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13話 リュウト自分の正体を知る
しおりを挟む次の日から学園に行くと、騎士爵に成った事をAクラスの全員が知っており。
あのガクトイのグループ以外のクラス全員にお祝いの言葉を掛けられて昨日の事なのにクラス全員が知っているのを不思議に思っていると、サヨナァが。
「新聞を見てないの? 新聞にナナファ―ナ王女を魔獣から救って最年少で騎士爵に任じられた事が報じられていたのに」
「えっ? 新聞があるの!」
「あら、知らなかったの? 貴族は大概、配達して貰っているのに」
此の国に新聞がある事を初めて知り、新聞を配達して貰おうと思った。
いつもの4人で、昼食を食べ終ると、ダンライが。
「そういえば最近、王都に近い黒の森に魔獣が増えているらしいのだ。街道にも出て来て通行人が襲われ冒険者だけでは討伐出来なくて、騎士団も駆り出されているらしいが、何故、魔獣が増えているのか解らないらしい」
サヨナァが、真剣な顔で。
「ねぇ、私たちも冒険者登録をして、魔獣を討伐しない」
ナナファ―ナが悲しそうに。
「私は、剣も使えないし。簡単な水魔法しか使えないから参加できないわ」
ナナファ―ナが天使教会からは職業は王族で水の属性と言われたが、本当は聖女で聖、水の属性、防御魔法が使えるのを知っていた。
ダンライとサヨナァも、天使教会から授かったのと職業と能力も違うので、本当の事を伝えたかった。
その事を信用して貰えるか解らないのでザガント司祭長に相談をしてみる事にして。
「でも、冒険者登録をして魔獣討伐をすることを皆の両親は許してくれているの」
3人は顔を見合わせて同時に。
「許してくれないよねー」
学園の授業が早く終わったのでザガント司祭長に会うために龍神教会に行くと、龍神教会の前で少人数の人たちを天使教会の騎士と信徒たちが囲み、龍神教会に入れまいとして言い合いをしているではないか。
言い合いをしている人たち近づき。
「どうしたのですか?」
少人数の人たちが。
「教会に入ろうとしたのですが、この人たちが邪魔をして入れてくれないのですよ」
「お前たちが邪教の龍神教会に行くのを見過ごせないから、善意で止めているのが何故悪い」
聞いていて天使教の騎士と信徒に呆れたが、単なる通りがかりを装い、穏便に済まそうと思い。
「僕は、通りがかった者ですがこの国は、信仰の自由を保障しており、天使教と龍神教の経典にも争いごとは避けて相手を尊重するように書いてあります。貴方達のしている事は、両方の教えに反していると思います。天使教の騎士様は、此の争いを止めに来たのですよね。流石に天使教の騎士様ですね」
天使教の騎士は、何事かと人だかりが増えたので不味いと思ったのか、態度を変えて。
「そ、そうだ、その通りだ。皆さん争いは止めて帰りなさい」
天使教の騎士と信徒が帰り、人だかりが居なくなると龍神教会の信徒は。
「ありがとうございます。私どもは先祖代々、龍神教会の信徒ですが最近、龍神教会の信徒を止めて天使教に入る様に脅されているのです」
龍神教会と繋がりがある事を今は知られたくないので一旦、自宅の屋敷に帰り。
日が暮れてから人に見られないように移転魔法で龍神教会の拝殿に移転したのだ。
拝殿に丁度ザガント司祭長が居て、急に現れたのに驚き。
「うわぁー! リュ、リュウトか、ビックリした。もしかして移転魔法を使える様になったのか」
「はい、そうです。驚かせてすみません」
「心臓が止まるかと思ったよ。何か重要な用事かな?」
「はい、相談があって来たのですが先程、天使教の騎士と信徒たちが来ていましたが、大丈夫だったのですか」
