皆さんは呪われました

禰津エソラ

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6 神受教と真呪教

紡がれる想い

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「もしもし……」

「私だ。全て終わったかな?」

「おそらく、あなたの想定していたものは」

「そうか。ご苦労だった」

「二人は、晴美と有希は……。俺に呪いの反動が来ない理由は、二人が……」

「さすがに、察しがいいな。そうだ、お前の嫁と娘には今回の祈祷会に参加した五百人への呪いを完了させてもらった。お前に来るべき反動は、二人にいったのだ」

「いつ、二人は告知を……」

「想像すれば、すぐに分かるだろう」

 思い当たることは一つしかない。

「歌劇ですね。歌劇の台詞に告知を組み入れたのか」

 そして、二人は呪いの反動に耐えきれずに、精神が壊れて飛び降りたのか。

「その通り、正解だ。やはりお前は優秀だな。失うには惜しい人材だと思っている。以前、私と同じくらい家族が大切と言ったな。その家族もいなくなった。これで、私だけに忠誠を誓えるだろう。ある奴との契約で大量に魂、と言って伝わるか分からないが必要だったのだ。昨日いたような低俗な信者などゴミも同然。だが、安心しろ。我が真呪教に本当に役立つ者たちは全員無事だ」

 コイツは何を言ってるんだ。
 魂が必要だった?
 ゴミも同然?
 VIPがいなかったのは、そういう理由だったのか?

「本当なら五百人が殺し合ってるところなど、なかなか見られるものではないから、近くで見ていたかったのだがな」

 どこだ。
 どこで、俺は間違えた。
 コイツと、
 コイツとさえ、会わなければ。

「その教団本部はもう捨てる。どうだ、新しい場所で私と一緒に、今度は真呪教として活動してみないか」

「わかりました。ただ、せめて妻と娘の弔いはさせてください」

「なるほど。確かにそのくらいは認めよう。お前にとっては者たちだからな」

 大切だった……
 違うな、今でも大切なんだよ。

「今日中に私の指示を受けた者たちが、教団本部、今や教団跡地だが、まあそこを綺麗にしにいく。その作業が終わるまで、すまないがそこに残ってくれ。終わったら、真弓に電話をして迎えに来てもらってくれ」

「わかりました」
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