出て行こうとしたが、ラロ様の言葉が蘇ってきた。

「さっき、ラロ様から言われたんだ。大きな音が出るかもしれないけれど、決して鍵を開けたり、部屋の外に出てはいけないって」

「えっ、ラロ様が。それなら、そのお言葉に従いましょう。有希、こっちにおいで」

 階下からは先ほどより大きな声や音が聞こえてくる。でも俺たちは、ラロ様の言葉を信じて抱き合って時が過ぎるのをただ待っていた。気づいたら、有希がうつらうつらし始めた。この環境にずっといるよりは、寝てしまった方がいい。
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