皆さんは呪われました

禰津エソラ

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6 神受教と真呪教

紡がれる想い

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 放心したまま、俺は部屋のドアを開けて、廊下に一歩踏み出した。

 ビチャッ

 足元から液体を踏んだような音がした。目線だけ下に向けると、そこには頭をぱっくり割られている俺の部下が、血やら脳漿やらを撒き散らして倒れていた。

 それを見た瞬間、一気に意識が現実に引き戻される。

 広幡を呪い殺した。
 晴美と有希が目の前で飛び降りた。
 部下が部屋の前で頭を割られた。

 これは、部下の死体か。
 やっと脳が理解した。
 通路を走って一階に降りる。恐ろしいほど、静まり返っている。俺の足音が異様に反響していて、建物自体が死んでいるように感じる。

 階段にも多くの死体が横たわっていた。一階はさらにひどく、お互いの目に指を突き刺し合った死体や、内蔵を全て引きづり出されたものまであった。ひどい状況になっていたのは人間だけではなく、目にナイフが刺さった人形や、首をもがれたぬいぐるみ、釘を打ち付けられた写真などがそこら中に散乱している。

 正面玄関のドアは、なぜか外側から鍵が掛けられていた。俺はまた、死体だらけの廊下を通り、職員用出入り口の暗証番号を押して外に出た。

 館内のなんとも言えない匂いから解放され、外の新鮮な空気を思いっきり吸った。

 そうして、急いで俺の部屋の真下あたりに行くと何かがあるのが見える。近くで見なくてもわかる。あれは晴美と有希だ。きっともう生きてはいないと思う。それでも、少しでも早く二人の近くに行きたい、そう思った時に携帯電話が着信を知らせてきた。無視しようと思ったが、発信者はラロ様であった。
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