「私も中から見ていたが、リュウト様が上手に納めてくれたので出て行かずに済みました。ありがとうございます。如何やら魔獣が増えて来た事と言い、奴らが動き出したみたいですので付いて来ていただけますか」
リュウトは、何が動き出したのかわからなかったが、ザガント司祭長に付いて行くと、地下の部屋に連れて行かれて部屋に入ると其処には等身大の綺麗な女神像が飾られていた。
サガントが女神像に祈りを捧げた後に。
「此の女神像は、創造の女神様の像です。それで、リュウト様の相談とはどんな事でしょうか」
仲間の3人に鑑定の目で見た事を話すべきか言うと、サガントは暫く考えていたが。
「そうですな、あの3人にならリュウト様が龍神族で全ての魔法が使える事を伝えてもいいでしょう。冒険者登録をして能力を上げる為に、まずはS級冒険者を目指して下さい」
【今迄言いませんでしたが、リュウト様は2千年ぶりに此の世界を救う為に創造の女神様から遣わされた龍神王です】此の龍神教会で育てるつもりでしたが、其れでは本当の下々の生活が分からなくなるので捨て子にして、信心深いマリシャーヌ様に育てて貰うように計らいました』
何となく自分は尋常な立場では無いと思っていたが、まさか創造の女神様から遣わされた龍神王と知らされて驚き。
(う、嘘だろう!! ・・・・・自分は地球では普通の人間で大学の研究生だったのに。・・・・・・此の世界を救う事は絶対に無理だ! ・・・・・・・・)
”心の中で絶叫したのだ”
しかし、サガントはリュウトの心を見透かしたように手を取り。
「リュウト様、今は無理ですが貴方様の力は此の世界で最強で今はまだ目覚めていないだけです。その力を開放する為に魔獣と戦い実力を付けて下さい」
今でも本気で魔法を使えば、B級魔獣処かA級魔獣も問題なく倒せると思い。
どちらかと言えば楽天家で乗せられやすい性格のリュウトはサガントに乗せられてしまい。
「まぁーいいや。早く終わらせて好きな女性と一緒に田舎でのんびり暮らせばいいか」
何故かナナファ―ナを思い出して呟いたのでした。
移転して屋敷の自分の部屋に帰ると、直ぐに侍女のシャロンが来て。
「リュウト様、お食事の用意が出来ました。食堂で食べますか、それとも、お持ち致しますか」
「分かった。食堂に行くよ」
食堂に行くと母親が先に来ていて。
「あのね、孤児の2人が半年後に成人するのよ。その2人を外に働きに出すかどうすればいいのか迷っているのよ。リュウトはどうすれば良いと思う?」
リュウトは、少し考えてから。
「母上、その2人に合わせてくれますか」
「いいけど、私をお母さんから母上と呼び方を変えて何だかくすぐったいわ」
「いつまでも子供みたいに、お母さんでは恥ずかしいから、此れからは母上と呼ぶことにします」
「そうね、リュウトは今やプテラノ騎士爵家の当主ですものね」
食事の後に、リビングに保母の妹のユリアと姉のササリンに連れられて見知った男の子と女の子の2人の孤児が来て挨拶をした。
男の子が・・・・「サスハです」
女の子が・・・・「サイゾィです」
「うん、君たちの事は知っているよ。急に大きくなっているから見違えたよ」
2人を鑑定の目で見ると。
サスハ
年齢、 15歳
種族、人族、男性
魔力、200
能力、 3
水、影の属性
職業、諜報士(剣士)
サイゾィ
年齢、15歳
種族、人族、女性
魔力、200
能力、 3
風、影の属性
職業、影魔法士(剣士)
2人は二つの属性を持ち、前世の諜報員として最適だったので自分の配下にすることにして。
「2人とも、僕の配下として仕える気は無いか?」
2人とも、目を輝かして嬉しそうに。
「やったー! 嬉しいです。宜しくお願い致します」
こうして、孤児だったサスハとサイゾィは、リュウトの配下として仕える事になったのでした。
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